WordPress 標準デザイン講座
ワードプレス ヒョウジュン デザイン コウザ
基本操作からオリジナルテーマ作成、カスタマイズ、セ
- 著者:
- 野村圭 / 石原隆志(ノムラ, ケイ / イシハラ, タカシ)
- 注目:
- 総合 2881 位
- 出版社:
- 翔泳社
- 出版日:
- 2015年02月27日頃
- ISBN:
- 9784798140261
- 在庫:
- 在庫あり
なぜ注目されているか
書籍紹介
基本操作から、オリジナルテーマ作成、カスタマイズ、セキュリティ対策まで。「実習」+「講義」でサイトを作りながら学べるはじめての人のための全 32 レッスン。
技書の森解説
HTML と CSS で静的なページは組めるのに、WordPress のテーマ作りには手が出ていない。『WordPress 標準デザイン講座』 (野村圭 / 石原隆志 著、翔泳社、2015 年 2 月刊) は、そうした Web 制作者を対象に、手元の HTML ファイルを WordPress のテーマへ段階的に書き換えていく手順を全 32 レッスンで学ぶ学習書です。版元の「標準デザイン講座」シリーズの一冊で、書名には「Version 4.x 対応」が添えられ、副題は「基本操作から、オリジナルテーマ作成、カスタマイズ、セキュリティ対策まで」です。各レッスンは「実習」と「講義」の組み合わせで、サンプルサイトを作りながら進める構成になっています。
全 9 章 32 レッスンの構成、環境準備からセキュリティ対策まで
構成はオリエンテーションと付録を除いて全 9 章、32 レッスンです。CHAPTER 01 と 02 で WordPress の動作環境と制作環境、テスト環境の準備、インストールと初期設定、コンテンツの入力方法を押さえ、CHAPTER 03 は WordPress のための PHP 基礎知識として記法と用語、条件分岐と繰り返し処理、記述ミスやエラーのチェックに充てられています。CHAPTER 04 と 05 が本書の中核で、サイトとテーマの設計、WordPress にテーマを認識させる手順、サイト情報と投稿データの表示、共通部分の分割、各種テンプレートと固定ページ用 / コメント用テンプレートの作成へと進みます。CHAPTER 06 は functions.php によるアイキャッチ画像 / カスタムメニュー / カスタムヘッダー / ウィジェットの追加、CHAPTER 07 はカスタム投稿タイプ・カスタムタクソノミー・カスタムフィールド、CHAPTER 08 はお問い合わせページやメタタグ・パンくずリスト・サイトマップを設置するプラグインの導入、CHAPTER 09 が最低限のセキュリティ配慮とサイトのバックアップです。
HTML のサンプルページからテーマを起こす学習方式
本書の学習方式は、白紙から書き始めるのではなく、HTML と CSS で完成しているサンプルページを土台に WordPress の機能を一つずつ追加していくものです。WordPress は PHP で書かれ、投稿データを MySQL に保存するオープンソースの CMS で、そのテーマは静的な HTML を部品に分け、タイトルや本文といった可変部分をテンプレートタグに置き換えることで成り立っています。ヘッダーやフッターを共通ファイルにまとめる、投稿一覧と個別記事と固定ページで別のテンプレートを用意する、functions.php でテーマの機能を宣言するという骨格は、WordPress がテーマを読み込む仕組みそのものなので、この順に手を動かすと、なぜこのファイルが必要なのかが構造として残ります。PHP の文法は CHAPTER 03 で必要な範囲だけ先に学ぶ形になっており、変数や条件分岐、繰り返しを知らない人でも読み進められる配慮があります。一方で HTML と CSS そのものの入門は本書の範囲ではなく、版元も対象読者を、HTML と CSS は分かるが WordPress は難しそうだと感じている人と説明しています。
WordPress 4.x 世代の本として読むときの注意
刊行は 2015 年 2 月で、版元表記の対応バージョンは WordPress 4.x です。ブロックエディターが標準になったのは 2018 年 12 月公開の WordPress 5.0 からなので、本書の管理画面の説明やビジュアルエディタを使いやすくするレッスンはそれ以前の世代のものになります。テスト環境も版元の追加情報によれば XAMPP 5.6.3 を前提に解説されており、2016 年 1 月時点で配布版との手順差が案内されていました。ただし、テンプレート階層、テンプレートタグ、functions.php でのテーマサポート宣言、カスタム投稿タイプやタクソノミーの登録という PHP ベースのテーマ構造は、ブロックテーマという別の作り方が加わった後もクラシックテーマでは同じ考え方で動いており、本書で身につく骨格は古びていません。なお版元サイトは新版として『WordPress 標準デザイン講座 20LESSONS【第 2 版】』を案内しているので、新しい環境で同じ方針の学習をしたい人はそちらも候補になります。
テーマ自作を目指す Web 制作者に向く条件と前提知識
前提知識は HTML と CSS でページを組めることで、PHP やサーバーの経験は要りません。元が取れるのは、既存テーマのカスタマイズ止まりだった制作者がクライアントの静的サイトを WordPress 化する案件を受けたい場合、あるいはテンプレートタグと functions.php の役割を体系的に理解して他人の書いたテーマを読めるようになりたい場合です。向かないのは、管理画面の操作やブログ運営だけを知りたくてテーマのコードを書く予定がない人、ブロックエディターやブロックテーマを前提に学びたい人、PHP を言語として深く学びたい人で、これらの目的には別の本が適切です。
2015 年時点の環境を踏まえて読む必要はありますが、完成した HTML を WordPress テーマへ移し替える手順を 32 レッスンで一通り体験できる本書は、テーマ自作の最初の一冊として筋の通った選択です。静的サイトの制作経験を WordPress 案件へ広げたい人にとって、投じた時間の回収は早いはずです。
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