つくりながら学ぶ!PyTorch による発展ディープラーニング(ツクリナガラマナブパイトーチニヨルハッテンディープラーニング)
プログラミング- 著者:
- 小川雄太郎(オガワユウタロウ)
- 出版社:
- マイナビ出版
- 出版日:
- 2019年07月29日頃
- ISBN:
- 9784839970253
- 在庫:
- 在庫あり
なぜ注目されているか
書籍紹介
本書ではディープラーニングの発展・応用手法を実装しながら学習していきます。ディープラーニングの実装パッケージとして PyTorch を利用します。扱うタスク内容とディープラーニングモデルは次の通りで「ビジネスの現場でディープラーニングを活用するためにも実装経験を積んでおきたいタスク」という観点で選定しました。
[本書で学習できるタスク]
転移学習、ファインチューニング:少量の画像データからディープラーニングモデルを構築
物体検出 (SSD) :画像のどこに何が映っているのかを検出
セマンティックセグメンテーション (PSPNet) :ピクセルレベルで画像内の物体を検出
姿勢推定 (OpenPose) :人物を検出し人体の各部位を同定しリンク
GAN (DCGAN 、 Self-Attention GAN) :現実に存在するような画像を生成
異常検知 (AnoGAN 、 Efficient GAN) :正常画像のみから GAN で異常画像を検出
自然言語処理 (Transformer 、 BERT) :テキストデータの感情分析を実施
動画分類 (3DCNN 、 ECO) :人物動作の動画データをクラス分類
本書は第 1 章から順番に様々なタスクに対するディープラーニングモデルの実装に取り組むことで高度かつ応用的な手法が徐々に身につく構成となっています。各ディープラーニングモデルは執筆時点で State-of-the-Art (最高性能モデル) の土台となっており、実装できるようになればその後の研究・開発に役立つことでしょう。
ディープラーニングの発展・応用手法を楽しく学んでいただければ幸いです。
実装環境
・読者の PC (GPU 環境不要) 、 Anaconda と Jupyter Notebook 、 AWS を使用した GPU サーバー
・ AWS の環境:p2.xlarge インスタンス、 Deep Learning AMI (Ubuntu) マシンイメージ (OS Ubuntu 16.04|64 ビット、 NVIDIA K80 GPU 、 Python 3.6.5 、 conda 4.5.2 、 PyTorch 1.0.1)
技書の森解説
入門書でニューラルネットワークの原理を学んだ後、「論文に出てくるようなモデルを自分で実装する」までの間には大きな谷があります。『つくりながら学ぶ! PyTorch による発展ディープラーニング』 (小川雄太郎 著、マイナビ出版、 2019 年 7 月刊、 B5 変型判 512 ページ) は、その谷に橋を架けるための実装本です。著者は東京大学大学院で計算論的神経科学の博士号を取得し、 SIer の技術本部でディープラーニングの研究開発に携わってきた実務家で、「ビジネスの現場で活用するために実装経験を積んでおきたいタスク」という観点で題材を選んだと版元は紹介しています。
画像・言語・動画 8 分野を実装する構成
収録タスクの幅が本書の顔です。少量データで戦うための転移学習とファインチューニングから始まり、物体検出 (SSD) 、ピクセル単位で領域を判別するセマンティックセグメンテーション (PSPNet) 、姿勢推定 (OpenPose) 、画像生成の GAN (DCGAN ・ Self-Attention GAN) 、正常データだけから異常を見つける異常検知 (AnoGAN ・ Efficient GAN) 、自然言語処理 (Transformer ・ BERT) による感情分析、そして動画分類 (3DCNN ・ ECO) まで、画像・言語・動画にまたがる 8 分野を PyTorch で実装していきます。 1 冊でこの範囲を「動くコード」として通せる日本語の本は多くなく、 512 ページの厚みはそのまま演習量です。
読みどころは実装筋力と 2019 年刊の位置づけ
