東京⼤学の先⽣伝授 ⽂系のためのめっちゃやさしい ⼈⼯知能
トウキョウダイガクノセンセイデンジュ ブンケイノタメノメッチャヤサシイ ジンコウチノウ
- 著者:
- 松原 仁(マツバラヒトシ)
- 注目:
- 総合 1768 位
- 出版社:
- ニュートンプレス
- 出版日:
- 2022年08月05日頃
- ISBN:
- 9784315525915
- シリーズ:
- 文系のためのめっちゃやさしい 文系のためのめっちゃやさしい
- 在庫:
- メーカー取り寄せ
なぜ注目されているか
書籍紹介
「舞台は, さまざまなロボットが活躍する近未来の地球ーー」。SF 映画のキャッチコピーのような世界が, 今や現実になりつつあります。今, 私たちの身の回りでは, さまざまな人工知能 (AI) がめざましい活躍を見せているのです。
AI と聞くと新しい分野のように思われるかもしれませんが, 実は 70 年以上にわたって研究されてきた歴史があります。AI 研究はブームと衰退をくりかえし, 人間の脳のしくみを模した「ディープラーニング (深層学習)」という画期的な技術によって飛躍的に進歩しました。そして現在, ゲーム, 医療, 自動車の運転から, なんと人事採用といった分野で AI が活用し,「AI は人間をこえるのか!?」という議論までされているのです。
本書では,「人工知能」について, 生徒と先生の対話を通してやさしく解説します。本書を読めば, AI の技術や利便性だけでなく, AI の未来についても展望がひらけることでしょう。お楽しみに!
技書の森解説
『東京大学の先生伝授 文系のためのめっちゃやさしい 人工知能』 (松原 仁 監修、ニュートンプレス、2022 年 8 月 5 日発売) は、人工知能のしくみと社会での使われ方を、生徒と先生の対話の形でやさしく解説する入門書です。版元の紹介文は、70 年以上にわたる研究の歴史、ブームと衰退のくりかえし、ディープラーニング (深層学習) による進歩、ゲームや医療、自動車の運転、人事採用での活用を挙げ、本書を読めば AI の技術や利便性だけでなく未来についても展望がひらける、と案内しています。版元のシリーズ名は「文系のためのめっちゃやさしい」で、国立国会図書館の書誌は副題を「はじめて学ぶ人でも、どんどん楽しく読める!」と「知識ゼロから読める超入門書!」としています。
1 時間目から 4 時間目まで、AI の基礎から未来の論点へ
目次は 4 つの時間目に分かれ、それぞれの中で STEP ごとに項目が並びます。「1 時間目: これが AI だ!」は社会での AI の活躍、AI に仕事を奪われるかという問い、2 度のブームと冬の時代、ディープラーニングが拓いた新時代を扱い、偉人伝としてアラン・チューリングを取り上げます。「2 時間目: AI の革新的技術, ディープラーニング」は、機械学習とディープラーニングの関係、脳の神経細胞をお手本にしたしくみ、人の脳と AI がものを認識するしくみ、情報ごとにつける「重み」を順に扱い、偉人伝はジョン・フォン・ノイマンです。「3 時間目: 人間社会を一新する AI」は自動運転、会話する AI、医療 AI、社会に進出するいろいろな AI の 4 つの STEP で応用を並べ、「4 時間目: AI の未来」は AI の弱点と問題点、何でもできる夢の AI の 2 つの STEP で締めくくります。
ニューラルネットワークと「重み」の考え方
AI は、学習や推論、認識といった人間の知的な処理をコンピューターで再現しようとする技術の総称で、1950 年代から研究が続いてきました。初期には探索や推論の手続き、のちには専門家の知識を規則として書き込む方式が期待を集めましたが、現実の問題は規則で書き尽くせないことが多く、研究が停滞する時期が繰り返し訪れました。これに対して 機械学習 は、データから規則そのものをコンピューターに見つけさせる方式です。その一手法である ディープラーニング は、脳の神経回路に着想を得た ニューラルネットワーク を何層にも重ね、入力のどの部分をどれだけ重く見るかという値を学習の中で少しずつ調整します。人が特徴を指定しなくても、層を重ねたネットワークが画像の輪郭や形のような特徴を自分で組み立てていく点が、それまでの方式との大きな違いです。
自動運転と医療の応用、弱点と倫理の項目
3 時間目には、自動運転車のレベル、自律型と協調型の違い、居眠り運転の防止、音声アシスタントや翻訳、がんや脳の画像からの異常の発見、創薬を提案する AI などの項目が並びます。STEP4 では将棋 / 囲碁 / チェスの AI「アルファゼロ」、材料の開発、高速道路のひび割れの点検、系外惑星の発見までを取り上げます。4 時間目は、AI がだまされても人が気づけない問題、ディープフェイク、公平性、データの活用とプライバシーの保護、倫理観、創造性、シンギュラリティ、人が AI の暴走を止められるかという問いを項目に立てています。
文系の読者に向けた対話形式の構成
書名と副題が示すとおり、本書が想定する読者は文系の読者と、はじめて AI を学ぶ人です。説明は生徒と先生の対話で進み、各時間目は STEP ごとの項目に分かれています。目次に、機械学習のプログラムを書く手順やライブラリの使い方を主題にした章はありません。AI の歴史、ディープラーニングのしくみ、自動運転から医療までの応用、倫理とシンギュラリティの論点を、対話の形で 1 冊に収めています。
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