教養としてのコンピューターサイエンス講義 第 2 版 今こそ知っておくべき「デジタル世界」の基礎知識
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- 著者:
- ブライアン・カーニハン / 坂村 健 / 酒匂 寛(ブライアンカーニハン / サカムラケン / サコウヒロシ)
- 出版社:
- 日経 BP
- 出版日:
- 2022年04月29日頃
- ISBN:
- 9784296000456
- 在庫:
- 在庫あり
なぜ注目されているか
書籍紹介
デジタル時代に活躍するための「教養」をこの 1 冊で身につけよう!
プリンストン大学の一般人向け「コンピューターサイエンス」の講義が 1 冊に。
デジタル社会をよりよく生きるための知識を伝説の計算機科学者がやさしくお伝えします。
好評をいただいた第 1 版から 2 年、早くも第 2 版が登場です。
第 1 版の「ハードウェア」「ソフトウェア」「コミュニケーション」の 3 部構成から、第 2 版では「データ」を新設、4 部構成となりました。
第 4 部「データ」では、第 1 版では「コミュニケーション」に含まれていた「データと情報」「プライバシーとセキュリティ」が移設・補強されるとともに、「人工知能と機械学習」が加わりました。
第 2 部「ソフトウェア」の「プログラミングを学ぶ」では、第 1 版での JavaScript での説明に加えて、Python を用いた説明も加わりました。
また、コロナ禍によるデジタル環境の加速について追記されるなど、全面的に内容が見直されています (末尾の目次をご覧ください)。
私たちの身の回りには、情報機器があふれています。そうした機器を使いこなしてデジタル社会をよりよく生きるためには、コンピューターやソフトウェア、インターネット、さらにはデータに関する知識が欠かせません。本書は、パソコンやスマホをはじめとするコンピューターや、ネット、ウェブサイトがなぜ動くのか、データの扱いを含めどう安全に使いこなせばいいのかを、理系・文系を問わない「一般の人」を対象に、イチからやさしくお伝えします。
著者は、伝説的な計算機科学者であるブライアン・カーニハン先生。プログラミング言語の歴史的名著『プログラミング言語 C』 (通称: K&R 本) を書いた人でもあります。そう聞くと「本書は難しいかも」と思われるかもしれませんが、心配はいりません。カーニハン先生がプリンストン大学で一般人向けに行っている講義に基づいているので、理系ではない人にとっても分かりやすく平易に書いてあります。
グーグル元 CEO (エリック・シュミット氏) が「地球上の誰もが読むべきだ」と激賞する 1 冊で、コンピューターとネットの仕組みをさっくり学び、デジタル社会をもっともっと楽しみましょう。
本書は、私たちの世界 (デジタル社会) が、どのように動いているのか、なぜそのしくみになっているのかをもっとも明快かつ簡潔に説明しています。地球上の誰もが読むべきです。
エリック・シュミット、グーグル元 CEO、アルファベットテクニカルアドバイザー
コンピューターのハードウェアの基礎からソフトウェア、インターネットから IoT、さらは著作権やプライバシー問題まで、抑えておくべき「デジタル時代の教養」はすべて網羅され、しかもその「広さ」と内容の「深さ」のバランスが良い。
坂村健、INIAD (東洋大学情報連携学部) 学部長、東京大学名誉教授
技書の森解説
『教養としてのコンピューターサイエンス講義 第 2 版』 (ブライアン・カーニハン 著、酒匂 寛 訳、坂村 健 解説、日経 BP、2022 年 5 月発行) は、プリンストン大学で一般の学生向けに行われているコンピューターサイエンスの講義をもとに、パソコンやスマホ、インターネット、ウェブサイトがなぜ動くのか、データの扱いを含めてどう安全に使いこなせばよいのかを、理系と文系を問わない読者へ一から説明する書籍です。副題は今こそ知っておくべき「デジタル世界」の基礎知識で、著者は版元の紹介にあるとおり、『プログラミング言語 C』 (通称 K&R) の共著者として知られる計算機科学者です。仕組みを知らないまま使っているデジタル機器とネットの全体像を、一冊で筋道立てて理解したい人に向いています。
第 2 版の 4 部構成、ハードウェアからデータと AI まで
第 1 版はハードウェア、ソフトウェア、コミュニケーションの 3 部構成でしたが、第 2 版では第 4 部「データ」が新設され、4 部構成になりました。目次は第 0 章「はじめに」に続き、第 1 部で「コンピューターとは何だろう」「ビット、バイト、そして情報の表現」「プロセッサーの内部」、第 2 部でアルゴリズム、プログラミングとプログラミング言語、ソフトウェアシステム、プログラミングを学ぶ、第 3 部でネットワーク、インターネット、ワールド・ワイド・ウェブを扱います。第 4 部は「データと情報」「人工知能と機械学習」「プライバシーとセキュリティ」の 3 章で、版元によれば、第 1 版ではコミュニケーションの部に含まれていたデータとプライバシーの話題を移して補強し、人工知能と機械学習の章を加えたものです。最後の第 14 章「次に来るものは?」のあとに、原書注釈、用語集、謝辞、坂村 健による解説が続きます。
第 1 版との違い、Python の説明とコロナ禍の追記
版元の紹介では、第 2 版の改訂点として、部の再編と章の追加に加えて、第 2 部の「プログラミングを学ぶ」で第 1 版の JavaScript による説明に Python を用いた説明が加わったこと、コロナ禍によるデジタル環境の加速についての追記を含めて全面的に内容が見直されたことが挙げられています。第 1 版を持っている人にとっては、データと AI、プライバシーを独立した部として読み直せる点と、プログラムの例を Python でも追える点が買い替えを判断する材料になります。
4 つの層で全体像をつかむ意味
計算機科学 の入門で難しいのは、個々の用語を覚えることよりも、それらがどの層の話なのかを見失わないことです。ビットによる情報の表現と、命令を一つずつ実行する プロセッサー の働きを押さえておくと、ソフトウェアがなぜ同じ機械でまったく違う仕事をこなせるのかが分かります。そのうえで、パケットをどう届けるかという TCP/IP の考え方とウェブの仕組みを知れば、ネット上のサービスがどこでデータを受け渡しているのかを具体的に想像できるようになります。データを集めて使う側の仕組みが見えてくると、機械学習が何を入力にして何を出しているのか、プライバシーの問題がどこで生じるのかも、ニュースの見出しではなく構造として判断できます。本書の部の並びは、この下の層から上の層へ積み上げる順序をそのままたどっています。
一方で、本書はプログラミングの実装力を鍛える本でも、情報処理技術者試験の対策書でもありません。コードを書いて手を動かしながら学びたい人や、各分野を専門的な深さで学びたい人は、ここで全体の地図を得たあと、分野ごとの専門書へ進むことになります。エンジニアと一緒に仕事をする企画職や営業職、情報系以外の学部の学生、子どもにデジタル社会の仕組みを説明したい保護者など、使う側の立場から仕組みと危うさを自分の言葉で説明できるようになりたい人にとって、講義一回分ずつ読み進められる本書は、時間をかけて読む価値のある一冊です。
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