現代暗号入門 いかにして秘密は守られるのか(ゲンダイアンゴウニュウモン イカニシテヒミツハマモラレルノカ)
- 著者:
- 神永 正博(カミナガ マサヒロ)
- 出版社:
- 講談社
- 出版日:
- 2017年10月18日頃
- ISBN:
- 9784065020357
- シリーズ:
- ブルーバックス
- 在庫:
- 在庫あり
なぜ注目されているか
書籍紹介
現代の暗号技術には、純粋数学者が追究した緻密で膨大な研究成果が惜しみなく投入されている。開発者と攻撃者の熾烈な争いを追いながら、実際に使われている暗号技術を解説する。現代的な暗号の基本要素である「共通鍵暗号」「ハッシュ関数」「公開鍵暗号」にくわえ、類書ではほとんど解説のなかった、ハードウェアの面からの暗号解読についても紹介する。
ネットも、携帯も、 SUICA などのカードもみんな暗号で守られている現代社会、でも果たして安全か!? サイバー空間ではハッカーたちとどのような攻防が繰り広げられているのか、暗号はどのように守られ、あるいは破られるのか、その舞台裏を実際に起きた事件や実例をもとに描きながら、社会の隅々に浸透した暗号技術の実態 (どのように実装されているか) と、現代暗号の進化とその仕組みについて分かりやすく解説します。
第 1 章 共通鍵暗号
戦争から始まった暗号の歴史をたどりながら、現代暗号の基礎を学ぶ
第 2 章 ハッシュ関数
ウェブサービスのパスワード認証や情報の改竄を防ぐための技術を知る
第 3 章 公開鍵暗号ーー RSA 暗号
閉める鍵と開ける鍵が異なる「公開鍵暗号」の基本的な原理を学ぶ
第 4 章 公開鍵暗号ーー楕円曲線暗号
現在の世界標準であり、ビットコインにも使われる「楕円曲線暗号」とは何か
第 5 章 サイドチャネルアタック
ハードウェアの脆弱性から暗号を解読する技術とその対策
技書の森解説
「なぜ素因数分解が難しいと暗号が安全になるのか」。この素朴な問いに対して、数論の基礎から積み上げて答えを与えてくれるのが本書です。講談社ブルーバックスの一冊として、数学の専門課程を経ていない読者でも読み進められるよう、フェルマーの小定理やユークリッドの互除法といった道具を一つずつ導入し、 RSA 暗号の成立過程を丁寧に追います。
実装やプロトコルの詳細よりも「安全性の根拠となる数学的構造」に焦点を当てている点が、技術書としての暗号解説書との違いです。鍵交換・楕円曲線暗号・量子コンピュータへの耐性といった話題にも触れつつ、あくまで「なぜ破れないのか」を直観的に腑に落とすことを目指しています。
暗号技術を業務で使っているが数学的な裏付けにはあまり触れてこなかったエンジニアや、セキュリティ分野に関心を持ち始めた学生が、読み物として一気に読み通せる分量と難易度です。証明を完全に追う必要はなく、暗号の「安全」が何に依拠しているかの感覚を掴むだけでも、設計判断の質が変わります。
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