ピープルウエア第3版の表紙

ピープルウエア第 3 版(ピープルウエア)

ヤル気こそプロジェクト成功の鍵

エンジニアのキャリア・思考
著者:
トム・デマルコ/ティモシ・リスター(デマルコ,トム/リスター,ティモシ)
出版社:
日経BP
出版日:
2013年12月
ISBN:
9784822285241
在庫:
在庫あり
3.85(34 件 / 楽天ブックス)
中級者向け
ソフトウェア開発リーダーシップチームマネジメントコミュニティビルディング人間関係ソフトウェアエンジニアリング開発プロセスコラボレーションコミュニケーション組織文化

なぜ注目されているか

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言及数
339
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書籍紹介

ソフトウエア開発における、人間的な側面、ヒトのマネジメントに関するエッセイ集。第 3 版では、コミュニティ主導の開発、電子メールについて追加されており、「リーダーシップについて話そう」、「他者とうまくやっていく」、「幼年期の終わり」、「リスクとダンスを」、「会議、ひとりごと、対話」、「 E (悪い) メール」などの章が追記されている。

技書の森解説

ソフトウェアプロジェクトの本当の問題は、技術ではなく人と組織の側にある。この一点を、コンサルタントとして無数の現場を見てきた著者 2 人が徹底的に論じたのが『ピープルウエア』です。トム・デマルコとティモシー・リスターの共著による 古典 で、日本語版第 3 版 (松原友夫・山浦恒央・長尾高弘 訳、日経 BP 、 2013 年 12 月刊) は原著第 3 版の翻訳にあたります。副題は「ヤル気こそプロジェクト成功の鍵」。プロセスやツールの本が無数に生まれては消えていく中で、この本が読み継がれているのは、扱っている変数が「人間」という、いちばん変化の遅いものだからです。

章ごとに独立して読めるエッセイ集の読みどころ

体裁は人間的側面とマネジメントに関するエッセイ集で、章ごとに独立して読めます。語られるのは、残業や納期のプレッシャーが品質と引き換えにしかならないこと、電話や割り込みが集中状態を破壊するのにオフィス環境の議論が軽視されがちなこと、そして優れたチームが「ジェル (結束) 」したときの生産性は管理技法では説明できないこと。どの論点も、著者たちの現場観察に根ざした具体性があり、出版から年月を経た読者が自分の職場の話として読めてしまうことに驚く類の本です。リモートワークやチャットが当たり前になった働き方でも、「集中を守る」「チームの結束を育てる」という主題はむしろ切実さを増しています。

第 3 版で追加された章

第 3 版では、コミュニティ主導の開発や電子メールといった話題が加わり、「リーダーシップについて話そう」「他者とうまくやっていく」「リスクとダンスを」「 E (悪い) メール」などの章が追記されています。四半世紀分の現場の変化を反映しながら、核にある主張が変わっていないこと自体が、この本の主張の耐久性の証明になっています。

読むべき人と得られるもの

読むべき人は、初めて部下やチームを持ったエンジニア、開発組織の生産性に頭を悩ませるマネージャーや経営者、そして「なぜうちのプロジェクトはいつも消耗するのか」を言語化したいメンバー層です。具体的な管理手法のテンプレートを求める本ではないので、明日の進捗管理に使えるチェックリストは手に入りません。代わりに手に入るのは、生産性の議論で何を疑うべきかという勘所です。『人月の神話』と並んで、ソフトウェア開発の「人の側」を扱う古典の双璧であり、キャリアの早い段階で読むほど、その後の マネジメント判断 の土台として長く効く投資になります。

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