文系学生がまなぶ情報学の表紙

文系学生がまなぶ情報学(ブンケイ ガクセイ ガ マナブ ジョウホウガク)

その他
著者:
大内東/小林仁(オオウチ,アズマ/コバヤシ,ヒトシ)
出版社:
コロナ社
出版日:
2012年12月
ISBN:
9784339024661
在庫:
在庫あり
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技書の森解説

プログラミングや数学に苦手意識のある学生にとって、「情報学」という科目名はどうしても身構える響きを持ちます。 2012 年 12 月にコロナ社から刊行された本書は、大内東氏と小林仁氏の共著による教科書で、書名に「文系学生がまなぶ」と掲げて読者をはっきり絞り込みました。理工系向けの教科書を薄めて流用するのではなく、文系の学生が情報学へ触れる場面を最初から想定して編まれている。書名はその方針の宣言でもあります。

大学教育の文脈で見ると、 2000 年代以降は学部を問わず情報系の講義が置かれることがめずらしくなくなりました。文書作成も統計も調査もコンピュータ抜きには成り立たない以上、情報の仕組みを原理から知っておくことは、法学や文学を専攻する学生にとっても教養の一部です。専門課程の道具としてではなく、社会に出てから技術者と話が通じるための共通言語として情報学を学ぶ。本書の体裁はそうした目的意識によく合います。

難易度は入門レベルで、数学的な前提や実装の経験を求めない読者設定と考えてよいでしょう。刊行が 2012 年のため、具体的な機器やサービスに触れる箇所は当時の状況を映しますが、教科書が主眼とする原理と考え方の層は年月に強い部分です。文系学部の講義テキストのほか、社会人が情報学の基礎を平易な入り口から学び直す用途でも選択肢に入ります。

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