Python によるファイナンス 第 2 版

パイソンニヨルファイナンスダイニハン

データ駆動型アプローチに向けて

Python によるファイナンス 第 2 版の表紙
その他
著者:
Yves Hilpisch / 黒川 利明 / 中妻 照雄(イーブ ヒルピシュ / クロカワ トシアキ / ナカヅマ テルオ)
価格:
¥4,950
出版社:
オライリー・ジャパン
出版日:
2019年12月26日頃
ISBN:
9784873118901
在庫:
1
判型:
単行本
4.0(3 件 / 楽天ブックス)
中級者向け
プログラミングPython統計アルゴリズム数学金融工学アルゴリズムトレーディングデリバティブデータサイエンス実用書

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書籍紹介

金融工学に必要なプログラミング、数学、そして金融工学の専門知識を一冊でカバー!
この数年で Python の金融関係のライブラリが充実し、金融業界でも Python が当たり前のように使われるようになりました。Python+金融の解説を行う書籍の中でも、本書は圧倒的な情報量を誇ります。Python の入門から始まって、金融工学、統計などを丁寧に解説するだけでなく、アルゴリズムトレーディングとデリバティブの実際的な解説があるのが他にない強みです。非常に読み応えがあり、また実用的な一冊です。金融業界にいてこれからプログラミングを学びたい人にとっても、またプログラマで、金融についての勉強がしたい人にとっても役に立つ内容です。

技書の森解説

金融工学の計算やデータ分析を、Python のコードで手を動かしながら一通り身につけたい人のための技術書です。『Python によるファイナンス 第 2 版』 (Yves Hilpisch 著、黒川 利明 訳、中妻 照雄 技術監修、オライリー・ジャパン、2019 年 12 月刊) は、原書 Python for Finance, 2nd Edition の翻訳で、副題に「データ駆動型アプローチに向けて」と掲げています。版元の紹介によれば、Python を使った金融工学の初歩的な基本事項からアルゴリズム取引やデリバティブ分析までを扱い、必要なプログラミング、機械学習や深層学習を利用したデータ分析、統計を、数理と実用の両面から解説する本です。

Python の基礎からデリバティブ評価まで、5 部 21 章の構成

第 1 部はなぜファイナンスに Python を使うのかと、conda による環境管理や Docker コンテナ、クラウドのインスタンスといった実行環境の整え方から入ります。第 2 部ではデータ型とデータ構造、NumPy による数値計算、pandas によるデータ分析、オブジェクト指向プログラミングを学び、第 3 部の金融データサイエンスで、データ可視化、金融時系列データ、入出力操作、高性能 Python、数学ツール、ストキャスティクス、統計へ進みます。第 4 部はアルゴリズム取引で、取引業者 FXCM のプラットフォームと API の使い方、単純移動平均から分類や深層ニューラルネットワークまでの手法を並べた取引戦略の章、自動取引の章が続きます。第 5 部はデリバティブ分析で、評価フレームワーク、ファイナンスモデルのシミュレーション、デリバティブ評価、ポートフォリオ評価、市場に基づいた評価を扱い、付録には日付と時刻の扱いと BSM オプションクラスを収めています。

金融の計算を Python で書く意味と難しさ

金融の分析では、価格の時系列を日付に沿ってそろえ、収益率や変動の大きさを計算し、乱数を使って将来の値動きを何万通りも模擬するといった処理を繰り返します。表計算ソフトでは扱いにくいこうした計算を、配列をまとめて計算する NumPy と、日付の付いた表を扱う pandas で書けるのが Python の強みです。一方で、確率過程やオプションの評価理論は数式の理解なしにはコードの意味を追えず、プログラミングと数理と金融の知識を同時に求められる点が、この分野の学習を難しくしています。本書が二項ツリーやモンテカルロシミュレーションを素の Python、NumPy、Numba、Cython で書き分ける章を設け、統計の手法 と 深層学習 をデータの分析に使う章まで同じ 1 冊に収めているのは、この 3 つの知識をつなげて読ませる構成と言えます。

刊行時点のライブラリと、読む前の前提

刊行は 2019 年 12 月で、コードは刊行時点の Python と NumPy、pandas などのライブラリのバージョンを前提にしています。版元ページにはサンプルコードの案内があるので、手元の環境で動かす前に確認しておくと手戻りを減らせます。第 4 部は特定の取引業者のプラットフォームと API を題材にしているため、サービスの提供状況や利用条件は刊行時点から変わり得る点にも注意が要ります。第 2 部で Python の基礎を扱うとはいえ、全体は金融の数理に踏み込む分量の多い本なので、プログラミングを最初から学びたいだけの人や、数式を追わずに金融の考え方だけを知りたい人には負担が大きくなります。Python 自体の入門から始めるなら、Python の本の選び方 で最初の 1 冊を決めてから戻ると読み進めやすくなります。

価格データの集計を表計算ソフトから Python へ移したい人や、オプションの評価式を式のまま眺めるだけでなく計算として確かめたい人にとって、本書は環境の準備から時系列の分析、シミュレーション、デリバティブの評価までを一続きのコードでたどれる教材です。式とコードを往復しながら、金融の計算を自分で組み立てられるようになりたい人が手元に置くと、長く参照できる 1 冊になります。

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