サイバネティックス (ウィーナー)

サイバネティックス

動物と機械における制御と通信

サイバネティックス (ウィーナー) の表紙
AI / 機械学習
著者:
ノーバート・ウィーナー / 池原 止戈夫 / 彌永 昌吉(ウィーナー, N. (ノーバート) / イケハラ シカオ / イヤナガ ショウキチ)
出版社:
岩波書店
出版日:
2011年06月16日頃
ISBN:
9784003394816
シリーズ:
岩波文庫 青 948-1
在庫:
在庫あり
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上級者向け
サイバネティックス制御理論人工知能認知科学非線形動力学カオス理論自己組織化システムシステム理論科学哲学多分野融合

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書籍紹介

心の働きから生命や社会までをダイナミックな制御システムとして捉えようとした先駆的な書。本書の書名そのものが新しい学問領域を創成し、自然科学分野のみならず、社会科学の分野にも多大な影響を与えた。現在でも、人工知能や認知科学、カオスや自己組織化といった非線形現象一般を解析する研究の方法論の基礎となっている。

技書の森解説

『サイバネティックス』 (ウィーナー 著、池原 止戈夫 ほか 訳、岩波書店、2011 年 6 月刊) は、ノーバート・ウィーナーが、動物と機械に共通する制御と通信の仕組みを論じた著作の日本語訳で、岩波文庫 (青 948-1) の 1 冊です。副題は「動物と機械における制御と通信」で、国立国会図書館の書誌によれば、翻訳の元になった原著は Cybernetics の第 2 版です。訳者は池原 止戈夫、彌永 昌吉、室賀 三郎、戸田 巌の 4 名で、版元の書籍ページによれば大澤真幸の解説が付いています。

版元が示す位置づけ、心と脳を動的なシステムとして捉える

版元の書籍ページは本書を「心や脳の機能をダイナミックなシステムとして捉えようとした先駆的な書」と紹介し、その後の人工知能、カオスや自己組織化といった非線形現象一般を対象とする研究に大きな影響を与えたと案内しています。さらに、影響は理系の分野にとどまらず、構造機能主義などの社会学にも及んだとしています。版元は本書を岩波文庫の青 (自然科学) に置き、日本十進分類では自然科学の数学に分類しています。

負のフィードバックによる制御の仕組み

サイバネティックスの中心にある考え方の一つが、負のフィードバックです。目標の状態と実際の状態の差を測り、その差を小さくする向きに操作を返すことで、外からの乱れがあっても系を目標の近くに保つ仕組みで、室温を保つ温度調節器や、蒸気機関の回転数を一定に保つ調速機がよく知られた例です。生き物が体温を保つ働きや、手を伸ばして物をつかむときに目で見たずれをもとに動きを直す働きも、同じ形で説明できます。

制御と通信を一つの枠組みで扱うサイバネティックス

制御を行うには、状態を測って伝え、指令を届ける通信が欠かせません。サイバネティックスは、機械と生き物の両方について、制御と通信を切り離さずに一つの枠組みで扱おうとした点に特徴があり、その名はギリシャ語で舵取りを意味する語に由来します。

本書は、ノーバート・ウィーナーが動物と機械における制御と通信を論じた著作を、原著第 2 版からの 4 名の訳と大澤真幸の解説を添えて、岩波文庫の 1 冊に収めています。

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