本当によくわかる JavaScript の教科書
ホントウニヨクワカルジャヴァスクリプトノキョウカショ
はじめての人も、挫折した人も、基礎力が必ず身に付く
- 著者:
- ENTACL GRAPHICXXX(エンタクルグラフィックス)
- 出版社:
- SB クリエイティブ
- 出版日:
- 2018年06月09日頃
- ISBN:
- 9784797395150
- 在庫:
- 在庫あり
なぜ注目されているか
書籍紹介
入門者を対象に手を動かしながら、学べる形式をとります。冗長な解説は避け、なるべく簡潔にして読者に飽きさせない切り口で解説していきます。
著者 エンタクルグラフィックスさんは HTML5、JavaScript などを使ってのリッチコンテンツ作成を得意とされる We デザイン制作会社。これまでゲームタイトルのローンチサイトを中心に実績多数。
技書の森解説
JavaScript に興味はあるけれど使ったことがない人、一度勉強して挫折した人に向けて、プログラミング知識ゼロを前提にサンプルファイルへコードを書き足しながら基礎を身につける入門書です。『本当によくわかる JavaScript の教科書』 (ENTACL GRAPHICXXX 著、SB クリエイティブ、2018 年 6 月刊) は、副題に「はじめての人も、挫折した人も、基礎力が必ず身に付く」を掲げ、B5 変型のフルカラー紙面で、読み進めるとスライドショー、ギャラリー、地図、ハンバーガーメニュー、背景に動画を流すといった Web サイトでよく見る機能が作れるようになる構成をとります。著者の ENTACL GRAPHICXXX (エンタクルグラフィックス) は、ゲーム・アニメをはじめとしたエンターテインメント関連のリッチコンテンツ制作を主軸とするクリエイティブプロダクションで、JavaScript や CSS、HTML5、WebGL などの フロントエンド 技術を使った Web サイト制作を中心に活動する制作会社です。
全 11 章の構成、文法の基礎から jQuery と Web API へ
構成は全 11 章です。Chapter 1 で JavaScript とは何かを押さえ、Chapter 2 から 7 で基本、条件分岐、繰り返し、関数、オブジェクト、イベントと、言語の骨格を一つずつ積み上げます。Chapter 8 でスライドショーの作成に取り組み、それまでの文法がひとつの機能として形になります。Chapter 9 は jQuery、Chapter 10 は Web API と、外部の力を借りて機能を広げる章が続き、Chapter 11 で複数の機能を 1 つの Web サイトにまとめて完成させます。紹介文では冗長な解説を避けて簡潔に進める方針を掲げており、入門者が手を動かしながら学べる形式が全体を貫いています。
機能を作りながら文法を覚える方式が効く理由
JavaScript 学習で挫折が起きやすいのは、変数や条件分岐といった文法を個別に覚えても、それがブラウザ上で何を動かすのかが見えにくいためです。Web ページでは HTML が構造、CSS が見た目を担い、JavaScript はクリックやスクロールなどのイベントを起点に要素を書き換えて動きを作ります。スライドショーはこの仕組みの典型で、画像を順に切り替えるには繰り返しと条件分岐、切り替え処理を関数にまとめる設計、対象の要素をオブジェクトとして扱う感覚が同時に必要になります。前半 7 章で積んだ文法が Chapter 8 で一つの成果物に集約されるため、学んだことの使い道が見える点がこの本の学習設計の要です。jQuery は公式サイトが説明するとおり、HTML 文書の走査や操作、イベント処理を簡潔に書けるようにする JavaScript ライブラリ で、Web API は外部のサービスが提供する機能を自分のページから呼び出すための API の窓口です。どちらも素の JavaScript の文法を学んだ後に触れる順序になっているため、便利な道具を使う前に、その道具が何を省略してくれているのかを理解したうえで使えます。
プログラミング知識不要の前提と、向かない読者
前提知識は不要です。版元は JavaScript はもちろんプログラミング知識は一切不要としており、対象読者として、JavaScript に興味はあるけれど使ったことがない人、デザインの良いサイトを簡単に作りたい人、Web ショッピングサイトを手早く作りたい人、シンプルなコーポレートサイト (企業紹介サイト) を作りたい人、JavaScript を学んだことはあるけれど挫折した人を挙げています。一方で、目次は文法の基礎と Web サイトの機能制作で構成されており、言語仕様を網羅的に調べる辞典的な用途や、フレームワークを使った開発を学ぶ目的には向きません。また 2018 年刊のため、記述は刊行時点の Web 制作環境を前提にしています。ブラウザで動く仕組みの基礎は変わらない一方、ライブラリや外部サービスの仕様は刊行後に変わり得る領域なので、本書で基礎を固めた後に新しい情報で補う姿勢が必要です。次の一冊を探すときは JavaScript / TypeScript 本の選び方 も参考になります。
自分のサイトやシンプルなコーポレートサイトを作ってみたいのに JavaScript で手が止まっている人、文法だけの入門書で一度挫折した人にとって、読み終えたときにスライドショーやハンバーガーメニューといった目に見える成果物が手元に残るこの本は、投じた時間の回収がはっきり見える一冊です。Web サイトに動きを付ける最初の教科書として堅実な選択です。
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