情報処理教科書 情報処理安全確保支援士 2026年版の表紙

情報処理教科書 情報処理安全確保支援士 2026 年版(ジョウホウショリキョウカショジョウホウショリアンゼンカクホシエンシニセンニジュウロクネンバン)

資格・検定
著者:
上原 孝之(ウエハラ タカユキ)
出版社:
翔泳社
出版日:
2025年11月19日頃
ISBN:
9784798194639
シリーズ:
EXAMPRESS
在庫:
在庫あり
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書籍紹介

専門家が解説する合格への必須知識。令和 7 年春期試験 (本書) +過去試験 23 回分 (Web) の解説を提供!!

技書の森解説

情報処理安全確保支援士試験は、 IPA が実施する国家試験の中でセキュリティ分野の最高峰に位置づけられる試験で、合格後に登録すれば士業としての「情報処理安全確保支援士」を名乗れる制度と結びついています。『情報処理教科書 情報処理安全確保支援士 2026 年版』 (上原孝之 著、翔泳社、 2025 年 11 月 19 日発売) は、翔泳社の EXAMPRESS 「情報処理教科書」シリーズに属する年度版の受験テキストで、情報セキュリティの基礎から脅威と脆弱性、マネジメント、対策技術、法制度までを一冊で網羅し、令和 7 年度春期試験の午後問題の解答解説を付録に収めています。 2026 年に受験する人が主教材として据えることを想定した本です。

全 9 章と付録の構成、基礎から法制度まで

構成は全 9 章と付録です。第 1 章は情報セキュリティの概念とマネジメントの基礎、 TCP/IP の主なプロトコル、クラウドコンピューティングと仮想化、テレワーク、ゼロトラストと SASE まで含めた土台で、第 2 章と第 3 章は脅威と脆弱性を対にして扱います。ポートスキャン、バッファオーバフロー攻撃、パスワードクラック、セッションハイジャック、 DNS サーバへの攻撃、 DoS 攻撃、 Web アプリケーションに不正なスクリプトや命令を実行させる攻撃、マルウェアを第 2 章で押さえ、第 3 章でネットワーク構成、 TCP/IP 、電子メール、 DNS 、 HTTP と Web アプリケーションのそれぞれの脆弱性と対策を学ぶ流れです。第 4 章はリスクアセスメントから情報セキュリティポリシ、組織、人的・物理的セキュリティ、インシデント管理、事業継続、監査までのマネジメント実践、第 5 章から第 7 章は対策技術を侵入検知・防御 (ファイアウォール、 IDS 、 IPS 、 WAF 、サンドボックスなど) 、アクセス制御と認証 (ワンタイムパスワード、バイオメトリクス、シングルサインオン、 ID 連携など) 、暗号 (VPN 、 IPsec 、 SSL/TLS 、無線 LAN 、 PKI 、ログ管理など) の三つに分けて解説します。第 8 章はシステム開発工程のセキュリティ対策と C/C++Java 、 ECMAScript のプログラミング上の留意点、第 9 章は規格と制度、個人情報保護とマイナンバー、知的財産権、電子文書、内部統制に関する法制度です。各節末には理解度を確認するチェックリストと、節のテーマに沿った過去問題による確認問題が置かれ、直前期用のチェックシートも用意されています。

午後試験の長文読解と過去問解説の Web 提供という効き目

支援士試験の難しさは、知識の範囲が広いことと、午後試験が事例を読んで記述で答える形式であることの二つにあります。午後試験は 2023 年 10 月実施分から午後 I と午後 II が一つに統合され、長文の事例から脅威の所在と対策を読み取り自分の言葉で書く力が合否を分けます。この力は用語暗記では身につかず、解説付きの過去問で「なぜその答えになるのか」を繰り返し追う演習量に比例します。本書は書籍本体に令和 7 年度春期の午後問題と解説を収め、旧 SC 試験である情報セキュリティスペシャリスト試験の時代を含む 23 回分の過去問題解説を Web でダウンロード提供し、令和 7 年 10 月実施分の解答解説も Web で追加提供します。読者特典のダウンロード期限は 2027 年 5 月 31 日と明示されており、 2026 年中の受験には十分な期間です。テキスト部分の解説と演習環境が一冊にまとまることが、この本を主教材に選ぶ最大の理由になります。

応用情報レベルの前提知識と、支援士テキストが向かない人

前提知識としては、応用情報技術者試験に合格した水準か、それに相当するネットワークと OS の基礎理解があると解説が素直に読めます。 TCP/IP やクラウドの基礎は第 1 章で復習できますが、ネットワークの入門書を一冊も読んでいない段階では第 3 章の脆弱性論や第 7 章の暗号通信で足場を失いやすいため、基礎固めを先に済ませることを勧めます。版元は本シリーズを累計 310 万部超と紹介していますが、年度版のテキストはあくまで試験合格に照準を合わせた本で、 Web アプリケーションの実装レベルで脆弱性を潰す実務手順を学ぶ本ではありません。開発者として実装寄りにセキュリティを学びたい人は、資格テキストとは別に Web 開発者向けのセキュリティ本の選び方を参照して補うのが適切です。

本書が元を取れるのは、 2026 年の春期か秋期に支援士試験を受けると決め、数か月の学習計画を組んで午後の記述演習まで一冊でまかないたい受験者です。テキストの厚みは相当なものですが、その分だけ午前 II の知識問題から午後の事例読解まで一本の教材で往復でき、過去問解説を探し回る時間を学習そのものに充てられます。セキュリティ専門人材の証明を手にする最初の大きな一歩として、年度版に沿って腰を据えて取り組む受験者に向いた定番の一冊です。

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