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データベース(データベース)

データベース
著者:
速水治夫/宮崎収兄(ハヤミ,ハルオ/ミヤザキ,ノブヨシ)
出版社:
オーム社
出版日:
2002年09月
ISBN:
9784274132544
シリーズ:
IT text
在庫:
メーカー取り寄せ
3.5(2 件 / 楽天ブックス)
初級者向け
データベースデータ管理リレーショナルデータベースSQLデータモデルデータ構造データベース設計トランザクションクエリ言語データベース管理システム

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書籍紹介

本書は、データベースの基本的な事項を理解することのみならず、将来データベースを使った業務プログラム開発をする人に役立つ知識を提供することを主目的に書かれたものである。

技書の森解説

SQL の文法は現場でも覚えられますが、テーブルをなぜそう分けるのか、正規化がなぜその形に落ち着くのかという理論の土台は、体系立てて学ばないと身につきません。『データベース』は、情報処理学会が編集する大学学部向け教科書シリーズ IT Text の 1 冊としてオーム社から 2002 年 8 月に刊行された、速水治夫・宮崎収兄・山崎晴明の共著による教科書です。データベース の基本概念から関係モデル、 SQL 、設計論、トランザクション管理、データベース管理システムの内部構造まで、 A5 判 196 ページに主要理論を体系化しています。

全 8 章の構成: 理論・ SQL ・設計・内部機構

全 8 章の構成は版元公式の目次で確認できます。前半はデータベースの基本概念、 3 層モデルアーキテクチャ、階層モデル・ネットワークモデル・関係モデルの比較、そして関係代数までの理論編。中盤は SQL によるデータ定義・アクセス権限・問合せ・更新の各操作と、 ER モデル・正規化・一貫性制約を含む設計論です。終盤はトランザクションの同時実行制御と障害回復、データベース管理システムの格納方式や問合せ処理を扱い、データベースシステムの発展を展望する章で閉じます。版元の紹介文が示すとおり、概念の理解にとどまらず、データベースを使った業務プログラム開発へ踏み出す人に役立つ知識の提供を主目的とした作りです。

関係モデルという陳腐化しにくい層

関係モデルは 1970 年に E.F.Codd が提案して以来、データ管理の理論的な土台であり続けています。正規化は「更新時の異状をどう防ぐか」という設計問題への数理的な回答であり、トランザクションの同時実行制御と障害回復は、あらゆるリレーショナルデータベース管理システムの中核機構です。 2000 年代以降に NoSQL や分散データベースが広がりましたが、それらを適切に使い分ける判断も、関係モデルとトランザクション理論の理解が前提になります。つまり本書が扱うのは 2002 年刊でも陳腐化しにくい層です。一方でクラウド型データベースや NoSQL 以後の話題は範囲外で、終章の展望も刊行時点の視点で書かれているため、 2002 年の技術環境を前提とした基礎理論の教科書として読む必要があります。

想定読者と試験対策への効き目

想定読者は情報系学部の学生と、 SQL は書けるものの理論的な裏づけを固めたいエンジニアです。講義用教科書として設計されているため演習やハンズオンの比重は小さく、独習では手を動かす教材を別に用意する前提で読むのが現実的です。扱う範囲は 基本情報技術者試験 や応用情報技術者試験のデータベース分野 (関係代数・ SQL ・正規化・トランザクション) と大きく重なるので、過去問の暗記ではなく原理から理解し直したい受験者の底上げにも使えます。

向かない用途と本書の使いどころ

MySQLPostgreSQL といった特定製品の運用ノウハウやパフォーマンスチューニング、クラウドデータベースの個別機能を知りたい人には向きません。その用途には 各製品の実践書 を選ぶべきです。逆に、関係モデルから障害回復までの理論の全体地図を 200 ページ弱で一望したい人にとっては、情報処理学会編集という素性の確かさも含めて、コンパクトにまとまった 1 冊です。テーブル設計の判断に自信を持ちたい実務者や講義の副読本を探す学生なら、ここで得た原理がそのまま設計レビューの説得力と試験の得点力に変わります。

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