情報爆発
ジョウホウバクハツ
初期近代ヨーロッパの情報管理術
- 著者:
- アン・ブレア / 住本規子 / 廣田篤彦 / 正岡和恵(アン・ブレア / スミモトノリコ / ヒロタアツヒコ / マサオカカズエ)
- 注目:
- 総合 2065 位
- 出版社:
- 中央公論新社
- 出版日:
- 2018年08月20日頃
- ISBN:
- 9784120051104
- シリーズ:
- 単行本
- 在庫:
- 在庫あり
なぜ注目されているか
書籍紹介
本書で私が示そうとしたように、ラテン語のレファレンス書は、何世代もの学者たちが古代のテクストやそれに関する注解を渉猟して行った共同でのノート作成の典型であり、公益と読者の多様な関心に訴える思慮深い言葉とともに提供された。だが、それらの書物は、謳い文句以上の働きをしてきた。すなわち、出版物が爆発的に増加した時代に文書情報を管理する革新的な方法を考案し、われわれ自身の読書法や情報処理の方法に恩恵をもたらしたのである。--「エピローグ」より
技書の森解説
『情報爆発』 (アン・ブレア 著、住本規子、廣田篤彦、正岡和恵 訳、中央公論新社、2018 年 8 月刊) は、出版物が急増した初期近代のヨーロッパで、学者たちが増え続ける書物の情報をどう管理したかを扱う歴史書です。副題は「初期近代ヨーロッパの情報管理術」で、国立国会図書館の書誌では原タイトルを TOO MUCH TO KNOW としています。版元の書籍ページは本書を「増え続ける情報との格闘を巡る壮大なインテレクチュアル・ヒストリー」と紹介し、「近代初期の人文革命を豊富な事例から詳述」すると案内しています。
ラテン語のレファレンス書と共同のノート作成
版元の書誌登録の紹介文には、本書の「エピローグ」の一節が引かれています。著者はそこで、ラテン語のレファレンス書を、何世代もの学者たちが古代のテクストやその注解を渉猟して行った「共同でのノート作成の典型」としています。そのうえで、それらの書物が「出版物が爆発的に増加した時代に文書情報を管理する革新的な方法を考案し」、われわれ自身の読書法や情報処理の方法に恩恵をもたらしたと述べています。国立国会図書館の書誌では、件名はドキュメンテーションの歴史で、索引が付いています。
抜き書き / 分類 / 索引という情報管理の基本
一人の読み手が読み切れないほどの本が出回ると、本文を全部覚えておく代わりに、要点を抜き書きし、見出しで分類し、索引から必要な箇所へ引き戻す方法が使われるようになります。抜き書きを集めた帳面や、主題ごとに引用を並べた参考図書は、情報を選び取り、後で取り出せる形に整えるための道具です。選び取る、分類する、索引を付けて引き出すという操作は、紙の目録からデータベースや検索の仕組みまで、扱う媒体が変わっても続いている情報管理の基本の操作です。
刊行時の著者紹介と版元の書誌情報
刊行時の著者紹介によれば、アン・ブレアは歴史家でハーヴァード大学教授です。ハーヴァード、ケンブリッジ、プリンストン大学で学び、中世末期から近世初頭にかけてのヨーロッパ文化に関する著作が多くあると紹介されています。版元の書籍ページでは判型を A5 判と案内しています。本書は、初期近代ヨーロッパの学者たちの情報管理術を主題にした、索引付きの歴史書です。
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