楽々 ERD レッスン

ラクラク イーアールディー レッスン

楽々 ERD レッスンの表紙
データベース
著者:
羽生章洋(ハブ, アキヒロ)
出版社:
翔泳社
出版日:
2006年04月
ISBN:
9784798110660
シリーズ:
CodeZine books
在庫:
在庫あり
4.18(11 件 / 楽天ブックス)
中級者向け
データベースERDデータベース設計リレーションシップエンティティデータモデリングデータ構造システム設計ビジネス分析実務スキル

なぜ注目されているか

言及数
144位
総合297位 ↓ 5 ランクダウン 言及 19 件・うち記事 18 件を掲載
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書籍紹介

本書は、これまでに著者がデータベース設計およびその周辺について書いてきた記事の中から、特に読者の方々にご好評いただいたものを集めて、改めて再編集しなおしたものです。それに加えて、私が設計のスキルを付けるために実際に行ってきた「身の回りのものを題材に ERD を書く」という方法のサンプルを 8 種類書きました。

技書の森解説

業務の画面や帳票を前にして、どのテーブルを作り、どう関連づければよいのかが手につかない人に向けた、データベース設計の練習帳と呼べる一冊です。『楽々 ERD レッスン』は羽生 章洋 の著書で、翔泳社の CodeZine BOOKS として 2006 年 4 月に刊行されました。書誌の紹介文によると、著者がデータベース設計とその周辺について書いてきた記事のうち、読者に好評だったものを集めて再編集し、加えて著者自身が設計の腕を磨くために続けてきた「身の回りのものを題材に ERD を書く」方法のサンプルを 8 種類書き下ろした構成です。

DB 設計総論から ER 図の練習まで、4 部の構成

目次は 4 部に分かれています。第 1 部「DB 設計総論」は「手順としての正規化」とデータベース設計の基礎知識を、第 2 部「RDBMS 総論」は RDBMS の必要性を考える節や経営資産の視点に基づく DB 設計などを扱います。書名と同じ名前の第 3 部「楽々 ERD レッスン」が、お持ち帰りご注文用紙編や図書館の予約申込書編などの作図サンプル群で、第 4 部の付録には「SQL のカラクリ」や RDBMS のボトルネックの原因と対策などが収められています。正規化 を「手順」として先に示し、なぜリレーショナルデータベースで管理するのかという動機を経てから作図の練習へ進む並びは、理屈と手つきの両方をそろえる意図と読めます。

注文用紙や申込書から実体と関連を抜き出す練習

ER 図は、Peter Chen が提唱した実体関連モデルに由来する図法で、業務に登場する「もの」や「こと」を実体として取り出し、その間の関連と、1 対多や多対多といった数の対応を描きます。難しいのは記法を覚えることより、目の前の業務から何を実体として切り出すかの判断で、ここは知識より反復で身につく部分です。第 3 部の題材に挙がる注文用紙や予約申込書は、誰でも見たことのある紙の様式であり、項目の並びから顧客、商品、予約の対象といった実体と、その関連を読み取る練習に向いています。様式に並ぶ項目を一度すべて書き出し、繰り返し現れる項目や別の何かに従属する項目を分けていく作業は、第 1 部の正規化の手順と同じ方向を向いています。

2006 年刊として読む前提と、向かない目的

刊行は 2006 年 4 月で、第 4 部の SQL や RDBMS のボトルネックに関する記述は、製品の版や性能の事情を含めて刊行時点の環境を前提に読む必要があります。一方、帳票から実体と関連を抜き出す考え方は、特定の製品や記法の版に左右されにくい部分です。物理設計やインデックス設計、クラウドのデータベースサービスの使い分けまで一冊で押さえたい場合は目的に合わないため、データベース本ガイド で設計の本を体系的に選び、本書は作図の練習用として組み合わせるのが現実的です。

正規化の定義は読んだものの、白紙から ER 図を描こうとすると手が止まる人、あるいは業務担当者の持ってきた様式からテーブルを起こす場面が増えてきた人にとって、身近な紙の様式を題材に作図を繰り返す第 3 部は、設計の最初の一歩を踏み出すための足場になります。設計の考え方を記事の積み重ねで吸収したい人にも手に取りやすい構成です。

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