アジャイルソフトウェア開発の奥義第2版の表紙

アジャイルソフトウェア開発の奥義第 2 版(アジャイル ソフトウェア カイハツ ノ オウギ)

オブジェクト指向開発の神髄と匠の技

ソフトウェア工学・設計
著者:
ロバート・C.マーティン/ジェームス・ニューカーク(マーティン,ロバート・C./ニューカーク,ジェームス)
出版社:
SBクリエイティブ
出版日:
2008年07月
ISBN:
9784797347784
在庫:
在庫あり
4.69(13 件 / 楽天ブックス)
中級者向け
デザインパターンアジャイルソフトウェア開発プラクティスソフトウェアエンジニアリングソフトウェア設計開発プロセスプログラミングソフトウェアアーキテクチャコード品質

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書籍紹介

ソフトウェア開発の原則・デザインパターン・プラクティス完全統合。すべての悩めるプログラマのための処方箋。 Software Development 誌 Jolt Award 受賞作。

技書の森解説

オブジェクト指向設計の「なぜこう設計するのか」を、原則とデザインパターンと開発プラクティスの三つ巴で叩き込む。『アジャイルソフトウェア開発の奥義 第 2 版 オブジェクト指向開発の神髄と匠の技』 (ロバート・ C ・マーティン ほか著、瀬谷啓介 訳、 SB クリエイティブ、 2008 年刊、 683 ページ) は、その狙いで書かれた ソフトウェア設計の古典 です。著者は「クリーンコード」「クリーンアーキテクチャ」の一連の著作で知られるロバート・ C ・マーティン。本書はその設計思想の源流にあたる大著で、 Software Development 誌の Jolt Award を受賞しています。

ケーススタディ中心の 5 部構成

本書の構成が独特なのは、理論の解説に留まらず、実際のシステムを設計しながら原則とパターンを適用していく点です。版元の目次によれば、第 1 部でアジャイル開発、第 2 部でアジャイル設計の考え方を据えた後、第 3 〜 4 部で「給与システム」、第 5 部で「気象観測所」という 2 つのケーススタディを通して、要求から設計・実装・パッケージングまでを一貫して追います。設計原則を暗記させるのではなく、変更に直面したときにその原則がどう効くかを、動く題材で体感させる作りです。マーティンの後年の著作が原則を凝縮して語るのに対し、本書はその原則が生まれる思考過程を長い紙面でじっくり見せてくれます。

原則・パターン・プラクティスの統合

683 ページという分量 は、原則・パターン・プラクティスという本来別々に語られる 3 領域を 1 冊に統合した結果です。デザインパターンを「カタログの暗記」ではなく「設計原則を守るための手段」として位置づけ直す視点は、パターン本を読んだのに使いどころが分からない、という段階の読者に効きます。コード例は当時の言語 (C++/Java 系) で書かれていますが、扱っているのが言語に依存しない設計の原理であるため、現代のオブジェクト指向言語の開発者がそのまま読み替えられます。

向いている読者と古さの扱い

向いているのは、動くコードは書けるが設計の良し悪しを言語化できない中級エンジニア、そしてマーティンの『 Clean Architecture 』などを読んで源流をたどりたい人です。刊行は 2008 年と古く、扱うプラクティスにはその後 CI/CD 環境の進化で様変わりした部分もありますが、オブジェクト指向設計の原則という核は時代を越えて通用します。分厚さと古さを理由に敬遠されがちですが、設計判断の土台をケーススタディで体に叩き込みたい人にとって、いまも読む価値の減らない一冊です。

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