暗号技術入門 第3版の表紙

暗号技術入門 第 3 版(アンゴウギジュツニュウモンダイサンパン)

秘密の国のアリス

セキュリティ
著者:
結城 浩(ユウキ ヒロシ)
出版社:
SBクリエイティブ
出版日:
2015年08月17日頃
ISBN:
9784797382228
在庫:
在庫あり
4.64(29 件 / 楽天ブックス)
初級者向け
セキュリティ暗号認証暗号技術対称暗号公開鍵暗号デジタル署名PKISSL/TLSブロック暗号

なぜ注目されているか

セキュリティ
7
言及数
44
総合67 8 ランクダウン 62 件の言及
061120222023202420252026

書籍紹介

2008 年の刊行以来、セキュリティ関連部門で長期間トップをキープしている『新版暗号技術入門』の改訂版です。

「対称暗号」「公開鍵暗号」「デジタル署名」「 PKI 」「 PGP 」「 SSL/TLS 」など、暗号技術の基礎を、たくさんの図とやさしい文章で解説しています。

今回の《第 3 版》では、 これまでの基本的な暗号技術の解説に加えて、 大幅な加筆修正を行っています。

・現代の暗号技術に関するアップデート
・ SHA-3 のコンペティションと SHA-3 (Keccak) の構造

・ POODLE などの SSL/TLS への攻撃

・認証付き暗号の紹介

・ビットコインと暗号技術の関係

・楕円曲線暗号の紹介

セキュリティ関連技術者はもちろん、現代を生きるすべての人にとって必読の一冊です。
はじめに

暗号の世界ひとめぐり

●第一部 暗号
・歴史上の暗号 -- 他人が読めない文章を作る

・対称暗号 (共通鍵暗号) -- 1 つの鍵で暗号化し、同じ鍵で復号化する

・ブロック暗号のモード -- ブロック暗号を正しく用いるために

・公開鍵暗号 -- 公開鍵で暗号化し、プライベート鍵で復号化する

・ハイブリッド暗号システム -- 対称暗号でスピードアップし、公開鍵暗号でセッション鍵を守る

●第二部 認証
・一方向ハッシュ関数 -- メッセージの「指紋」をとる (SHA-3 と Keccak の構造を含む)

・メッセージ認証コード -- メッセージは正しく送られてきたか

・デジタル署名 -- このメッセージを書いたのは誰か

・証明書 -- 公開鍵へのデジタル署名

●第三部 鍵・乱数・応用技術
・鍵 -- 秘密のエッセンス

・乱数 -- 予測不可能性の源

・ PGP -- 暗号技術を組み合わせる職人芸

・ SSL/TLS -- セキュアな通信のために (POODLE 攻撃なども含む)

・暗号技術と現実社会 -- 不完全なセキュリティの中で生きる私たち (ビットコインと暗号技術も含む)

付録:楕円曲線暗号
付録:暗号技術確認クイズ

付録:参考文献

技書の森解説

『暗号技術入門 第 3 版 秘密の国のアリス』は、結城浩氏による暗号技術の入門書で、 SB クリエイティブから 2015 年 8 月に刊行されました。 2008 年刊『新版暗号技術入門』の改訂版にあたる第 3 版です。対称暗号・公開鍵暗号・デジタル署名・ PKI ・ PGP ・ SSL/TLS といった暗号技術の基礎を、たくさんの図とやさしい文章で解説するという方針が版元の内容紹介にも掲げられており、数式の細部ではなく「その仕組みが何の問題を解決するのか」を軸に据えた読み物として設計されています。

3 部構成: 暗号・認証・鍵と乱数

本編は 3 部構成です。第一部「暗号」は歴史上の暗号から始まり、対称暗号 (共通鍵暗号) 、ブロック暗号のモード、公開鍵暗号、そして対称暗号の速度と公開鍵暗号の鍵配送を組み合わせるハイブリッド暗号システムへと進みます。 1 つの鍵を共有する対称暗号には「その鍵をどう安全に届けるか」という課題が残り、それに応える形で公開鍵暗号が導入されるという順序のため、個々の技術が孤立した知識にならず、暗号の全体像が一本の筋としてつながります。第二部「認証」は盗聴以外の脅威が主題で、メッセージの「指紋」をとる 一方向ハッシュ関数、メッセージが正しく送られてきたかを確かめるメッセージ認証コード、書き手が誰かを保証するデジタル署名、そして公開鍵そのものへデジタル署名を施す 証明書 へと、問いの連鎖で対策を積み上げます。第三部「鍵・乱数・応用技術」では、秘密のエッセンスである鍵と予測不可能性の源である乱数を押さえたうえで、複数の暗号技術を組み合わせる PGP と SSL/TLS 、そして暗号技術と現実社会の関わりを論じる章で本編を締めくくります。

第 3 版の加筆: SHA-3 から攻撃事例まで

第 3 版では大幅な加筆修正が行われました。 SHA-3 のコンペティションと SHA-3 (Keccak) の構造、 POODLE をはじめとする SSL/TLS への攻撃、認証付き暗号、ビットコインと暗号技術の関係が本編に加わり、付録として楕円曲線暗号の紹介と、理解を確かめるための暗号技術確認クイズが収められています。ハッシュ関数の世代交代やプロトコルへの実際の攻撃事例まで扱いが及ぶことで、基礎の解説と実際のインターネットで起きていることとの距離が縮められています。

2015 年刊の留意点と向いている読者

読むうえでの留意点は刊行時期です。本書は 2015 年刊であり、個々の暗号アルゴリズムや鍵長、プロトコルのバージョンの推奨状況はその後も変わり続けています。実務で暗号方式を選定する場面では、本書で仕組みを理解したうえで、 CRYPTREC の暗号リストなど公的機関が公表している現行の情報を必ず確認してください。一方で、対称暗号と公開鍵暗号の役割分担、ハッシュ関数と署名の関係、証明書がなぜ必要かといった本書の中心にある考え方は、特定のアルゴリズムが世代交代しても揺らぎません。暗号ライブラリの操作方法や実装コードを求める人には向きませんが、セキュリティを学ぶ最初の 1 冊 として暗号の地図を手に入れたい人、資格学習や実務で登場する用語を丸暗記でなく理解でつなぎたい人には、安心して勧められる入門書です。

言及 Qiita 記事 (51 件)

この本に興味がある方におすすめ

この本に関連

結城 浩 の他の書籍

関連記事

関連用語

共有:Xはてブ