AI で拡張する社会

エーアイデカクチョウスルシャカイ

「知性」「労働」「経済」の未来予想図

AI で拡張する社会の表紙
プログラミング
著者:
此本 臣吾 / 森 健 / NRI 拡張社会研究会チーム(コノモト シンゴ / モリ タケシ / エヌアールアイカクチョウシャカイケンキュウカイチーム)
出版社:
東洋経済新報社
出版日:
2025年12月03日頃
ISBN:
9784492762721
在庫:
在庫あり
4(1 件 / 楽天ブックス)

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985位

書籍紹介

【日本の未来を読み解くシンクタンクが描いた、AI による近未来の全貌】
AI が社会に深く浸透する 2030 年代の姿を考察した、すべてのビジネスパーソン必読の啓蒙書

野村総合研究所 (NRI) が、2030 年代のそう遠くない未来を「AI 拡張社会」と称して AI が深く社会に根付いた時代の可能性について考察した 1 冊。
AI によって社会は何が変わり、人や企業はどう動いていくべきなのか。

豊富な調査データと的確な分析に基づいた、経済社会の新たな潮流を提示します。

◆AI は「何」を拡張する?
・AI は単に仕事を代替するものではない。人間の能力を拡大し、「知性 (知力)」「労働」「経済」を拡張する

◆AI による「知力」の拡張

・これからは「+AI」が働き方のキーになる。プログラミングなら「Coder+AI」、医療なら「Dr+AI」に象徴されるように、人間の能力をサポートするようになる

・AI の知力の 1 つ「会話力」が進化することで、人間は AI を介して動物ともコミュニケーションできるようになるかもしれない

・イタリアのポンペイ遺跡から発掘された炭化した巻物の解読に AI が活用されるなど、肉眼では不可能だった文字の識別が増えていく

◆AI による「労働力」の拡張

・AI エージェントの登場により、あらゆる面で業務の創造性が高まり、企業の生産性が向上する

・AI ロボット、特にヒューマノイドロボットは、人手不足が深刻な製造業や小売業の現場で活躍する

・単純作業や反復的な業務を AI が代替することで、人間がより価値の高い創造的なタスクに集中できるようになる

◆AI による「経済」の拡張

・AI の登場は、情報化社会の次の「第 4 の波」として「創造化社会」をもたらす

・これからは顧客との対話が増えるほどに顧客理解が深まり、提供価値が高まる「深さの経済」の存在感を増す

・非金銭的な価値を組み合わせた新しい経済指標である「GDP プラスアイ」に基づき、AI が社会に与える影響を測る必要がある

◆AI による「拡張」リスクを考える

・AI はデータ、半導体、電気、水を大量に消費する存在であり、人間の日常生活を圧迫する可能性がある

・質の低い「ジャンクコンテンツ」や虚偽の「フェイクコンテンツ」を想定した、認証制度や倫理的教育の再検討が急務だ

・AI による失業も見据え、AI と人間の役割分担を再設計するタイミングがきている

第 1 部 AI 進化論

第 1 章 AI 進化のロードマップ

第 2 章 拡張する AI:巨大化と多様化

第 2 部 AI が拡張する知力

第 3 章 AI が拡張する 6 つの知力

第 4 章 知力の拡張と新たな可能性

第 5 章 知力の拡張と新たな社会課題

第 3 部 AI が拡張する社会

第 6 章 創造化社会の到来

第 7 章 深さの経済

第 8 章 AI はどのように浸透するのか

第 9 章 AI と日本

技書の森解説

『AI で拡張する社会 「知性」「労働」「経済」の未来予想図』 (此本臣吾監修 / 森健編著 / NRI 拡張社会研究会チーム著、東洋経済新報社、2025 年 12 月刊、四六判 290 ページ) は、野村総合研究所 (NRI) が 2030 年代の経済社会を「AI 拡張社会」と名づけて予測した啓蒙書です。プログラミングや機械学習の技術解説ではありません。AI は単に人間の仕事を代替するのではなく、人間の「知性 (知力)」「労働」「経済」を拡張するという見立てを軸に、シンクタンクの調査データと分析に基づいて近未来の社会像を描きます。

3 部 9 章の構成と独自の枠組み概念

構成は 3 部 9 章です。第 1 部「AI 進化論」で AI 進化のロードマップと、モデルの巨大化 / 多様化という技術トレンドを整理したうえで、第 2 部「AI が拡張する知力」では AI が拡張する 6 つの知力と、そこから生まれる可能性 / 社会課題を論じます。プログラミングなら「Coder+AI」、医療なら「Dr+AI」のように、人間の能力を AI が支える「+AI」型の働き方が鍵になるという整理はこの部の中心です。第 3 部「AI が拡張する社会」が本書の独自色で、情報化社会の次に来る「第 4 の波」としての創造化社会、顧客との対話が深まるほど提供価値が高まる「深さの経済」、非金銭的価値まで含めて AI の影響を測る新指標「GDP プラスアイ」といった枠組み概念を提示し、AI の浸透過程と日本への含意で締めます。楽観一辺倒ではなく、データ / 半導体 / 電気 / 水の大量消費、ジャンクコンテンツやフェイクコンテンツへの認証制度、AI による失業と役割分担の再設計といった拡張リスクの章立ても持っています。

NRI の研究系譜に連なる執筆体制

執筆体制は書誌上の役割分担が明確で、NRI 取締役会長の此本臣吾氏が監修、未来創発センター未来社会 / 経済研究室長の森健氏が編著、実際の執筆は NRI のコンサルタント・ストラテジスト 7 名からなる拡張社会研究会チームが担っています。森氏は『デジタル資本主義』 (東洋経済新報社、2019 年度大川出版賞) の著者であり、本書はデジタル経済の構造変化を追ってきた NRI の研究系譜に、生成 AI と AI エージェントの実用化という 2025 年時点の転換点を織り込んだ続編的な位置にあります。未来予測はあくまで予測であり、2030 年代の実像が本書の通りになる保証はありませんが、予測の前提となる構造整理 (何が拡張され、どんな経済原理が働くか) 自体が議論の土台として使える作りです。

想定読者と元が取れる場面

読者として想定されているのはビジネスパーソン全般で、特に元が取れるのは、中期経営計画 / 新規事業 / DX 投資のように「AI で会社や事業がどう変わるか」を言語化する必要に迫られている人です。AI エージェントやヒューマノイドロボットが業務に入り込むとき、何が人間側に残るのかという問いに対して、本書は「創造性の高いタスクへの集中」という答えの根拠を調査データ込みで示します。エンジニアにとっても、自分の作る技術が着地する社会の側の見取り図として読む価値があります。用語としての機械学習や生成 AI の仕組みを学びたい人、実装のハウツーを求める人には向かないので、その場合は 技術入門書 を選ぶべきです。

類書との使い分け

類書との使い分けで言えば、AI 技術の仕組み解説書が「どう動くか」を、活用ハウツー本が「どう使うか」を教えるのに対し、本書は「社会と経済がどう変わるか」を扱う 1 冊です。刊行が 2025 年 12 月と新しく、AI エージェント以降の論点を含んだ日本語の社会予測書として、 経営層への説明資料 や事業仮説の下敷きを探している人ならまず手に取る価値があります。深さの経済や GDP プラスアイのような固有の概念装置は、社内の議論に共通言語を与えてくれるはずです。

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