すべての人のためのJavaプログラミング 第3版の表紙

すべての人のための Java プログラミング 第 3 版(スベテノヒトノタメノジャバプログラミングダイサンハン)

プログラミング
著者:
立木 秀樹/有賀 妙子(ツイキ ヒデキ/アリガ タエコ)
出版社:
共立出版
出版日:
2017年10月06日頃
ISBN:
9784320124233
在庫:
在庫あり
0
初級者向け
Javaプログラミングインターネット・WEBデザインオブジェクト指向関数型プログラミングJavaFX並列処理コレクション自習書Eclipseタートルグラフィックス

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書籍紹介

プログラミングの初歩から始めて,実践的なプログラムを書くのに必要となる内容までを含んだ Java プログラミングの教科書。前半では,インターネットのサポートページに公開したタートルグラフィックスのライブラリを利用しながら,オブジェクト指向を中心とする Java 言語の概念を丁寧に説明。続いて Java SE 8 で加えられたラムダ式に代表される関数型プログラミング,コレクションや並列処理についても詳説。また,後半では, JavaFX によるグラフィカルユーザインターフェース,アニメーション,そして、ネットワークなど,実用的なプログラムに必要になるライブラリの使い方を解説。豊富な練習問題があり,例題や練習問題のプログラムはサポートページ (https:// www.i.h.kyoto-u.ac.jp/users/tsuiki/javaEveryone3/) からダウンロードして動かすことができ,自習書としても最適である。プログラムはコマンドライン (ターミナル) での実行と Eclipse の両方に対応。 Java SE 8 に準拠している。
第 1 章 はじめに

第 2 章 オブジェクトの生成とメソッド呼出し

第 3 章 処理の流れ

第 4 章 クラス変数とクラスメソッド

第 5 章 クラスの作成

第 6 章 配列

第 7 章 プリミティブ型とラッパークラス

第 8 章 再帰呼び出しと例外処理

第 9 章 メソッドのオーバーライドとインターフェース型

第 10 章 ラムダ式と関数型インターフェース

第 11 章 コレクションフレームワーク

第 12 章 マルチスレッドと並行処理

第 13 章 GUI クラス

第 14 章 イベント処理

第 15 章 グラフィックス

第 16 章 データ入出力

第 17 章 ネットワークインターフェース

技書の森解説

『すべての人のための Java プログラミング 第 3 版』 (立木秀樹・有賀妙子 著、共立出版、 2017 年 10 月刊、 B5 判) は、英語の並列書名 Java for Everyone が示すとおり、プログラミングの初歩から実践的なプログラムまでを一冊で扱う Java の教科書です。 2000 年の初版、 2007 年の第 2 版に続く第 3 版で、四半世紀にわたり改訂されながら使われてきた息の長いテキストです。第 3 版は Java SE 8 に準拠し、ラムダ式に代表される関数型プログラミングの要素を取り込んでいます。

オブジェクト先行という全 17 章の構成

構成上の最大の特徴は、オブジェクトに触れる順序です。全 17 章のうち、第 2 章がいきなり「オブジェクトの生成とメソッド呼出し」で、処理の流れ (制御構造) やクラスの作成はその後に置かれています。サポートページで公開されるタートルグラフィックスのライブラリを使い、画面の亀を動かすオブジェクトを操作しながら、オブジェクト指向を中心とする Java の概念を最初から体で覚えさせる設計です。制御構文を一通り終えてから「実はすべてはクラスでした」と種明かしする構成の入門書とは、学びの入り口が根本的に違います。

タートルグラフィックスで学ぶ教育上の理屈

このオブジェクト先行の設計には教育上の理屈があります。 Java は言語仕様そのものがオブジェクト前提で、 main メソッドひとつ書くにもクラスが現れるため、オブジェクトの説明を後回しにすると初学者は意味の分からない呪文を書き写し続けることになります。タートルグラフィックスという視覚的な題材は、メソッド呼出しの結果が線の描画として即座に見えるため、抽象概念が動きとして確認できます。この手法は教育用言語 Logo 以来の伝統をくむもので、本書はそれを Java の正式な文法の上で実現しています。

Java SE 8 の中核から JavaFX の GUI まで

言語の基礎 (配列・プリミティブ型・再帰・例外・インターフェース) を固めた後は、ラムダ式と関数型インターフェース、コレクションフレームワーク、マルチスレッド並行処理 という Java SE 8 世代の中核へ進み、後半 5 章は JavaFX による GUI 、イベント処理、グラフィックス、データ入出力、ネットワークと、動くアプリケーションを作るためのライブラリ群を扱います。練習問題が豊富で、例題と練習問題のプログラムはサポートページから取得でき、コマンドライン実行と Eclipse の両方に対応するため、版元が言うとおり自習書としても使えます。

Java SE 8 準拠という時点の注意と向いている読者

学ぶ際の注意は時点です。 Java SE 8 は 2014 年リリースの世代で、その後の Java には var による型推論やレコード型など言語機能の追加が続いています。また後半の柱である JavaFX は 2018 年の JDK 11 以降、 JDK 本体から分離されて別配布 (OpenJFX) になったため、新しめの JDK で GUI の章を動かすには追加の環境設定が必要です。一方、オブジェクト指向・コレクション・スレッドという本書の中心概念は世代を越えて通用する土台で、ここを B5 判の落ち着いた紙面と練習問題でじっくり固められる価値は変わっていません。

対話調の軽い入門書では説明の厳密さが物足りない、かといって分厚い辞書型は持て余す、という学習者にちょうどよい硬さの教科書です。大学の講義テキストとしてはもちろん、タートルグラフィックスで手応えを得ながらオブジェクト指向を最初から正面から学びたい独習者にも向きます。逆に、実行環境の違いを自分で乗り越えるのが負担な段階の人や、 Web 開発のフレームワークへ最短で進みたい人には、刊行の新しい入門書のほうが摩擦は少ないはずです。長く改訂されながら使われてきた教科書 で基礎を固める安心感を取るなら、 2026 年に選んでも有力な選択肢です。

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