ソフトウェア不具合改善手法 ODC 分析(ソフトウェアフグアイカイゼンシュホウオーディーシーブンセキ)
工程の「質」を可視化する
ソフトウェア工学・設計- 著者:
- 日科技連 ODC分析研究会/杉崎 眞弘/佐々木 方規(ニッカギレンオーディーシーブンセキケンキュウカイ/スギサキ マサヒロ/ササキ マサキ)
- 出版社:
- 日科技連出版社
- 出版日:
- 2020年08月21日頃
- ISBN:
- 9784817197139
- 在庫:
- 在庫あり
なぜ注目されているか
書籍紹介
巨大化・複雑化するソフトウェア開発において、技術者が多大な時間と労力を費やすのが不具合への対応である。従来、不具合を検出し、修正するのが主な対応であった。しかし、 ODC 分析のアプローチ方法はまったく異なる。不具合を残存させてしまう「やり方」を見つけることで、ソフトウェア品質を改善するのが ODC 分析手法である。 ODC 分析においては、工程で摘出された不具合の出方を分析することにより工程実施の質を「見える化」し、必要なアクションを示唆し、実施するのである。
ODC 分析は、米国 IBM 社の研究チームが社外発表した研究論文をもとに手法化された。本書では、 ODC 分析の分析理論を解説し、実務事例を紹介する。
第 1 章 ソフトウェア開発の見える化について
第 2 章 ODC 分析のコンセプト
第 3 章 ODC 分析の事例研究
第 4 章 ODC 分析評価の理論的裏付け
第 5 章 ODC 分析実施のガイド
第 6 章 ODC 分析に関わる開発プロセスについて
技書の森解説
見つかったバグを直す。それだけで終わらせると、同じ工程が同じ種類の不具合を作り続けます。 ODC 分析は発想を変え、工程で摘出された不具合の「出方」を分類・分析することで、不具合を残存させてしまう仕事のやり方そのものを見つけ出す手法です。本書はこの手法の分析理論と実務事例をまとめた一冊で、日科技連 ODC 分析研究会と杉崎眞弘氏、佐々木方規氏の編著により 2020 年に日科技連出版社から刊行されました。
全 6 章で、ソフトウェア開発の見える化という問題意識から入り、 ODC 分析のコンセプト、事例研究、評価の理論的裏付け、実施のガイド、開発プロセスとの関わりへと進みます。 ODC 分析は米国 IBM 社の研究チームが公表した論文を原型として手法化されたもので、本書は理論の解説と国内実務での適用事例の両方を収めている点が持ち味です。読みこなすには、不具合管理やテスト工程の実務経験があったほうが議論を追いやすいでしょう。
想定読者は、品質保証部門でメトリクス分析を担う人、開発プロセス改善を任されたリーダー、そして障害分析報告書が「原因: 実装ミス、対策: レビュー強化」の繰り返しになっていることに疑問を持つエンジニアです。不具合票という毎日蓄積されるデータを工程改善の資源に変える方法論として、振り返りの精度を一段引き上げる起点になります。
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