ケータイ化する日本語の表紙

ケータイ化する日本語(ケータイカスル ニホンゴ)

モバイル時代の“感じる”“伝える”“考える”

その他
著者:
佐藤健二(社会学)(サトウ,ケンジ)
出版社:
大修館書店
出版日:
2012年07月
ISBN:
9784469222227
在庫:
在庫あり
2.4(5 件 / 楽天ブックス)
中級者向け
モバイルハードウェア言語学社会学人類学コミュニケーション文化研究技術史社会技術人文科学

なぜ注目されているか

総合2854

書籍紹介

「ことば」は人の「光」なりきー。電話の登場からケータイの普及まで通話機器の発達は、われわれの言語空間をどう変えたか。「声」という共鳴の身体技法獲得以後の人類史をふまえ、「社会」を担う次世代に説く「ことば」の歴史社会学。

技書の森解説

携帯電話の普及とともに日本語の使われ方が変わった、という指摘は珍しくありません。しかし「どう変わったのか」を安易な嘆きや賞賛ではなく、社会学の道具を使って冷静に記述しようとする試みは多くありません。本書は社会学者・佐藤健二による、メディアと言語の関係を歴史的射程で考察する一冊です。

扱われるのは単なる若者言葉の観察ではなく、手紙・電報・電話・メールという通信手段の変遷が、言葉の長さ・速度・親密さの感覚をどのように組み替えてきたかという構造的な問いです。携帯メールの絵文字や省略表現を、江戸時代の書簡文化にまで遡って位置づける視座は、技術決定論に陥りがちな議論に奥行きを与えます。

プログラミングやネットワークの技術書ではなく、テクノロジーと社会の接点に関心を持つ読者に向いた人文・社会科学寄りの書籍です。「ケータイ」という端末そのものの解説を期待すると違和感がありますが、技術が言葉をどう変えるかという問いに興味があるなら、視野を広げてくれる一冊になります。

この本に興味がある方におすすめ

この本に関連

関連記事

関連用語

共有:Xはてブ