統計・防災・環境情報がひと目でわかる地図の作り方改訂新版

トウケイ ボウサイ カンキョウ ジョウホウ ガ ヒトメ デ ワカル チズ ノ ツ

オープンデータ+QGIS

統計・防災・環境情報がひと目でわかる地図の作り方改訂新版の表紙
その他
著者:
朝日孝輔 / 大友翔一(アサヒ, コウスケ / オオトモ, ショウイチ)
出版社:
技術評論社
出版日:
2019年01月
ISBN:
9784297103170
在庫:
在庫あり
3(1 件 / 楽天ブックス)
初級者向け
統計オープンデータ地理データ防災環境情報データ可視化マップ作成データ分析GISデータサイエンス

なぜ注目されているか

総合2679位

書籍紹介

防災に役立つ地図、年齢別人口分布図、国内外の山岳表現、カッパ出没マップ…公共データなどの活用を促進する「オープンデータ」と公開地理データを組み合わせて、オリジナル地図を作ろう!

技書の森解説

『統計・防災・環境情報がひと目でわかる地図の作り方改訂新版』 (朝日孝輔 ほか 著、技術評論社、2018 年 12 月刊) は、国や地方公共団体が公開するオープンデータを、地理情報システム (GIS) のソフト QGIS で地図に仕立てる方法を、地理情報の基本から順に解説した本です。共著者は大友翔一、水谷貴行、山手規裕です。版元は対象として、オープンデータを利用 / 活用する自治体や企業の担当者と、地理情報システムに興味のある人を挙げています。改訂版にあたり、バージョンアップした QGIS に対応したと案内されています。版元の書籍ページの見出しには「オープンデータ+QGIS」が添えられています。

全 16 章と付録 2 本、地理空間情報の基本から印刷まで

本書は 5 つの Part と Appendix で組まれています。Part I は第 1 章「地理空間情報の基本」から第 3 章までで、位置の表現の仕方、さまざまな投影法、住所から位置を求める方法、オープンデータの定義と動きを扱います。Part II は第 4 章「オープンデータを使う」から第 6 章「ライセンス」までで、カタログサイトでのデータの探し方と、CSV、XML、ESRI Shapefile、GeoPackage、GeoJSON、KML、タイル地図などの代表的なファイル形式、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスとパブリックドメインを整理します。Part III の第 7 章から第 9 章で身近な地域の地図と世界地図を作り、公開されているタイル地図の使い方を扱います。Part IV の第 10 章から第 14 章が主題図の演習で、防災と減災に役立つ地図、年齢別人口分布図、国内と世界の山岳表現、カッパ出没マップを作ります。Part V は第 15 章「印刷する」と第 16 章「QGIS 以外の魅力的なツール」で、後者は Avenza Maps、Tableau Public、ArcGIS Online を取り上げます。巻末の Appendix A は QGIS の操作ガイド、Appendix B は国の機関や地方自治体、海外のサイトから入手できるデータのカタログです。

投影法と座標参照系、ファイル形式

投影法は、球に近い楕円体の地球を平面の地図に写す方法で、面積、角度、距離のどれかに歪みが出ます。座標参照系 (CRS) は、緯度経度などの数字を地上の位置に対応させる基準です。本書は第 1 章で投影法と位置の表現を、コラムで測地系の違いと空間参照系を扱い、Appendix A で QGIS での座標参照系の設定を説明しています。ファイル形式の違いも、データを集める段階で効いてきます。ESRI Shapefile は長く使われてきた形式ですが、1 つのデータが複数のファイルの組で成り立ちます。GeoPackage は SQLite のデータベース 1 ファイルにまとめる形式で、GeoJSON は JSON の文法で点、線、面の形と属性を書くため、Web の地図と相性が良い形式です。行政界や道路のような形はベクタデータ、標高や土地の被覆のように面を格子で区切って値を持たせるものはラスタデータとして扱い、本書もこの 2 つの違いをコラムで取り上げています。

統計を色で塗り分け、標高から陰影をつくる演習

第 11 章は、政府統計の総合窓口 (e-Stat) から取った小地域の境界データに人口の統計データを結び付け、人口で色分けしたコロプレスマップを作る流れです。第 12 章と第 13 章は、数値標高モデルをグリッドデータに加工し、標高ごとに色分けした図と陰影図を重ねて山岳の立体感を出す手順を、国内と世界の 2 通りで扱います。第 14 章のカッパ出没マップは、河川からの距離、植生データからの畑地面積率、標高データからの日射量という 3 つのラスタを作って組み合わせる演習です。QGIS は オープンソースソフトウェア の GIS で、本書はインストールから説明しています。版元は、担当者が一から学べるように、地理情報の基本から収集したデータの扱い方までを解説したと案内しています。Appendix A には QGIS 3 の変更点の節があります。一方で、目次に Python などのプログラムで地図の処理を自動化する章や、Web サイトに地図を組み込むためのライブラリの章はありません。GDAL とプロセッシングツールはコラムで紹介されています。本書は、地理空間情報とオープンデータの基本、データの準備、地図の作成、印刷による出力までを、全 16 章と Appendix 2 本に収めています。

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