サーバ/インフラエンジニアの基本がこれ1冊でしっかり身につく本の表紙

サーバ/インフラエンジニアの基本がこれ 1 冊でしっかり身につく本(サーバインフラエンジニアノキホンガコレイッサツデシッカリミニツクホン)

ネットワーク
著者:
馬場 俊彰(ババ トシアキ)
出版社:
技術評論社
出版日:
2021年04月14日頃
ISBN:
9784297119447
在庫:
在庫あり
3(2 件 / 楽天ブックス)
初級者向け
ネットワークAWSDNSLinuxセキュリティHTTPAR

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ネットワーク
4
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551

書籍紹介

本書は、サーバ/インフラの運用・管理などに携わるエンジニアにとって必要な技術や知識を基本から解説した 1 冊です。ネットワークやサーバの基礎知識はもちろんのこと、クラウド全盛の現代に必要な知識についてもしっかりフォロー。技術に関する解説だけにとどまらず、サーバ/インフラエンジニアとして必要な考え方、学習法、スキルアップ、業務知識、職業倫理などについても取り上げていますから、これからサーバ/インフラエンジニアを目指す人にとって最適な教科書です。
■第 1 章 エンジニアとして生きる

1.1 インフラエンジニアとは

1.2 技術力とは

1.3 成長とは

1.4 学びとはどういうことか

1.5 継続的な学び・成長のために重要なこと

1.6 インフラエンジニアをとりまく時代の流れ

1.7 インフラエンジニアが扱うテクノロジのオーバービュー

■第 2 章 ネットワークの基礎知識
2.1 巨大ネットワーク「インターネット」の形

2.2 階層と規格

2.3 IP アドレス

2.4 ポート番号

2.5 マルチキャスト、エニーキャスト、ブロードキャスト

2.6 NAT 、 NAPT

2.7 パケット

2.8 ルーティング

2.9 ARP

2.10 TCP と UDP

2.11 速度と品質

■第 3 章 インターネットの基礎知識
3.1 HTTP

3.2 URL と URI

3.3 ドメイン名

3.4 DNS

3.5 HTTPS と TLS 証明書 (SSL 証明書)

3.6 PKI

■第 4 章 サーバの基礎知識
4.1 サーバの基本的な構成

4.2 Linux の基礎知識

4.3 Linux の基本操作

4.4 Linux のネットワーク操作

■第 5 章 仮想化の基礎知識
5.1 サーバ仮想化

5.2 コンテナ

5.3 ストレージやネットワークの仮想化

5.4 デスクトップ作業環境の仮想化

5.5 仮想化と高集積化

■第 6 章 ミドルウェアの基礎知識
6.1 Web システムの構成要素

6.2 Web サーバ

6.3 アプリケーションサーバ

6.4 ロードバランサ

6.5 プロキシ (Proxy / CDN)

6.6 RDBMS

6.7 KVS

■第 7 章 Web サービス運用の基礎知識
7.1 システムは何もしないと壊れる

7.2 システムはよくわからない状態になる

7.3 システムの可用性とは

7.4 運用フェーズでの情報共有

7.5 構成管理・変更管理

7.6 CI/CD

7.7 モニタリング

7.8 バックアップ

■第 8 章 セキュリティの基礎知識
8.1 情報セキュリティとは

8.2 鉄板の対策 1 [ ID 管理]

8.3 鉄板の対策 2 [アップデートと期日管理]

8.4 鉄板の対策 3 [ Firewall による境界型防御]

8.5 鉄板の対策 4 [ IDS や IPS による内部検査]

8.6 鉄板の対策 5 [ セキュリティインシデント対応と証跡取得]

