文系学生がまなぶ情報学
ブンケイ ガクセイ ガ マナブ ジョウホウガク
なぜ注目されているか
技書の森解説
『文系学生がまなぶ情報学』 (大内 東 編、小林 仁 ほか 著、コロナ社、2012 年 12 月刊) は、インターネットやパソコンの利用にかかわる情報学を、「情報リテラシー」と「法と倫理」を中心に解説した教科書です。執筆は小林 仁、渡邊 愼哉、斎藤 一、沼澤 政信、長尾 光悦、高谷 敏彦、細野 昌和の 7 名です。版元の内容紹介は、文系の学生を対象に、PowerPoint のスライドを使った講義で学べるように編集し、必要以上に専門的な内容は避けたと案内しています。
全 7 章の構成、アナログとデジタルから閑話 / 余話まで
1 章「アナログとデジタル」は、アナログからデジタルへの変換、情報の基本単位のビット、文字の符号化と日本語の表現、文字コードの共通化、数値表現、CD や DVD、ブルーレイディスク、フラッシュメモリといった記録メディアを扱います。2 章はコンピューターの構成とハードウェア、PC からスーパーコンピューター、組込みコンピューターまでの種類、デバイスドライバー、OS とアプリケーション、ソフトウェアの販売と配布、フリーウェアとシェアウェア、オープンソースソフトウェアとそのライセンス、プログラミング言語の種類までを並べます。3 章「デジタルコンテンツ」は音の扱い、スマートフォンとアプリケーション、Web ページ、ブログ、SNS、配信で気をつけるべき権利と動画の著作権を扱います。4 章「ネットワーク利用のための基礎知識」と 5 章「ネットワークの利用」はインターネットの仕組みとメール、WWW の使い方を、6 章「インターネット社会のセキュリティ」はマルウェアの種類と対策を取り上げます。7 章「閑話・余話」は、電算機からパソコンへの移り変わり、SIM ロック解除、Wi-Fi と WiMAX、クラウドコンピューティング、災害に強いインターネット、ユビキタス社会などを題材にした 11 の小話です。1 章から 6 章の末尾に練習問題があり、巻末に参考文献と索引が付きます。
1 章の文字コードと 2 章のソフトウェアのライセンス
文字コードは、文字をコンピューターで扱うために、文字ごとに数を割り当てる規則です。世界の文字に 1 つの番号体系を与える共通の規格が Unicode で、1 章には文字コードの共通化の節があります。OSS は、ソースコードの利用、改変、再配布の条件をライセンスで定めて公開するソフトウェアです。
4 章の家庭内 LAN と 6 章のマルウェア
4 章は TCP/IP モデル、インターネットサービスプロバイダーと ADSL に続いて、家庭内 LAN を組む時に要る設定の知識として、DHCP、IP アドレスとサブネットマスク、ドメイン名と DNS、ルーティングとルーター、MAC アドレスと ARP、ポート番号、無線 LAN を並べます。TCP/IP はインターネットの通信を支える規約の一式で、4 章は TCP/IP モデルの説明から始まります。6 章はウイルス、アドウェア、バックドア、トロイの木馬、ボットとボットネット、キーロガー、ワーム、スパイウェア、フィッシング、マクロウイルス、スクリプトを順に説明し、その後で種類ごとの防御対策を並べます。 本書は、デジタルの基本から、コンピューターとソフトウェア、デジタルコンテンツと権利、ネットワークとその利用、インターネット社会のセキュリティまでを、練習問題付きの 6 つの章と 11 の小話の章に収めています。
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