ウェブはバカと暇人のものの表紙

ウェブはバカと暇人のもの(ウェブ ワ バカ ト ヒマジン ノ モノ)

現場からのネット敗北宣言

その他
著者:
中川淳一郎(ナカガワ,ジュンイチロウ)
出版社:
光文社
出版日:
2009年04月20日頃
ISBN:
9784334035020
シリーズ:
光文社新書
在庫:
在庫あり
3.7(242 件 / 楽天ブックス)
初級者向け
インターネット文化ソーシャルメディア分析オンラインハラスメントユーザービヘイバーデジタル社会批評ネットリテラシーソーシャルネットワーキングオンライントラブルコンテンツ分析メディア研究

なぜ注目されているか

総合2213 29 ランクダウン

書籍紹介

著者はニュースサイトの編集者をやっている関係で、ネット漬けの日々を送っているが、とにかくネットが気持ち悪い。そこで他人を「死ね」「ゴミ」「クズ」と罵倒しまくる人も気持ち悪いし、「通報しますた」と揚げ足取りばかりする人も気持ち悪いし、アイドルの他愛もないブログが「絶賛キャーキャーコメント」で埋まるのも気持ち悪いし、ミクシィの「今日のランチはカルボナーラ」みたいなどうでもいい書き込みも気持ち悪い。うんざりだ。-本書では、「頭の良い人」ではなく、「普通の人」「バカ」がインターネットをどう利用しているのか?リアルな現実を、現場の視点から描写する。

技書の森解説

2009 年という刊行年を頭に置いて読むべき本です。当時はウェブ 2.0 という言葉の余韻の中で、集合知や市民参加への期待が語られ、ネットは「頭の良い人」の知が集まる場として理想化されがちでした。そこへニュースサイト編集者としてネット漬けの日々を送っていた中川淳一郎氏が、現場から突きつけたのが本書です。サブタイトルは「現場からのネット敗北宣言」。光文社新書の一冊として刊行されました。

本書が描くのは、理念で語られるウェブではなく、実際に使われているウェブです。罵倒コメント、揚げ足取り、アイドルのブログを埋める絶賛、どうでもいい日常の書き込み。著者はそれらを「気持ち悪い」と率直に書きながら、「頭の良い人」ではなく「普通の人」がインターネットをどう使っているのかというリアルな現実を、編集の現場で観測した事例から描写していきます。品の良い議論ではありませんが、アクセスを集める仕事を実際にやっていた人間の記述という一点で、外野の評論とは重みが違います。

ミクシィの話題が出てくるように事例は 2000 年代のものです。それでも、サービスの理念と利用の実態が乖離するという本書の核心は、 SNS の設計やコミュニティ運営に携わる人が繰り返し直面する問題そのものです。理想のユーザー像を前提に機能を作ってしまった経験のある人なら、刊行から時を経たこの新書に、苦い既視感とともに頷く箇所を見つけるはずです。

この本に興味がある方におすすめ

この本に関連

中川淳一郎 の他の書籍

関連記事

関連用語

共有:Xはてブ