ペーパーレス時代の紙の価値を知る

ペーパーレス ジダイ ノ カミ ノ カチ オ シル

読み書きメディアの認知科学

ペーパーレス時代の紙の価値を知るの表紙
その他
著者:
柴田博仁 / 大村賢悟(シバタ, ヒロヒト / オオムラ, ケンゴ)
出版社:
産業能率大学出版部
出版日:
2018年11月
ISBN:
9784382057654
在庫:
メーカー取り寄せ
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技書の森解説

『ペーパーレス時代の紙の価値を知る』 (柴田博仁、大村賢悟 著、産業能率大学出版部、2018 年 11 月刊) は、紙と電子メディアのそれぞれで文章を読み書きしたときの速さや正確さを、さまざまな認知実験で比べ、紙で読み書きすることの利点を明らかにしようとする本です。版元の書籍ページの見出しには「読み書きメディアの認知科学」が添えられています。版元の紹介文は、電子機器で文章を読む機会が増えたことで紙の読み書きは廃れつつあるという見方に疑問を投げかけ、紙と電子メディアの良し悪しを科学的に把握することで、これからのオフィスや電子機器、仕事や教育のあるべき姿を考える材料にすると案内しています。

全 10 章の構成、表示メディアの特性から提言まで

目次は紀伊國屋書店の書誌によります。目次は第 1 章「デジタル時代の読み書き」から始まり、第 2 章「さまざまな表示メディアとその特性」で比べる対象を整理します。続く第 3 章「紙の読みやすさ・ディスプレイの読みにくさ」、第 4 章「読みへの表示品質の影響」、第 5 章「読みへの操作性の影響」、第 6 章「読書への集中のしやすさ」が読む行為の比較で、第 7 章「手書き・手描きの効果」で書く行為へ移ります。そのあとに第 8 章「メディアと環境負荷」、第 9 章「考察と提言」、第 10 章「むすび」が置かれています。国立国会図書館の書誌では文献ありと記録されています。

第 4 章の表示品質と第 5 章の操作性

紙や電子ペーパーは周りの光を反射して見える媒体で、液晶や有機 EL のディスプレイは自ら光を出す媒体です。第 4 章と第 5 章の章の見出しは、表示品質と操作性の 2 つの軸です。技術書を電子書籍と紙のどちらで読むかは 技術書は電子書籍と紙のどちらで読むべきか にまとめています。

紹介文が挙げる場面と、目次に無い実務の手順

版元の紹介文は、オフィス、電子機器、仕事や教育のあるべき姿を考える材料になると案内しています。プログラミングの入門書を紙と電子書籍のどちらで読むかは 紙の本と電子書籍、初心者はどっちがいい? にまとめています。一方で、本書は文書管理システムの選定や電子化の手順を扱う実務書ではなく、目次にも導入の手順を扱う章はありません。

本書は、読む行為と書く行為の比較に環境負荷の検討と提言を加え、紙と電子メディアの使い分けを全 10 章で論じています。

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