詳解HTTP/2の表紙

詳解 HTTP/2(ショウカイエイチティティピィツー)

インターネット・WEBデザイン
著者:
Barry Pollard/北原 憲/一ノ瀬 太樹/洲崎 俊/新井 悠/国分 裕(バリー・ポラード/キタハラ ケン/イチノセ ダイキ/スザキ シュン/アライ ユウ/コクブ ユウ)
出版社:
翔泳社
出版日:
2020年06月15日頃
ISBN:
9784798163789
シリーズ:
Programmer's SELECTION
在庫:
在庫あり
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中級者向け
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書籍紹介

より高速でセキュアな Web サイトは HTTP/2 で実現する

【本書の内容】
本書は

Barry Pollard, "HTTP/2 in Action",

Manning Publications 2019

の邦訳版です。

ブラウザと Web サイトを繋ぐ標準的なプロトコルとして、
HTTP は想定を遥かに超える長きに渡って活用されてきました。

プロトコルに限らず、たいていの技術は 20 年も経てば、

なにかしらの不満や改善点が見えてくるものです。

本書のメインテーマである HTTP/2 は現行の HTTP と比べて、

ストリームやサーバープッシュ、ヘッダー圧縮や優先順位付けをサポートすることで、

速度、セキュリティ、効率性を大幅に向上させます。

本書では HTTP/2 の恩恵を最大限に受けられるよう、
知っておくべきことを詳細に開示してくれます。

それはたとえば、フレームのような新機能を使った

パフォーマンスの最適化や、多重化、プッシュなどです。

また、フローコントロールや依存性など実世界に即した内容も取り上げています。

本書に書かれていることを十全に理解し、さまざまなコツや事例を知ることで、
読者はより高速かつセキュアな Web サイトを

構築できるようになるでしょう。

【本書のポイント】

・ HTTP の基礎から現状の問題点・長年望まれてきた改善点の整理

・ HTTP 上を流れるデータを可視化しつつ HTTP/2 による改善点の確認

・可視化のためのツール導入とその使い方

・ QUIC および HTTP/3 の進捗具合とそのための準備

【読者が得られること】

・ Web 開発者が知っておくべき HTTP/2 の詳細

・現行の HTTP からのアップグレードとトラブルシューティング

・実世界におけるケーススタディ

・次世代技術、 QUIC と HTTP/3 について

【著者について】
・ Barry Pollard (バリー・ポラード)

20 年にもなる開発経験を持つソフトウェア開発者。

開発だけではなくソフトウェアや基盤の運用にも従事しています。

Web 技術やパフォーマンスチューニング、セキュリティや技術の実用的な利用方法への関心を強く持っています。

技書の森解説

ブラウザの開発者ツールで見える現象を、プロトコル仕様の側から説明できるようになるための解説書です。『詳解 HTTP/2 』は、ソフトウェア開発者 Barry Pollard 氏による『 HTTP/2 in Action 』 (Manning Publications ・ 2019 年) の邦訳で、北原憲氏らセキュリティ分野の実務家たちの手で日本語化され、 2020 年 6 月に翔泳社から刊行されました。 HTTP/2 の恩恵を最大限に引き出すための機構理解と導入・運用の実務を、 1 冊で通しで扱います。

HTTP/1.1 の限界と HTTP/2 の設計、多重化が必要だった理由

HTTP/1.1 は四半世紀にわたって Web を支えましたが、 1 つの TCP 接続で一度に 1 リクエストしか処理できない直列性が、リソース数の増えた Web ページでは表示速度の壁になっていました。ドメイン分割や画像結合といった回避術は、いずれも TCP の 3-way ハンドシェイクTLS のネゴシエーションを余分に発生させる対症療法です。 2015 年に RFC 7540 として標準化された HTTP/2 は、バイナリフレームの上にストリームという論理的な流れを多重化し、 HPACK によるヘッダー圧縮、サーバープッシュ、優先順位付けを加えることで、この構造問題にプロトコル側から答えました。本書はこの設計を、実際に流れるデータを可視化ツールで確かめながら掘り下げていきます。

4 部 10 章と付録の構成、基礎から HPACK ・フロー制御まで

構成は 4 部 10 章に付録が付きます。第 1 部が Web 技術と HTTP の歴史から HTTP/2 へのアップグレード手法まで、第 2 部がプロトコル機能の具体的な活用、第 3 部が高度な話題としてストリームの状態遷移、フロー制御、優先度、 HPACK の内部を扱い、第 4 部「 HTTP の未来」で TCP の非効率性、 QUIC 、そして HTTP/3 への流れを見通します。付録は主要な Web サーバーへ HTTP/2 を導入する手法で、サーバー直接対応とリバースプロキシ経由の両方を押さえています。仕様書の逐条解説ではなく、アップグレードとトラブルシューティングという実務の順路で編まれているのが特徴です。

2020 年刊という時点、 QUIC と HTTP/3 は標準化前

読む前に押さえておきたいのが刊行時点です。本書が出た 2020 年 6 月は、 QUIC が RFC 9000 (2021 年 5 月) 、 HTTP/3 が RFC 9114 (2022 年 6 月) として標準化される前で、第 4 部の QUIC / HTTP/3 は策定途上の動向として書かれています。また HTTP/2 仕様自体もその後 2022 年に RFC 9113 へ改訂され、サーバープッシュは主要ブラウザで無効化が進むなど、細部の景色は刊行後に動きました。とはいえ、ストリーム多重化・ヘッダー圧縮・フロー制御という中核機構の解説は HTTP/3 時代にも通用する土台で、 TCP の制約を理解することは QUIC がなぜ UDP 上に構築されたのかの理解に直結します。本書は「 HTTP/2 の機構を仕様レベルで理解する本」として読み、 HTTP/3 の確定仕様は RFC や後続の資料で補うのが正しい使い方です。

対象読者と前提知識、この本で何ができるようになるか

対象は Web 開発の経験があり、 HTTP の初歩 (リクエストとレスポンス、ヘッダーの役割程度) を理解している開発者です。読み終えると、 CDN やロードバランサー、 Web サーバーの HTTP/2 関連設定項目が何を制御しているのかを仕様から説明できるようになり、 LCP のような表示速度指標の改善策を、憶測ではなく通信の実態に基づいて選べるようになります。プロトコルの内部に踏み込むため、 HTTP 自体の入門を求める人や、結論だけ知りたい人には重い本です。逆に、開発者ツールのウォーターフォールを眺めて「なぜこの順番で読み込まれるのか」を言語化できずにいた人にとっては、その一段深い層を日本語でまとめて学べる、数少ない選択肢です。

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