現場で使える!Python深層学習入門 Pythonの基本から深層学習の実践手法までの表紙

現場で使える!Python 深層学習入門 Python の基本から深層学習の実践手法まで(ゲンバデツカエル パイソンシンソウガクシュウニュウモン パイソンノキホンカラシンソウガクシュウノジッセンシュホウマデ)

プログラミング
著者:
木村 優志(キムラマサシ)
出版社:
翔泳社
出版日:
2019年06月20日頃
ISBN:
9784798150970
シリーズ:
AI & TECHNOLOGY
在庫:
在庫あり
1(1 件 / 楽天ブックス)
中級者向け
Python深層学習画像認識転移学習Google Cloud Platform開発環境AI機械学習実務研究

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書籍紹介

【本書の概要】
本書は、深層学習の開発環境の準備と Python の基本、深層学習の基本、そして実際の現場での利用方法について解説した書籍です。

ニーズの高い、人気の深層学習モデルを利用した画像処理モデルの構築方法を解説しています。

最終章では転移学習という手法を用いた画像認識モデルの作成と、 Google Cloud Platform (GCP) にデプロイする手法を解説しています。

【読者対象】
人工知能関連の開発に携わる開発者、研究者

【著者】
木村優志 (きむら・まさし)

博士 (工学) 。 ATR-trek 、富士通を経て、現在は Convergence Lab.の代表として多数の AI 案件を手がける。

株式会社アイデミー 技術顧問。

技書の森解説

深層学習 を理論の導出からではなく、コードを動かしてアプリケーションとして公開するところまで一気通貫で体験したい人に向けた入門書が『現場で使える!Python 深層学習入門』 (木村優志著、翔泳社、 2019 年 6 月刊) です。副題は「 Python の基本から深層学習の実践手法まで」で、その言葉どおりプログラミングの文法から始まり、最終章では転移学習で作った画像認識モデルを Google Cloud Platform (GCP) へデプロイするところまで到達します。著者は博士 (工学) で、刊行時点の紹介では ATR-trek と富士通を経て Convergence Lab. 代表を務める実務家です。

全 14 章 (0 〜 13) の構成: 文法からデプロイまで

構成は、環境構築 (Anaconda ・ Google Colaboratory ・ macOS の仮想環境) を扱う CHAPTER 0 に続き、 CHAPTER 1 から 8 までが演算・条件分岐・リスト・辞書・ループ・関数・クラスといった Python の基本文法、 CHAPTER 9 と 10 が NumPy の配列と Pandas の DataFrame によるデータ操作です。 CHAPTER 11 の単純パーセプトロンを橋渡しに、 CHAPTER 12 のディープラーニング入門では CrossEntropy ・ softmax ・ SGD ・勾配消失問題といった基礎概念から、密結合ニューラルネットワークによる CIFAR-10 の分類、畳み込みニューラルネットワーク (CNN) 、バッチ正則化、 Global Average Pooling までを Keras で実装します。 CHAPTER 13 は転移学習を使った画像認識アプリケーション NyanCheck の開発で、データの収集・整理から学習用データの拡張、 GCP の設定、デプロイして動かすまでを通します。

設計思想と 2019 年刊ゆえの注意点

この本の設計思想は、深層学習の入門書に多い「モデルを学習して精度を確認したら終わり」の手前でも先でもなく、文法からデプロイまでを 1 本の線でつなぐ縦断型にあります。書名の「現場で使える」は、学習済みモデルをサービスとして動く形に載せる工程まで含める、という意味で読むのが正確です。転移学習を最終章の柱に据えている点も実務的で、学習済みモデルの重みを再利用すれば、少ないデータと計算資源でも実用水準の画像認識が組めることを、実際のアプリ開発を通じて体験させます。一方で 2019 年刊のため、コードはスタンドアロン版 Keras の世代で書かれており、その後の TensorFlow への統合などフレームワークの標準的な書き方は刊行後に変化しています。写経した行がそのまま動くことを期待するより、環境準備からデプロイまでの工程全体の流れを掴む教材として読むのが 2026 年時点では現実的です。

前提知識と対象読者

対象読者としては、版元は人工知能関連の開発に携わる開発者・研究者を挙げていますが、文法の章が丁寧に置かれているため、実質的にはプログラミング経験の浅い人が深層学習まで一冊で駆け上がるための本です。逆に、誤差逆伝播の数学的な導出をきちんと追いたい人や、 PyTorch を前提とした開発をそのまま学びたい人には別の本が向きます。

『ゼロから作る Deep Learning 』との使い分け

理論を NumPy だけで自作しながら理解する『ゼロから作る Deep Learning 』 (斎藤康毅著、オライリー・ジャパン、 2016 年) が「中身を分解して学ぶ」本だとすれば、本書は既製のフレームワークで「動くものを作って公開する」側の本で、両者は競合せず補完関係にあります。読み終えると、自分で集めた画像データからモデルを学習させ、クラウド上で動くアプリケーションに仕上げるまでの一連の工程を一度は自分の手で通した、という経験が残ります。チュートリアルの実行で止まらず自作のデモまで到達したい学生や、機械学習案件の全体工程を手を動かして把握したい開発者なら、工程の地図として元が取れる一冊です。

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