図解まるわかり ネットワークのしくみ

ズカイマルワカリネットワークノシクミ

図解まるわかり ネットワークのしくみの表紙
ネットワーク
著者:
Gene(ジーン)
出版社:
翔泳社
出版日:
2018年09月21日頃
ISBN:
9784798157498
在庫:
在庫あり
3.83(7 件 / 楽天ブックス)
初級者向け
ネットワークTCP/IPセキュリティLANWANイーサネット無線 LANルーティング図解実習

なぜ注目されているか

総合204位 言及 4 件・うち記事 3 件を掲載
言及数
653位

書籍紹介

ネットワークにかかわる技術と機器の役割が理解できる 1 冊。

LAN と WAN、TCP/IP などのネットワークの基礎知識から、セキュリティまで解説。

新入社員や転職者など、これから IT 業界で働く方にもわかりやすい内容です。

見開き 1 トピックで片面図版なので、わからないところから読めます。

自宅 PC でできる実習項目つき。

こんな方におすすめ!

・ネットワーク全体の概要を知りたい方

・ネットワークのイメージがわかなくて困っている方

・ネットワーク技術と機器の役割を知りたい方

・ネットワークを守るセキュリティについても知りたい方

目次

第 1 章 ネットワークのきほん〜ネットワークの全体像を理解しよう〜

第 2 章 ネットワークをつくるもの〜ネットワークはどのようにできている?〜

第 3 章 ネットワークの共通言語 TCP/IP〜ネットワークの共通ルール〜

第 4 章 Web サイトを見るしくみ〜毎日見る Web サイトを理解しているか?〜

第 5 章 イーサネットと無線 LAN〜まずは同じネットワーク内で転送する〜

第 6 章 ルーティング〜遠くのネットワークまで送り届る〜

第 7 章 ネットワークのセキュリティ技術〜ネットワークを攻撃から守ろう〜

技書の森解説

ネットワークにかかわる技術と、ルーターやスイッチといった機器がそれぞれ何をしているのかを、図を見ながら一通り押さえたい人のための入門書が『図解まるわかり ネットワークのしくみ』 (Gene 著、翔泳社、2018 年 9 月刊) です。版元の紹介によれば、LAN と WAN、TCP/IP などの基礎知識からセキュリティまでを扱い、見開き 1 トピックで片面が図版という作りのため、分からないところから拾って読めます。新入社員や転職者など、これから IT 業界で働く人にも分かりやすい内容とされ、自宅の PC でできる実習項目も付いています。

全 7 章の構成、ネットワークの全体像から暗号化と VPN まで

第 1 章「ネットワークのきほん」は、プライベートネットワークとインターネット、LAN と WAN の違いに始まり、サーバーの運用形態としてのオンプレミスとクラウドサービス、SaaS、PaaS、IaaS の分類までを扱う全体像の章です。第 2 章でネットワーク機器と構成図の読み方を押さえたあと、第 3 章「ネットワークの共通言語 TCP/IP」が分量の多い中心の章になり、カプセル化、IP アドレスとサブネットマスク、NAT、ICMP、ARP、ポート番号、TCP と UDP、そして 名前解決の仕組み と DHCP までを順に説明します。第 4 章は HTML や URL、HTTP のリクエストとレスポンス、Cookie、プロキシサーバーといった Web サイトを見るしくみ、第 5 章はイーサネットとレイヤー 2 スイッチの動作、無線 LAN の規格と接続、第 6 章はルーティングテーブル、スタティックルートとルーティングプロトコル、VLAN と VLAN 間ルーティングです。最後の第 7 章では認証、共通鍵と公開鍵の暗号方式、デジタル署名、公開鍵の正しさを保証する証明書、SSL、インターネット VPN を取り上げます。どの章も末尾に「やってみよう」という実習が置かれ、TCP/IP の設定やルーティングテーブル、デジタル証明書などを自分の PC で確かめる形になっています。

階層ごとの役割分担を押さえると通信の流れが追える

ネットワークの学習で混乱しやすいのは、MAC アドレスと IP アドレス、ポート番号という 3 種類の宛先がなぜ別々に必要なのかという点です。同じネットワークの中でフレームを隣の機器へ渡すのはイーサネットとレイヤー 2 スイッチの仕事で、そこで使われるのが MAC アドレスです。離れたネットワークまでパケットを運ぶのはルーターの仕事で、こちらは IP アドレスとルーティングテーブルで次の転送先を決めます。届いたデータをどのアプリケーションへ渡すかを決めるのがポート番号で、TCP はそのうえで再送や順序の制御を担います。アプリケーションのデータが下の階層に渡るたびにヘッダーが付け足されていくカプセル化を理解すると、ARP が IP アドレスから MAC アドレスを求める理由や、NAT がプライベートアドレスとグローバルアドレスを付け替える意味が一本の流れとしてつながります。本書が第 3 章で TCP/IP の階層を固めてから、第 5 章で同じネットワーク内の転送、第 6 章で離れたネットワークへの転送という順に進むのは、この役割分担を下から確かめていく並びと読めます。

図解で全体像をつかみたい人に合う理由と、2018 年時点の範囲

この本がもっとも役立つのは、配属先や転職先でネットワーク構成図やサーバーの設定に触れることになり、まず用語と機器の役割の地図を頭に入れたい人です。見開き 1 トピックの作りなので、会議で出てきた VLAN やデフォルトゲートウェイといった語だけを引いて確かめる使い方もできます。一方で、ルーターやスイッチの実機のコマンドで設定を組み立てる手順や、プロトコルのヘッダーを 1 ビットずつ読み解くような深さを求める人には、目的が合いません。また 2018 年の刊行で、無線 LAN の規格は目次で IEEE802.11b/a/g/n/ac までが挙がっており、目次の見出しには IPv6 の項目も見当たらないため、こうした範囲は別の資料で補う前提になります。

全体像をつかんだあとに、プロトコルの各論や実務寄りの本へどう進むかは ネットワーク本の選び方 で段階ごとに整理しています。通信の裏側で何が起きているのか分からないまま仕事を進めることに不安がある人にとって、章末の実習で自分の PC の設定を確かめながら全 7 章を通せる本書は、最初の一冊として手に取りやすい選択です。

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