[令和 8 年度]基本情報技術者 超効率の教科書+よく出る問題集
レイワハチネンドキホンジョウホウギジュツシャチョウコウリツノキョウカショプラスヨクデルモンダイシュウ
- 著者:
- 五十嵐 順子(イガラシ ジュンコ)
- 注目:
- 総合 1317 位
- 出版社:
- インプレス
- 出版日:
- 2025年11月20日頃
- ISBN:
- 9784295023210
- 在庫:
- 在庫あり
なぜ注目されているか
書籍紹介
動画+音声講義で理解度アップ。著者自ら解説する動画で直感的に理解! 音声講義でわかりにくい項目を記憶にしっかり定着! 効率よく学習できる。本文に想定学習時間が載っているので、初めて学習する人や忙しい人でも、予定時間を立てやすい!! 頻出問題で身につく実践力。小テストや、よく出る過去問題を繰り返し学習することで、合格に直結するチカラが身につき、実践力もアップ! オールカラーで特典満載。重要用語が消える役立つ赤シートや、すきま時間で頻出過去問がスマホで解けるアプリなど特典も豊富!
技書の森解説
基本情報技術者試験 (FE) は IPA (情報処理推進機構) が実施する国家試験で、IT を活用したサービスや製品、システム、ソフトウェアを作る人材に必要な基本的知識 / 技能を持つことを対象者像に掲げています。『令和 8 年度 基本情報技術者 超効率の教科書+よく出る問題集』 (五十嵐順子 著、インプレス、2025 年 11 月 20 日発売) は、著者自身が解説する動画と音声講義を付け、本文に想定学習時間を記載した A5 判フルカラーの年度版対策書です。版元は本書を、動画と音声講義で学習を始め、テキストで理解度を深め、よく出る問題を反復学習して科目 A を突破するための教材として紹介しています。書誌の注記にはシラバス Ver.9.0 対応、動画解説付、電子書籍付、資料ダウンロードとあり、紙面の外に学習素材を持つ構成が版元登録の段階から示されています。
16 テーマと付録の模擬試験、科目 A の知識分野を一巡する目次
書店掲載の書誌 (出版社提供) の目次では、1「コンピュータで扱うデータ」から始まり、情報メディア、ハードウェア、ソフトウェア、コンピュータシステム、システム開発、アルゴリズムとデータ構造、データベース、ネットワーク、セキュリティ、マネジメント、企業活動、経営戦略、ビジネスインダストリ、企業会計と進んで 16「法務」で終わる 16 テーマが並び、付録として模擬試験問題が付きます。コンピュータの内部表現から始めて開発や アルゴリズム、データベース とネットワークの技術分野を通り、企業活動や会計、法務まで届く並びは、科目 A が問う知識の幅をそのまま映しています。版元の紹介文によれば、本文には想定学習時間が記載され、小テストとよく出る過去問題を繰り返し学習する構成で、重要用語が消える赤シート、全文 PDF、すきま時間に頻出過去問をスマホで解けるアプリが読者特典として付きます。教科書と問題集を分けずに 1 冊で回すことで、読んだ直後に出題形式で確かめる往復が自然に組み込まれる点が、書名の「超効率」が指す設計です。
科目 A と科目 B、通年 CBT 化した基本情報技術者試験の仕組み
学習計画を立てる前に試験の構造を押さえておくと、本書が担う範囲が明確になります。IPA は 2022 年 4 月 25 日に基本情報技術者試験の通年試験化を公表し、2023 年 4 月から新方式を開始する予定として、小問形式への変更などで試験時間を 30〜40% 短縮すると説明しました。IPA の試験区分ページ (2026 年 9 月時点) では、試験は CBT 方式により随時実施され、科目 A は試験時間 90 分 / 多肢選択式 (四肢択一) / 60 問、科目 B は試験時間 100 分 / 多肢選択式 / 20 問です。科目 B は 2022 年の公表で「情報セキュリティ」と「データ構造及びアルゴリズム (擬似言語)」の二つの分野を中心にした構成へ変わると示されており、知識の広さを問う科目 A と、擬似言語を読み解く科目 B とでは求められる力が異なります。従来の午前試験免除制度は科目 A 試験免除制度として継続しています。本書の目次にセキュリティやアルゴリズムとデータ構造が含まれるのは科目 A の知識分野としてであり、版元が掲げる目標も科目 A の突破です。
シラバス Ver.9.0 対応と、2026 年 1 月の Ver.9.2 との差
年度版の資格書は、対応するシラバスの版と受験時点の版を照らし合わせて選ぶ必要があります。本書の書誌注記はシラバス Ver.9.0 対応です。一方、IPA が公開している基本情報技術者試験のシラバス (2026 年 9 月時点) は Ver.9.2 で、2026 年 1 月 8 日の掲載時に「下請法」を削除し「中小受託取引適正化法」を追加しています。本書の発売は 2025 年 11 月 20 日なので、この改訂は刊行後のもので、目次 16 番目の法務に当たる箇所は IPA のシラバスで差分を確認して補う前提になります。令和 8 年度、つまり 2026 年度の受験を想定した版であることは書名どおりで、年度をまたいで受験が延びる場合は次の年度版の刊行予定も含めて判断すると無駄がありません。
動画と音声講義で学び始めたい初学者に向く本、科目 B 対策は別教材で
本書が合うのは、初めて基本情報技術者試験の学習に取りかかる人と、学習時間を細切れにしか確保できない社会人です。想定学習時間を手掛かりに予定を立て、動画と音声講義で導入し、赤シートとアプリですきま時間を埋めるという学び方は、机に向かう時間が限られる人ほど効きます。著者の五十嵐順子は、書店掲載の著者紹介 (刊行当時の記載) によれば、神戸大学国際文化学部卒業後に大手通信会社に入社して IT インフラ系技術者として活躍し、異業種のベンチャー企業へ転職してシステム部門トップを務めたのち独立し、企業研修を中心に人材育成に携わり、のべ 3 万人以上の育成と 2,000 を超える登壇数を重ねてきた人物で、研修講師としての説明の運びが動画と音声の講義に反映される期待が持てます。一方で、科目 B の擬似言語問題を集中的に演習したい人には、版元が科目 A 突破を目標に掲げる本書だけでは足りず、科目 B 向けの教材を別に用意する必要があります。動画や音声、アプリといった特典を使わない人にとっては本書の特徴の一部が活かせないため、その場合は紙面だけで完結するテキストと比べて選ぶのが合理的です。資格対策本と体系理解のための技術書をどう組み合わせるかは、IT 資格の参考書と技術書の使い分けガイドで試験別に整理しています。科目 A の知識を短い時間で一巡し、耳と目の両方から定着させたい人には、令和 8 年度版の本書は出発点として選びやすい 1 冊です。