理論から学ぶデータベース実践入門の表紙

理論から学ぶデータベース実践入門(リロン カラ マナブ データベース ジッセン ニュウモン)

リレーションモデルによる効率的な SQL

データベース
著者:
奥野幹也(オクノ,ミキヤ)
出版社:
技術評論社
出版日:
2015年03月
ISBN:
9784774171975
シリーズ:
WEB+DB press plusシリーズ
在庫:
在庫あり
4.33(15 件 / 楽天ブックス)
中級者向け
データベースRDBSQLリレーショナルデータベースデータモデリングデータ管理データベース設計データベース理論データベース実装エンジニア向け

なぜ注目されているか

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言及数
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書籍紹介

エンジニアが知るべき RDB との正しい付き合い方。

技書の森解説

SQL は書けるしテーブルも作れる。けれど 正規化 の判断に自信がなく、 NULL の扱いに違和感を覚えながらも「動いているからいい」で済ませている。『理論から学ぶデータベース実践入門 リレーショナルモデルによる効率的な SQL 』は、その曖昧さの根元に理論の光を当てる一冊です。奥野幹也氏の著書として、技術評論社の WEB+DB PRESS plus シリーズから 2015 年 3 月に発売されました。版元が対象と明言するのは、データベースを使ったアプリケーション開発の経験があるエンジニア。リレーショナルモデルを理解し、より効率的に DB 設計を行い、適切に SQL を使いこなすための知識を、理論と実践を併記して解説する本です。

全 14 章の構成: 理論の土台から実践へ

構成は全 14 章です。前半は理論の土台で、 SQL とリレーショナルモデルの関係から入り、述語論理、関数従属性による正規化理論、結合従属性によるさらに進んだ正規化、リレーションの直交性、ドメインの設計戦略と進みます。第 7 章「 NULL との戦い」では 3 値論理を正面から扱い、 NULL がなぜ厄介なのかを論理の水準で説明します。後半は実践への接続で、 SELECT の本質、履歴データの扱い、リレーショナルモデルが苦手とするグラフ構造への立ち向かい方、インデックス の設計戦略、 Web アプリケーションのためのキャッシュなどのデータ構造、リファクタリング、そしてトランザクションの本質で締めくくられます。

効き目: 設計の判断基準が導出に変わる

この本の効き目は、設計の判断基準が「慣習」から「導出」に変わることにあります。正規化を「第 3 正規形までやるのが常識」と暗記している状態と、関数従属性から重複の害を導出できる状態では、実務で変則的な要件にぶつかったときの応用力がまるで違います。 NULL を避けるべき理由も、履歴テーブルが設計を歪めやすい理由も、リレーショナルモデルという一つの原理から筋道立てて説明される。 SQL がなぜ集合指向で書くと速く正しくなるのかという積年の疑問にも、述語論理の章が答えを与えてくれます。

「入門」の意味と 2015 年刊の賞味期限

書名の「入門」はリレーショナルモデルの理論への入門であって、データベース初心者向けという意味ではありません。SQL の文法をこれから学ぶ段階の人 には別の入門書が先です。また 2015 年刊のため、周辺のツールや RDBMS の個別機能は当時のものですが、本書の中身は関係代数と論理という数十年単位で変わらない土台であり、賞味期限の長さはデータベース書の中でも際立っています。

向いている読者: 根拠を言語化したい中級者

業務で SQL を書いて数年になり設計の根拠を言語化したい中級エンジニア、レビューで「なぜこの設計が良くないのか」を理屈で説明する立場の人、そしてデータベース設計を勘から理論へ引き上げたいすべての開発者にとって、繰り返し読み返す価値 のある骨太の一冊です。

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