コンパイラの仕組みの表紙

コンパイラの仕組み(コンパイラノシクミ)

著者:
渡邊 坦(ワタナベ タン)
出版社:
朝倉書店
出版日:
1998年04月01日頃
ISBN:
9784254127089
シリーズ:
情報科学こんせぷつ 8
在庫:
在庫あり
★★★★★5(1 件)
上級者向け
コンパイラ構文解析字句解析中間言語コード生成レジスタ割り当てBNFLL(1)文法オートマタプログラミング言語設計

なぜ注目されているか

総合
643
108 ランクダウン3 件の言及
言及数
672

書籍紹介

ある言語のコンパイラを実現する流れに沿い,問題解決に必要な技術を具体的に解説した実践書。〔内容〕概要/字句解析/演算子順位/再帰的下向き構文解析/記号表と中間語/誤り処理/実行環境とレジスタ割付/コード生成/ Tiny C /他
1. プログラミング言語

1.1 プログラミング言語の設計

1.2 言語仕様の記述方式への要請

1.3 バッカス記法 (BNF)

1.4 意味仕様の記述

1.5 演習問題

2. コンパイラの概要

2.1 コンパイラの作り方の検討

2.2 コンパイラでの処理過程

3. 字句解析

3.1 事例検討

3.2 正規表現

3.3 オートマン

3.4 オートマンに基づく字句解析

3.5 演習問題

4. 演算子順位による構文解析

4.1 事例による方式検討

4.2 演算子順位法

4.3 演習問題

5. 下向き構文解析

5.1 適用範囲の広い方式の検討

5.2 再帰的下向き構文解析の概要

5.3 プログラムと構文規則の照合方法

5.4 LL (1) 文法

5.5 再帰的下向き構文解析の実現方法

5.6 非再帰的な表駆動下向き構文解析

5.7 その他の構文解析方法

5.8 演習問題

6. 記号表と中間語

6.1 意味解析

6.2 記号表

6.3 中間語

5.9 演習問題

7. 誤り処理

7.1 誤りの種類

7.2 誤りの検出

7.3 誤りへの対処

8. 実行時環境とレジス夕割り付け

8.1 命令の実行に必要な準備

8.2 スタックの管理と呼び出し・復帰の手順

8.3 記憶域割り付け

8.4 レジスタ割り付け

8.5 開始・終了処理とその他の処理

8.6 演習問題

9. コード生成

9.1 コード生成の概要

9.2 変数へのアクセス

9.3 機械語変換の基本パターン

8.7 演習問題

10. Tiny C コンパイラ

10.1 Tiny C コンパイラの概要

10.2 方式

10.3 コンパイラのプログラム構成

10.4 コーディング様式

10.5 テーブル仕様

10.6 言語解析部

10.7 コード生成部

10.8 オブジェクト・プログラム

10.9 演習問題

11. その他の話題

11.1 前処理

11.2 オブジェクト最適化

11.3 記憶管理

11.4 実行時ライブラリ

11.5 解釈実行系

12. コンパイラ小史

12.1 Fortran

12.2 Algol

12.3 Cobol

12.4 PL/I

12.5 Pascal

12.6 C

12.7 Basic

12.8 Ada

12.9 gcc

12.1O Java

13. 付 録 Tiny C コンパイラのソース・プログラム

14. 演習問題解答

15. 参考文献

16. 索 引

技書の森解説

プログラミング言語を使うだけではなく、その裏側で動いている翻訳の仕組みを知りたい。そう考えたとき、コンパイラの構造を学ぶことは計算機科学の土台を固める行為になります。本書は朝倉書店「情報科学こんせぷつ」シリーズの一冊として、字句解析・構文解析・意味解析・コード生成という翻訳の流れを、教科書的な段階を踏んで解説しています。

コンパイラ本の選択肢はドラゴンブック (Aho ら著) をはじめ複数ありますが、本書は日本語で書かれた簡潔なテキストとして、大学の講義や自習の導入に使いやすい位置にあります。形式言語とオートマトンの知識をある程度前提としているため、計算理論を未修の読者はそちらを先に押さえておくと理解が滑らかになります。逆に、授業で構文解析やコード最適化を体系的に学びたい学部生にとっては、一冊でコンパイラ全体の流れを見通せる日本語参考書として手堅い選択です。

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