ウソは真実の 6 倍の速さで拡散する
ウソハシンジツノロクバイノハヤサデカクサンスル
- 著者:
- 中川淳一郎 / 稲熊均(ナカガワジュンイチロウ / イナグマヒトシ)
- 注目:
- 総合 2265 位
- 出版社:
- 中日新聞社
- 出版日:
- 2025年11月21日頃
- ISBN:
- 9784806208389
- 在庫:
- 在庫あり
なぜ注目されているか
書籍紹介
真実と虚偽が混在するネット空間では「フェイク (ウソ)」の情報が求心力を高め、
選挙、ひいては民主主義をのみ込んでいる。
収益にもつながる「バズり」や「炎上」、つまりネット上の拡散は、「作られた真実」の横行を招き、
正しさや民意でなく人智を超えた何かが社会を支配する「ディストピア」 (暗黒社会) をもたらしかねない。
ネットの推移を観測してきたウェブメディア編集者と、
オールドメディアと揶揄される新聞の記者 OB が、ネットと社会の推移を振り返りながら、
迫りくるディストピアの危険性を検証する。
技書の森解説
『ウソは真実の 6 倍の速さで拡散する』 (中川淳一郎、稲熊均 著、中日新聞社、2025 年 11 月刊) は、ネット上のフェイク情報が選挙と民主主義をのみ込みつつある構図を検証する一般書です。本書の紹介文によれば、著者の二人はネットの推移を観測してきたウェブメディアの編集者と、オールドメディアと揶揄される新聞の記者 OB で、ネットと社会の推移を振り返りながら、正しさや民意ではない何かが社会を支配する「ディストピア」の危険性を検証するとあります。
全 4 章で追うフェイクと民主主義の構図
目次は全 4 章です。第 1 章「『フェイクの海』生んだトランプ」で米国の政治から入り、第 2 章「日本でも広がる扇情的『アテンション・デモクラシー』」で国内へ視点を移します。第 3 章「中毒・犬笛が招く攻撃性、分断される社会」を経て、第 4 章「『引き下げデモクラシー』と『第 5 の権力』」で終わります。版元の案内は、ネットを含むメディアにはいつの時代でも、権力のプロパガンダに陥る危険や、大衆に迎合して真実をゆがめる危険が付きまとうと述べています。
紹介文が挙げる拡散の問題と 6 倍の数字
本書の紹介文は、収益につながる「バズり」や「炎上」を拡散の問題として挙げています。書名と同じ 6 倍という数字は、2018 年 3 月に MIT が発表した研究にも出てきます。
MIT の研究が追った Twitter 上の拡散の連鎖
この研究は、2006 年から 2017 年までの Twitter 上の拡散の連鎖を追ったもので、真実の話が 1,500 人に届くまでには偽の話の約 6 倍の時間がかかり、拡散を担ったのは主にボットではなく人間だったと報告されています。
本書は、トランプの登場から、日本のアテンション・デモクラシー、犬笛による攻撃と社会の分断、「引き下げデモクラシー」と「第 5 の権力」までを全 4 章に収めています。
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