エンジニアの知的生産術の表紙

エンジニアの知的生産術(エンジニア ノ チテキ セイサンジュツ)

効率的に学び、整理し、アウトプットする

エンジニアのキャリア・思考
著者:
西尾泰和(ニシオ,ヒロカズ)
出版社:
技術評論社
出版日:
2018年08月
ISBN:
9784774198767
シリーズ:
WEB+DB PRESS plusシリーズ
在庫:
在庫あり
3.89(44 件 / 楽天ブックス)
中級者向け
知的生産術時間管理タスク管理プロダクトivity学習方法情報整理エンジニア向け自己学習効率化ワークフロー

なぜ注目されているか

言及数
72
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書籍紹介

仕事をするうえで、どのように学び、整理し、アウトプットするのか、エンジニアの知的生産の方法を解説した書籍です。知的生産の方法を解説した書籍のほとんどは執筆者の方法の紹介にとどまっており、各自の環境に合うようにどのようにカスタマイズするかまでは書かれていません。本書では、数々の知的生産術の共通点や特徴を知ることで、どこが重要な部分なのかを解説します。これにより、みなさんが自分の環境に合わせて手法を変化させ、取り入れられるようになることを目的とします。筆者が日ごろ行っている具体的な手法や試行錯誤も紹介します。

技書の森解説

技術書を読んでも身につかない。勉強しているのに成果につながらない。エンジニアが突き当たるこの「学びの生産性」の壁を、工学の問題として分解したのが『エンジニアの知的生産術 効率的に学び、整理し、アウトプットする』です。西尾泰和氏の著書として、技術評論社の WEB+DB PRESS plus シリーズから 2018 年 8 月に発売されました。 A5 判の一冊で、版元はソフトウェアエンジニアに向けて、プログラミングと執筆を具体例に知的生産の方法を解説する本と紹介しています。

全 7 章の構成: 知的活動の全工程を割り当てる

構成は全 7 章で、知的生産の工程が順にほどかれていきます。第 1 章「新しいことを学ぶには」は情報収集・モデル化 (抽象化) ・実践 (検証) という学びのサイクルを軸に、遅延評価的勉強法や「写経は補助輪」といったエンジニアの文化に根差した学び方を整理します。第 2 章はやる気の出し方、第 3 章は海馬の働きから説き起こす記憶の鍛え方、第 4 章は 効率的な読み方、第 5 章は書き出し法による考えのまとめ方、第 6 章はアイデアを思い付くための 3 つのフェーズ、第 7 章は「何を学ぶかを決める」という一段上の意思決定を扱います。学ぶ・覚える・読む・まとめる・生み出す・選ぶという知的活動の全工程に章が割り当てられた、方法論の見取り図です。

設計思想: 丸写しでなく原則の体得

この本の設計思想は、版元の概要にある一文に凝縮されています。サンプルコードの丸写しでは仕事に役立つプログラムを書けないのと同様に、知的生産術も丸写しでは役に立たない。だから本書は特定の手法を「これをやれ」と処方するのではなく、数々の知的生産術を比較して見せることで背後の原則を体得させ、読者が自分の環境に合わせて手法を修正し、組み合わせ、新しく生み出せるようになることを目的に据えています。記憶の章が海馬の仕組みから始まるように、経験則を経験則のまま置かず、根拠の層まで降りて説明する姿勢も一貫しています。

2018 年刊でも古びない理由と読み方の注意

2018 年刊ですが、扱っているのは学習と思考の原則であり、ツールの操作手順ではないため、内容が版の経過で古びる種類の本ではありません。一方、明日から使えるライフハックの即効性だけを求める読み方には向きません。原則から自分の手法を組み立てるという迂回こそが本書の価値なので、じっくり読んで 自分の学び方を言語化する時間を取れる人ほど得るものが大きくなります。

向いている読者: 学び方を言語化したい人

新しい技術の学習が続かない駆け出しのエンジニア、学び方を我流でやってきた中堅、そして後輩に「どう学ぶか」を言葉で教える立場になった人にとって、知的生産の全工程を一望できる本書は長く手元に置ける道具箱です。読み終えたとき、次に読む技術書への取り組み方が変わっている種類の一冊です。

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