ゼロから作るDeep Learningの表紙

ゼロから作る Deep Learning(ゼロカラツクルディープラーニング)

Python で学ぶディープラーニングの理論と実装

プログラミング
著者:
斎藤 康毅(サイトウ コウキ)
出版社:
オライリー・ジャパン
出版日:
2016年09月24日頃
ISBN:
9784873117584
在庫:
在庫あり
4.49(88 件 / 楽天ブックス)
中級者向け
Python深層学習ニューラルネットワーク誤差逆伝播法畳み込みニューラルネットワークBatch NormalizationDropoutAdam自動運転画像生成

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プログラミング
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書籍紹介

実際にシステムを作りながらディープラーニングを学ぶ!
ディープラーニングの本格的な入門書。外部のライブラリに頼らずに、 Python 3 によってゼロからディープラーニングを作ることで、ディープラーニングの原理を楽しく学びます。ディープラーニングやニューラルネットワークの基礎だけでなく、誤差逆伝播法や畳み込みニューラルネットワークなども実装レベルで理解できます。ハイパーパラメータの決め方や重みの初期値といった実践的なテクニック、 Batch Normalization や Dropout 、 Adam といった最近のトレンド、自動運転や画像生成、強化学習などの応用例、さらには、なぜディープラーニングは優れているのか? なぜ層を深くすると認識精度がよくなるのか? といった“ Why ”に関する問題も取り上げます。

技書の森解説

『ゼロから作る Deep Learning 』は、斎藤康毅氏がオライリー・ジャパンから 2016 年 9 月に刊行した ディープラーニング 入門書です。副題は「 Python で学ぶディープラーニングの理論と実装」。翻訳書ではなく日本人著者による書き下ろしで、 TensorFlowPyTorch のような既存フレームワークに頼らず、 Python 3 と NumPy だけでニューラルネットワークを一から組み上げていくのが最大の特徴です。続巻の版元紹介文で「コンピュータの専門書としては異例の大ヒット」と言及されるほど広く読まれ、 2026 年 8 月時点で全 5 巻のシリーズに育った、その第 1 巻にあたります。

ゼロから作る意味と誤差逆伝播法の読みどころ

なぜわざわざゼロから作るのか。フレームワークを使えば数行でモデルは動きますが、学習が発散する、精度が頭打ちになる、損失が NaN になる、といった場面で中身を想像できないと、対処が当てずっぽうになります。本書の核心は誤差逆伝播法の説明にあり、数式の連鎖律を一気に追わせるのではなく、計算をノードの連なりとして描く「計算グラフ」に分解し、各ノードの局所的な微分を逆向きに流すという形で導きます。その前段では勾配を数値微分で愚直に求める実装を先に作らせるため、誤差逆伝播法が「同じ勾配を桁違いに速く求める仕掛け」であることが対比で腑に落ちる構成です。この説明順序こそが、本書が機械学習の理論書とも逆引きレシピ集とも違う価値を持つ理由です。

章構成と必要な前提知識

流れも段階的です。 1 章が Python と NumPy の入門にあてられているため、プログラミング経験が浅くても入口でつまずきにくく、 2 章のパーセプトロンから 3 章のニューラルネットワーク、 4 章の学習 (損失関数・ミニバッチ・勾配法) 、 5 章の誤差逆伝播法へと積み上がります。 3 章では MNIST の手書き数字認識を実際に動かし、後半は重みの初期値やハイパーパラメータの決め方、 Batch Normalization ・ Dropout ・ Adam といった実践的な要素、さらに畳み込みニューラルネットワークの実装へ進みます (版元の内容紹介より) 。前提知識としては、微分と行列計算 の初歩的な記憶があれば十分で、数学的な厳密さより「実装して確かめる」ことを優先する作りです。全 320 ページと、この分野の入門書としては手を動かしながら完走できる分量に収まっています。

全 5 巻シリーズを読む順番

シリーズを読む順番 は明快で、まず本書 (無印) です。続巻はいずれも同じ著者・同じ「作って理解する」方針のテーマ別各論で、❷ 自然言語処理編 (2018 年) は word2vec や RNN ・ Attention 、❸ フレームワーク編 (2020 年) は PyTorch のような自動微分フレームワークそのものの自作、❹ 強化学習編 (2022 年) 、❺ 生成モデル編 (2024 年) は拡散モデルによる画像生成へと展開します。無印で身につけるニューラルネットワークの学習の仕組みが全巻の土台になるので、興味が言語処理や生成モデルにある人も、本書から始めて関心のある巻へ進むのが結局の近道です。

向いている読者と本書の範囲外

向き不向きははっきりしています。今すぐ業務でモデルを動かしたいだけなら、フレームワークの実用書から入る方が速く、本書は遠回りに感じられるはずです。また 2016 年刊行のため、 Transformer 以降の 大規模言語モデル の話題は本書の範囲外です (その系譜は ❷ と ❺ が扱います) 。一方、勾配がどう流れ、なぜ学習が進み、どこで数値が壊れるのかを一度自分の手で実装した経験は、後にどのフレームワークを使うことになっても「不調の原因を原理から追える力」として残ります。ディープラーニングを長く使う技術として身につけたい人、機械学習の入門講座で式だけ覚えて消化不良を起こしている人にとって、最初の一冊としてこれほど投資対効果の高い本はそう多くありません。

言及 Qiita 記事 (295 件)

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