ビジュアルテキスト パターン認識の表紙

ビジュアルテキスト パターン認識(ビジュアルテキストパターンニンシキ)

プログラミング
著者:
荒井 秀一(アライ シュウイチ)
出版社:
森北出版
出版日:
2021年03月31日頃
ISBN:
9784627880917
在庫:
在庫あり
0
初級者向け
Pythonニューラルネットワーク確率・統計パターン認識機械学習数式視覚的学習例題入門書ベイズ推定

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書籍紹介

パターン認識の基礎について、やさしく丁寧に解説した入門書。
図と数式によって、きちんと理解することができます。

初めて学ぶ方や、ほかの本では難しいと感じている方に、おすすめの一冊です。

〈本書のおすすめポイント〉

●数式や概念を、多くのカラー図を使って解説

→初学者がつまずきやすい難しい部分も、視覚的に理解することができます。

●やさしい語り口で、数式の意味をかみ砕きながら説明

→物語を読むかのように、自然と読み進めることができます.

●例題や「 Let's try!」という問題が豊富

→理解度をチェックすることができます。

Python のサンプルプログラムを提供

→実際に手元で動かして、理解を深めることができます。

Chapter1 パターン認識とは

Chapter2 線形識別モデルと学習

Chapter3 誤差評価に基づく学習

Chapter4 事後確率最大化 (MAP) 基準による識別

Chapter5 パラメトリックな学習

Chapter6 ベイズ推定

Chapter7 クラス依存確率密度を正規分布でモデル化した MAP 推定

Chapter8 ニューラルネットワーク (feed forward 型)

Chapter9 サポートベクトルマシン

Chapter10 期待損失最小化 (リスク最小化) 識別

技書の森解説

パターン認識は、入力されたデータがどのクラスに属するかを機械に判定させる技術で、統計的な機械学習の土台にあたる分野です。『ビジュアルテキスト パターン認識』 (荒井秀一 著、森北出版、 2021 年 3 月刊) は、その基礎を多くのカラー図と数式の両方で追いながら、やさしい語り口で数式の意味をかみ砕いていく入門テキストです。版元は「初めて学ぶ方や、ほかの本では難しいと感じている方」を読者像として掲げており、刊行時のプロフィールによれば著者は東京都市大学教授 (工博) です。

全 10 章の構成、線形識別から期待損失最小化まで

構成は Chapter 1 から Chapter 10 までの全 10 章です。 Chapter 1 でパターン認識とは何かを押さえた後、 Chapter 2 と 3 で線形識別モデルとその学習、誤差評価に基づく学習を扱い、識別境界をデータから決めるという発想を身につけます。 Chapter 4 から 7 は確率的な考え方への移行で、事後確率最大化 (MAP) 基準による識別、パラメトリックな学習、ベイズ推定、そしてクラス依存確率密度を正規分布でモデル化した MAP 推定へと進みます。 Chapter 8 で feed forward 型のニューラルネットワーク、 Chapter 9 でサポートベクトルマシンを学び、最終の Chapter 10 で期待損失最小化 (リスク最小化) による識別に到達する流れです。例題と「 Let's try!」と題した問題が随所に置かれ、 Python のサンプルプログラムも提供されるため、図で得た直感を手元の計算と実行で確かめながら進められます。

図と数式を往復させる学び方が効く理由

パターン認識の学習でつまずきやすいのは、「識別境界を引く」「事後確率が最大のクラスを選ぶ」「損失の期待値を最小にする」という三つの見方が、実は同じ問題を別の角度から眺めたものだと腑に落ちるまでに時間がかかることです。数式だけの教科書では各章が独立した公式の集まりに見えてしまい、図だけの解説書では正規分布の形やパラメータの意味が曖昧なまま残ります。本書は数式を省かずに、その一つひとつをカラー図で視覚化するという編集方針を取っており、誤差最小化で求めた直線と確率モデルから導いた境界がどう対応するのかを、目と手の両方で確かめられる構成になっています。ニューラルネットワーク やサポートベクトルマシンといった手法も、こうした識別の基本原理の延長として位置づけられるため、後から深層学習やより高度な 機械学習 の理論書に進んだときに、土台の見方が揺れません。

数式で挫折した人向けの入門書、前提と向かない使い方

前提知識として求められるのは、線形代数と確率の基本的な記法に抵抗がない程度で、それ以上の数学は本文の解説と図で補われる作りです。数学面に不安があるなら、機械学習に必要な数学の選書ガイド で自分に合う補強レベルを確認してから取り組むと、途中で止まりにくくなります。一方で、本書は識別の原理を丁寧に積み上げる基礎テキストであり、 scikit-learn などのライブラリを使った実務のモデル構築手順や、深層学習の各種アーキテクチャを網羅する本ではありません。手早くコードを動かして結果を出したい人や、すでに理論の基礎を持っていて研究動向の整理を求める人には、目的が合いません。

類書との使い分け、『はじめてのパターン認識』との違い

同じ森北出版の『はじめてのパターン認識』 (平井有三 著、 2012 年刊) や『わかりやすいパターン認識 (第 2 版) 』 (石井健一郎ほか 著、オーム社、 2019 年刊) は、パターン認識の教科書として知られる存在です。これらで数式の行間に置き去りにされた経験があるなら、本書のカラー図と語り口は、同じ内容をもう一度、今度は理解しながら通すための再入門として機能します。逆に最初からこれらの教科書を読み進められる人には、本書は補助的な一冊になるでしょう。大学の講義でパターン認識や機械学習の基礎を履修中の学生、業務で機械学習ライブラリを使いながら中身の理屈を説明できるようになりたいエンジニアにとって、原理を視覚的に固め直せる本書は、投じた時間が長く効く選択です。

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