レンブラントの身震い

レンブラントノミブルイ

レンブラントの身震いの表紙
AI / 機械学習
著者:
マーカス・デュ・ソートイ / 冨永 星(マーカス デュ ソートイ / トミナガ ホシ)
出版社:
新潮社
出版日:
2020年11月26日頃
ISBN:
9784105901691
シリーズ:
新潮クレスト・ブックス
在庫:
在庫あり
3.7(12 件 / 楽天ブックス)
中級者向け
数学人工知能創造性アート音楽文学機械学習AI アーティストサイエンス・エッセイ知的好奇心

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書籍紹介

あのレンブラントが「新作」を発表!? AI は創造性を獲得できるのか。人工知能は、アートや音楽、文学、そして数学などの分野で「創造性」を発揮しつつある。何世紀も前の巨匠たちの作品を学習した AI が「新作」をつくり、数学の証明を代行するようになったいま、機械は私たちを感動させることができるのか? 『素数の音楽』で知られる数学者による知的好奇心に満ちたサイエンス・エッセイ。

技書の森解説

『レンブラントの身震い』 (マーカス・デュ・ソートイ 著、冨永星 訳、新潮社、2020 年 11 月刊) は、人工知能がアートや音楽、文学、数学の分野で発揮しつつある「創造性」を取り上げ、機械は私たちを感動させることができるのかを問うサイエンス・エッセイです。版元の紹介文は「あのレンブラントが「新作」を発表!?」という一文から始まり、何世紀も前の巨匠たちの作品を学習した AI が「新作」をつくり、数学の証明を代行するようになった状況を背景に置いています。原タイトルは THE CREATIVITY CODE で、新潮クレスト・ブックスの一冊として刊行されました。

全 16 章の構成、ラブレイス・テストから創造の動機まで

目次は第 1 章「ラブレイス・テスト」から始まり、第 2 章「創造性を作り出す」、第 3 章「位置について、用意、碁!」、第 4 章「現代生活の秘密、それはアルゴリズム」、第 5 章「トップダウンからボトムアップへ」、第 6 章「アルゴリズムの進化」と続きます。続いて第 7 章「数で描く」、第 8 章「巨匠に学ぶ」、第 9 章「数学の技量」、第 10 章「数学者の望遠鏡」、第 11 章「音楽は、数学を奏でる過程である」、第 12 章「曲作りの公式」、第 13 章「ディープ・マセマティクス」、第 14 章「言葉のゲーム」、第 15 章「AI にお話を語らせよう」が並びます。最後の第 16 章は「精神の邂逅、わたしたちはなぜ創造するのか」で、巻末に謝辞、訳者あとがき、図版について、さらに知りたい方のための案内、索引が付きます。国立国会図書館の書誌では、件名は「人工知能」で、文献と索引ありと記録されています。

ルールを書く方式から、データから学ぶ方式へ

人工知能の研究には、人間が規則を一つずつ書き込んで機械に判断させる方式と、大量の事例から機械自身にパターンを見つけさせる方式の 2 つの流れがあります。前者は振る舞いを説明しやすい反面、規則に書かれていない状況には対応できず、後者は設計者が書いていない振る舞いを生む反面、なぜその出力になったかを説明しにくくなります。多層のニューラルネットワークで学習する ディープラーニング や、試行錯誤から報酬の大きい手を見つける 強化学習 は後者の代表です。数学者エイダ・ラブレイスは 19 世紀に、解析機関は自ら何かを生み出すことはなく、命じられたことを行うだけだという趣旨の言葉を残しています。この言葉にちなむラブレイス・テストは、機械の出力を設計者自身が説明できないときに創造性を認めるという考え方で、データから学ぶ方式が広がったことで、この問いが実際の作品や証明を相手に問われるようになりました。

オクスフォード大学の数学者の著者、版元の著者紹介から

版元の書籍ページの著者紹介 (2026 年 10 月時点) によれば、マーカス・デュ・ソートイは 1965 年ロンドン生まれで、オクスフォード大学数学研究所教授を務め、リチャード・ドーキンスの後任として「科学啓蒙のためのシモニー教授職」にも就いています。紹介文は著者を『素数の音楽』で知られる数学者としています。機械学習の本の選び方は 機械学習 / ディープラーニング本ガイド にまとめています。

本書は、人工知能が絵画、音楽、文学、数学の分野で示す創造性を、ラブレイス・テストから人間が創造する理由までの全 16 章に収めています。

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