この本の効能は、個々のモデルの知識よりも「複雑なネットワークをコードとして読める・組める」筋力にあります。データローダーの設計、損失関数の実装、学習済み重みの利用といった、論文再現に必ず必要な作業を 8 回繰り返すため、読み終える頃には初見のモデル実装を読む抵抗が大きく下がります。刊行は 2019 年で、収録モデルは執筆時点の最高性能級の土台という位置づけでした。その後の主役は Transformer 系や拡散モデルへ移りましたが、 SSD やセグメンテーション、 GAN の実装で身につく設計パターンは後続モデルの読解にそのまま流用でき、「発展手法を実装で学ぶ訓練場」としての価値は残っています。 BERT と Transformer の実装章は、大規模言語モデル 時代の基礎教養としてむしろ読み直されやすい部分です。
必要な前提知識と注意点
前提は、『ゼロから作る Deep Learning』水準 の原理理解と、 Python の中級程度の読み書きです。 PyTorch 自体の入門は本書内で補われますが、ニューラルネットワークの学習の仕組みを知らずに読むと写経で終わります。また 2019 年刊のため、コードを動かす際はライブラリのバージョン差異を自分で解決する場面が出ることは織り込んでください。数式の導出より実装を優先する本なので、理論の厳密さを求める読者には理論書の併読が要ります。
向いている読者
向いているのは、入門を終えて実務の画像案件・異常検知案件に踏み出すエンジニア、研究室配属で論文実装の基礎体力を作りたい学生です。応用モデルを 8 つ、手を動かして通した経験は、どのフレームワークが主流になっても効き続ける投資になります。
言及 Qiita 記事 (58 件)
【保存版】データサイエンティスト転職を決めるポートフォリオのガイドライン【書籍化決定】
♡ 1335機械学習, MachineLearning, データ分析, データサイエンス, GoogleCloudPyTorchでの学習・推論を高速化するコツ集
♡ 998Python, 機械学習, DeepLearning, AI, PyTorch1年半のソフトウェアエンジニア長期インターンで出会ったオススメ本をたくさん紹介します
♡ 858本, インターン, 書籍紹介継続される1on1のコツ、話す内容例と1on1の目的について【2022年版】
♡ 576初心者, マネジメント, コミュニケーション, 新人プログラマ応援, 1on1Pythonによる因果推論と因果探索(初心者の方向け)
♡ 523Python, 機械学習, DeepLearning, AI, PyTorch良い文章の書き方とコツ、重要スキル:「パラグラフライティング」の解説
♡ 483初心者, コミュニケーション, 新人プログラマ応援, 文章, 記事作成【2020年版・初心者向け】独学でAIエンジニアになりたい人向けのオススメの勉強方法
♡ 365Python, 機械学習, DeepLearning, AI, AIAcademyPyTorchでBERTなど各種DLモデルを作りながら学ぶ書籍を執筆しました
♡ 288Python, 機械学習, DeepLearning, AI, 深層学習メルアイコン生成器 version2を作った話
♡ 197Python, 機械学習, GAN, 画像生成, めるアイコン機械学習の書籍多いけど、どれ買えば良いの?レベル別にオススメ!!<初心者向け>
♡ 175Python, 機械学習, 人工知能
この本に興味がある方におすすめ
この本に関連
関連記事
Python 本の選び方 - 独学の最初の 1 冊から実務品質まで
Python 本の選び方を「動機」から逆算して整理。プログラミング未経験の最初の 1 冊、業務自動化に直結する本、型ヒントとコード品質で実務水準へ進む本まで、2026 年 8 月時点の定番を独学ルートに沿って解説します。
ChatGPT に聞けば済む時代に、あえて本を開く理由
生成 AI で何でも聞ける時代に、技術書を読む意味はあるのか。AI の回答と書籍の知識の決定的な違いを掘り下げ、両者の使い分けを提案します。
LLM / 生成 AI 本ガイド - 仕組み / 実装 / エージェント開発の 3 層で選ぶ (2026 年 8 月時点)
LLM (大規模言語モデル) / 生成 AI を学ぶ技術書の選び方を 3 層 (読み物で仕組みを掴む → 中身を実装で理解する → RAG / AI エージェント開発) で整理。2026 年 8 月時点の定番書と、変化の速い分野で本を選ぶときの注意点を解説します。