改訂 3 版 JavaScript 本格入門

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改訂 3 版 JavaScript 本格入門の表紙
プログラミング
著者:
山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)
出版社:
技術評論社
出版日:
2023年02月13日
ISBN:
9784297132880
在庫:
在庫あり
4(3 件 / 楽天ブックス)
中級者向け
JavaプログラミングJavaScriptインターネット・WEB デザインオブジェクト指向ECMAScriptWeb 開発フロントエンドスクリプティング関数型プログラミングモジュール大規模開発

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言及数
241位
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出版前出版日01220222023202420252026

書籍紹介

2010 年の刊行から約 100,000 部の実績を誇るロングセラーを、ECMAScript 2022 に対応した内容で 200 ページ増の大幅改訂。最新の基本文法から、開発に欠かせない応用トピックまで解説します。JavaScript らしく書くために大切なオブジェクトの扱い方や、大規模開発でさらに実用的になったオブジェクト指向構文を学び、しっかりと動くプログラムの作り方を本質から理解できます。

技書の森解説

JavaScript は「なんとなく動くものは書けるが、なぜ動くのかは説明できない」状態に陥りやすい言語です。『改訂 3 版 JavaScript 本格入門』 (山田祥寛 著、技術評論社、2023 年 2 月刊) は、その状態を抜けるために言語仕様の側から JavaScript を積み上げ直す解説書で、副題に「モダンスタイルによる基礎から現場での応用まで」を掲げます。版元は本書を、2010 年の刊行から約 100,000 部の実績を誇るロングセラーを ECMAScript 2022 に対応した内容で 200 ページ増へと大幅改訂した版だと説明しており、版元が挙げる対象は、Java や C 言語などほかの言語の経験があって JavaScript を新規に学びたい人、JavaScript を多少使えるけれど基本が不安な人、ECMAScript 2022 による新たな記法を学びたい人の三者です。

全 11 章の構成、文法と組み込みオブジェクトから開発環境まで

構成は Chapter 1 から Chapter 11 です。Chapter 1 は JavaScript の歴史と標準仕様 ECMAScript の位置づけ、実行環境としての Node.js、Visual Studio Code とブラウザー付属の開発者ツールの使い方を扱う導入です。Chapter 2 から 5 は基本的な記法とデータ型、演算子、制御構文、String や Array、Date などの組み込みオブジェクトを順に押さえる文法編で、Chapter 6 の関数ではスコープや引数の記法、高度なテーマとして クロージャ に触れます。Chapter 7 と 8 が本書の中核で、オブジェクトの雛型であるプロトタイプの理解から、クラスの基本、カプセル化、継承、モジュールというオブジェクト指向構文へ進みます。Chapter 9 は DOM による文書操作とイベント処理、Chapter 10 はブラウザーオブジェクト、Storage、Fetch API による非同期通信、Promise による非同期処理、Web Worker を扱うクライアントサイド開発編です。Chapter 11 は現場で避けて通れない応用知識として Node.js でのコード実行、Jest によるテスト、Vite による開発環境、ESLint、JSDoc を取り上げ、章の合間には altJS、TypeScript、WebAssembly、コンポーネント指向、Web Components、importmaps という関連キーワードのコラムが入ります。

プロトタイプと関数を軸に据える、JavaScript らしさの学び方

JavaScript が他言語経験者を戸惑わせるのは、クラスではなくプロトタイプというオブジェクトの雛型を連鎖させて振る舞いを共有する仕組みと、関数が値として扱われ、定義された場所の変数を抱え込むクロージャの性質にあります。クラス構文は後から言語に加わりましたが、その裏側では依然としてプロトタイプが動いているため、構文だけ覚えると継承やメソッドの参照先でつまずきます。版元が本書の学びどころとして挙げるのも、JavaScript らしく書くために大切なオブジェクトの扱い方と、大規模開発でさらに実用的になったオブジェクト指向構文の二つで、目次の順序どおり関数とスコープを固めた上でプロトタイプへ進み、その理解の上にクラスとモジュールを置く構成は、この言語の成り立ちに沿っています。非同期処理についても、Fetch API による通信と Promise オブジェクトを Chapter 10 のクライアントサイド開発の文脈で扱っており、ブラウザーでの通信やストレージといった実務で必ず触れる領域まで一冊でつながります。

改訂 3 版の変更点と、2023 年時点の前提

改訂 3 版は、版元の説明によれば ECMAScript 2022 への対応と 200 ページ増の大幅改訂を経た版で、目次には文法そのものの解説に加えて Chapter 11 の開発環境まわりが含まれます。テストの Jest、開発環境の Vite、静的検査の ESLint、ドキュメンテーションの JSDoc は、コードが書けるようになった後に現場で最初に求められる周辺技術で、言語の本と別に調べる手間を省けます。一方で刊行は 2023 年 2 月なので、それ以降に追加された言語機能やツールの更新は前提にしていません。JavaScript の文法の核は版を重ねても大きく変わらないため、基礎の教科書としての価値は長く保たれますが、ツール章については公式ドキュメントの現行版と併読するのが確実です。

著者山田祥寛のプロフィールと、向く人 / 向かない人

刊行時のプロフィールによれば、著者の山田祥寛さんはフリーライターで、Microsoft MVP for ASP/ASP.NET、執筆コミュニティ「WINGS プロジェクト」の代表として書籍執筆を中心に雑誌やサイト記事、取材、講演を手がけ、『Angular アプリケーションプログラミング』 (技術評論社) や『独習シリーズ』 (翔泳社) など著書多数とあります。『独習シリーズ』など入門書の執筆が多い著者による本書は、体系性と網羅性を重視した解説書で、プログラミング自体が初めての人向けに手取り足取り進む本ではありません。版元の対象読者に他言語経験者が第一に挙がっているのはそのためで、変数や関数といった概念を初めて学ぶ人は、より薄い入門書で一度手を動かしてから本書に戻る方が消化しやすいはずです。また React や Vue のようなフレームワークの章は目次になく、フレームワークの使い方を今すぐ知りたい人には別の本が要ります。

JavaScript を仕事で書いているのに、スコープやプロトタイプ、非同期処理の挙動を説明できずに不安がある人、他の言語からフロントエンドや Node.js の開発に移ってきた人、そしてフレームワークを学ぶ前に言語そのものを一度体系的に固めておきたい人にとって、本書は文法から現場の周辺技術まで一冊で見渡せる教科書です。動いている理由を仕様の側から説明できるようになる、その手応えのために読む価値がある一冊です。

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