暗号技術入門 第3版の表紙

暗号技術入門 第 3 版(アンゴウギジュツニュウモンダイサンパン)

秘密の国のアリス

著者:
結城 浩(ユウキ ヒロシ)
出版社:
SBクリエイティブ
出版日:
2015年08月17日頃
ISBN:
9784797382228
在庫:
在庫あり
★★★★⯨4.64(29 件)
初級者向け
セキュリティ暗号認証暗号技術対称暗号公開鍵暗号デジタル署名PKISSL/TLSブロック暗号

なぜ注目されているか

言及数
34
総合
55
3 ランクアップ63 件の言及
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書籍紹介

2008 年の刊行以来、セキュリティ関連部門で長期間トップをキープしている『新版暗号技術入門』の改訂版です。

「対称暗号」「公開鍵暗号」「デジタル署名」「 PKI 」「 PGP 」「 SSL/TLS 」など、暗号技術の基礎を、たくさんの図とやさしい文章で解説しています。

今回の《第 3 版》では、 これまでの基本的な暗号技術の解説に加えて、 大幅な加筆修正を行っています。

・現代の暗号技術に関するアップデート
・ SHA-3 のコンペティションと SHA-3 (Keccak) の構造

・ POODLE などの SSL/TLS への攻撃

・認証付き暗号の紹介

・ビットコインと暗号技術の関係

・楕円曲線暗号の紹介

セキュリティ関連技術者はもちろん、現代を生きるすべての人にとって必読の一冊です。
はじめに

暗号の世界ひとめぐり

●第一部 暗号
・歴史上の暗号 -- 他人が読めない文章を作る

・対称暗号 (共通鍵暗号) -- 1 つの鍵で暗号化し、同じ鍵で復号化する

・ブロック暗号のモード -- ブロック暗号を正しく用いるために

・公開鍵暗号 -- 公開鍵で暗号化し、プライベート鍵で復号化する

・ハイブリッド暗号システム -- 対称暗号でスピードアップし、公開鍵暗号でセッション鍵を守る

●第二部 認証
・一方向ハッシュ関数 -- メッセージの「指紋」をとる (SHA-3 と Keccak の構造を含む)

・メッセージ認証コード -- メッセージは正しく送られてきたか

・デジタル署名 -- このメッセージを書いたのは誰か

・証明書 -- 公開鍵へのデジタル署名

●第三部 鍵・乱数・応用技術
・鍵 -- 秘密のエッセンス

・乱数 -- 予測不可能性の源

・ PGP -- 暗号技術を組み合わせる職人芸

・ SSL/TLS -- セキュアな通信のために (POODLE 攻撃なども含む)

・暗号技術と現実社会 -- 不完全なセキュリティの中で生きる私たち (ビットコインと暗号技術も含む)

付録:楕円曲線暗号
付録:暗号技術確認クイズ

付録:参考文献

技書の森解説

暗号は数学の塊のように見えて敬遠されがちですが、本書はその先入観を解きほぐすことに成功した定番の入門書です。著者の結城浩氏は「秘密の国のアリス」という物語仕立ての導入を用い、対称暗号・公開鍵暗号・ハッシュ関数・デジタル署名・証明書・乱数といった暗号技術の主要な要素を、読み物として通読できる文体で解説します。

本書が長く読み継がれている理由は、個別のアルゴリズムの手順だけでなく「なぜその仕組みが必要なのか」という動機付けが丁寧に書かれている点にあります。たとえば公開鍵暗号の説明では、まず鍵配送問題を提示し、それを解決する手段として RSA を導入するという構成です。この「問題 → 解決策」の流れが一貫しているため、暗号技術の全体像が頭の中でつながっていきます。

第 3 版では楕円曲線暗号や認証付き暗号といった比較的新しい話題が追加されています。数式は必要最低限に抑えられており、高校数学程度の素養があれば読み通せます。ただし、実装レベルの詳細やプロトコルの脆弱性分析は本書の範囲外です。暗号の全体地図を手に入れ、個別の技術書に進むための出発点として位置づけるのが最も効果的な使い方です。

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