Java EE 7 徹底入門
ジャバ イーイー セブン テッテイ ニュウモン
標準 Java フレームワークによる高信頼性 Web シス
- 著者:
- 寺田佳央 / 猪瀬淳(テラダ, ヨシオ / イノセ, ジュン)
- 出版社:
- 翔泳社
- 出版日:
- 2015年12月15日頃
- ISBN:
- 9784798140926
- 在庫:
- 在庫あり
なぜ注目されているか
書籍紹介
Java による業務システム開発向けの標準仕様である Java EE。本書は、フレームワークとしての基盤機能が一層充実した Java EE 7 の基本と実践的な開発方法を学ぶための書籍です。Java の基本文法を身につけた方を対象に、プレゼンテーション層の開発機能 JSF やビジネスロジック層の開発機能 CDI / EJB、データアクセス層の開発機能 JPA など、業務システム開発時に必要不可欠な機能群の使い方や活用方法を、具体的なサンプルを交えて詳しく解説します。Java EE 7 で追加された Web サービスやバッチ処理の機能についてもカバーしています。これから Java EE 開発を始める方、Java EE の機能をもっと使いこなしたい方など、業務システム開発に携わる Java エンジニアにおすすめの一冊です。
技書の森解説
『Java EE 7 徹底入門』は、Java による業務システム開発の標準仕様である Java EE 7 を、画面、業務ロジック、データアクセスの層ごとに学ぶための書籍で、翔泳社から 2015 年 12 月に刊行されました。副題は「標準 Java フレームワークによる高信頼性 Web システムの構築」です。著者は寺田 佳央、猪瀬 淳、加藤田 益嗣、羽生田 恒永、梶浦 美咲の 5 名で、小田 圭二が監修しています。版元の紹介文は、Java の基本文法を身につけた方を対象に、業務システム開発に欠かせない機能群の使い方を具体的なサンプルを交えて解説する本と位置づけています。
全 10 章の構成、JSF と CDI と JPA で 3 層をたどる
版元の目次は第 1 章から第 10 章までです。第 1 章の Java EE の基礎知識で、Java EE のこれまでと全体像、アプリケーション開発の基本を押さえます。第 2 章から第 4 章はプレゼンテーション層の JSF に充てられ、基本の章に応用の章が 2 つ続き、第 4 章には Java EE 7 で導入された JSF の機能を扱う節があります。第 5 章と第 6 章はビジネスロジック層で、それぞれ CDI と EJB の利用、第 7 章と第 8 章はデータアクセス層で JPA の基本と応用です。最後の第 9 章が RESTful Web サービスの開発、第 10 章がバッチアプリケーションの開発で、紹介文が Java EE 7 で追加された機能として挙げる Web サービスとバッチ処理に対応しています。
層ごとに仕様が分かれる Java EE の考え方
Java EE は、アプリケーションサーバーが提供する共通の機能を仕様として定め、開発者はその仕様に沿って部品を書くという分業の形をとります。画面の部品とイベント処理、オブジェクトの生成と寿命の管理、トランザクションを伴う業務処理、データベースとの対応づけが、それぞれ独立した仕様として策定されています。オブジェクトを自分で生成せずコンテナから受け取る 依存性注入 の考え方に慣れると、リクエストやセッションといった単位で寿命を任せる設計が読みやすくなり、業務ロジックから生成の手続きを追い出せます。データアクセスでは、エンティティのクラスとテーブルを対応づける ORM のしくみと、エンティティの状態を追跡する永続化コンテキストの理解が要になります。ここを曖昧にしたままだと、更新が反映されない、意図しない SQL が大量に発行されるといったつまずきにつながります。
2015 年刊の Java EE 7 と Jakarta EE への移行
本書は 2015 年時点の Java EE 7 を前提にしています。Eclipse Foundation の Jakarta EE の FAQ によれば、Oracle が拠出した Java EE の技術をもとに Jakarta EE が作られ、当初の Jakarta EE は Java EE 8 と同等の内容でした。さらに Jakarta EE 9 では、仕様のパッケージ名が javax.* から jakarta.* に置き換えられています。このため、本書のサンプルを Jakarta EE 9 以降のアプリケーションサーバーで動かすには、import 文などのパッケージ名を書き換える必要があります。一方で、Jakarta EE の後の版は Java EE 8 を土台にしているため、層ごとに仕様を分ける構成や各仕様の役割を学ぶ教材としての意味は残ります。
向いているのは、Java の基本文法を終え、業務システムの画面からデータベースまでを標準仕様でどう組み立てるかを一通りたどりたい人や、Java EE の世代のアプリケーションを保守していて各層の仕様の役割を整理し直したい人です。Java の文法から学びたい人には前提が合いません。本書は、既存の Java EE 資産に関わる開発者や、Jakarta EE の土台にある考え方を層ごとに理解したい人に向けて、画面の JSF、業務ロジックの CDI と EJB、データアクセスの JPA に Web サービスとバッチを加えた範囲を 1 冊で扱います。
言及した記事 (3 件)
この本に興味がある方におすすめ
関連する本
関連記事
JavaScript / TypeScript 本ガイド - 入門から型で守る実務コードまで
JavaScript と TypeScript を 1 本の学習ルートとして捉えた技術書の選び方。JavaScript の入門書、言語の背骨を通す体系書、TypeScript の型システムを設計の武器にする本、React/Next.js の実践書まで 2026 年 8 月時点の定番で案内します。
Web 開発本ガイド - フロントエンドからバックエンドまで
Web 開発の全体像を学べる技術書の選び方と学習マップを紹介。フレームワーク本の賞味期限問題と公式ドキュメントとの使い分けも解説します。
障害対応の夜に思い出す、あの本の 1 ページ
本番障害の緊迫した場面で、過去に読んだ技術書の知識が助けてくれることがあります。「いつか役立つ」知識が「今この瞬間」に変わる読書の価値を考えます。