■第 9 章 クラウドの基礎知識
9.1 クラウドコンピューティングとは

9.2 クラウドコンピューティングで変わったこと

9.3 代表的なクラウドサービス:AWS (Amazon Web Services) の基礎知識

9.4 AWS の代表的なサービス

9.5 利用するサービスの選び方

■第 10 章 法律・ライセンスの基礎知識
10.1 通信の秘密

10.2 善管注意義務

10.3 プロバイダ責任制限法

10.4 OSS とライセンス

技書の森解説

配属されて間もないインフラ担当者や、開発から運用側へ足場を広げたいエンジニアが、サーバとネットワークの全体像を一気に掴むための教科書が『サーバ/インフラエンジニアの基本がこれ 1 冊でしっかり身につく本』です。著者は学生時代に運用管理から IT 業界に入り、 MSP (マネージドサービスプロバイダ) でインフラエンジニアと技術統括を務めてきた馬場俊彰氏。技術評論社から 2021 年 4 月に刊行された B5 変形判の入門書で、個別製品の設定手順ではなく「インフラエンジニアが扱う技術の見取り図」を描くことに徹しています。

全 10 章の構成、キャリア論から法律まで

構成は全 10 章です。第 2 章から第 6 章で、 IP アドレスやルーティング、 TCP と UDP といったネットワークの基礎、 HTTP ・ DNSTLS 証明書と PKI というインターネットの約束事、 Linux の基本操作、サーバ仮想化とコンテナ、 Web サーバ・ロードバランサ・ RDBMS などのミドルウェアを順に積み上げます。後半は運用 (構成管理・変更管理・ CI/CD ・モニタリング・バックアップ) 、セキュリティ対策の定石、 AWS を例にしたクラウドの基礎と続き、通信の秘密・プロバイダ責任制限法・ OSS ライセンスを扱う法律の章で締めくくられます。冒頭の第 1 章が技術解説ではなく「エンジニアとして生きる」と題した職業論と学び方の話から始まる点、そして法律や職業倫理まで職業教育として盛り込む点は、技術トピックの寄せ集めに終わらないこの本の個性です。

層の見取り図を先に渡すという狙い

インフラ領域の学習 が難しいのは、ネットワーク・ OS ・ミドルウェア・クラウドと層ごとに専門書が分かれていて、どれか 1 つに飛び込むと隣の層との関係が見えなくなるためです。障害対応でも設計の議論でも、実務でまず問われるのは「目の前の問題はどの層の話か」を切り分ける力であり、この本はその座標軸を先に渡すことを狙っています。 2021 年刊行という時点も効いていて、オンプレミスの機器選定や配線から説き起こす旧来型のサーバ入門とは違い、仮想化・コンテナ・クラウド・ CI/CD が当たり前になった後の世代のインフラ像で書かれています。

読みどころは MSP 出身者による運用論

著者の経歴が MSP の運用現場にある分、第 7 章の運用論はこの本の読みどころです。「システムは何もしないと壊れる」「システムはよくわからない状態になる」という節題が示すとおり、システムを作って終わりではなく、劣化と不確実性を前提に観測し続ける立場から、可用性の考え方、構成管理、 CI/CD 、モニタリングが一続きの道具立てとして並べられています。

深掘り本の前に置く地図としての使い方

一方で、各トピックの深掘りは意図的に薄く、 Nginx のチューニングや Kubernetes の運用のような個別技術のリファレンスにはなりません。手を動かして覚えるハンズオン教材でもないため、写経しながら身につけたい人には物足りなく映るはずです。ネットワーク設計まで踏み込みたければ、みやたひろし著『インフラ/ネットワークエンジニアのためのネットワーク技術&設計入門 第 2 版』 (SB クリエイティブ・ 2019 年) のような専門書が次の 1 冊になりますし、Linux 操作 は別途コマンド練習で補う前提です。本書はそうした深掘り本の「前に」置く地図として使います。

逆に言えば、インフラ未経験で現場に入った新人、オンプレミス時代の知識で止まっている担当者、サーバ側で何が起きているかを短期間で把握したいアプリケーション開発者には、一冊で層の全体を一巡できる効率の良さがそのまま価値になります。読み終えて手に入るのは個々の技術の深い知識ではなく、障害の切り分けや設計レビューで「どの層のどの部品の話をしているのか」を追える座標軸です。最初の 1 冊をこれに決めて、興味の湧いた層の専門書へ進んでいく使い方がいちばん元を取れます。

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