なぜ日本から GAFA は生まれないのか(ナゼニホンカラガーファハウマレナイノカ)
その他- 著者:
- 山根節/牟田陽子(ヤマネ タカシ/ムタ ヨウコ)
- 出版社:
- 光文社
- 出版日:
- 2022年05月18日頃
- ISBN:
- 9784334046118
- シリーズ:
- 光文社新書
- 在庫:
- 在庫あり
なぜ注目されているか
書籍紹介
スティーブ・ジョブズから「一緒に新しい世界をつくろう」と提携を持ちかけられたソニー。グーグルからともにアンドロイド OS を開発しようと提案された NTT ドコモー。日本にも確かに存在していた巨大なシーズ (種) 。しかし、その種が芽吹くことはなく、現在、 GAFA との間には途方もない差が存在している。なぜ日本は種を育てることができなかったのか。これからの日本に GAFA のような企業が誕生する可能性は皆無なのかー。アップル、グーグル、フェイスブック (メタ) 、アマゾン各社の成長の軌跡を辿りながら、その答えを探る。低成長の迷宮から抜け出せない日本に希望の灯をともす企業論。
技書の森解説
「一緒に新しい世界をつくろう」。スティーブ・ジョブズにそう声をかけられ、提携を打診されたソニー。 Android OS を一緒に開発しようとグーグルに誘われた NTT ドコモ。本書の出発点は、日本にも GAFA につながり得た種が確かに存在したという事実です。ではなぜ、その種は芽吹かなかったのか。山根節氏と牟田陽子氏の共著として 2022 年 5 月に光文社新書から刊行された本書は、この問いを、グーグル、アップル、フェイスブック (メタ) 、アマゾンの 4 社が歩んだ成長の道筋を追いながら考える企業論です。
「日本企業に技術力がなかったから」という単純な説明を取らないところに本書の読みどころがあります。種はあったのに育たなかったという前提に立つ以上、答えは技術ではなく、経営の意思決定や事業の育て方の側に求められることになります。 GAFA 側の歩みを一社ずつ追う構成は、 4 社をひとまとめに「プラットフォーマー」と呼んで済ませる粗い議論と一線を画し、それぞれ異なる成長の論理を持っていたことを浮かび上がらせます。
新書判で読みやすく、経営学の予備知識は不要です。 IT 業界で働くエンジニアにとっては、自分の勤める業界の構造を規定した歴史的な分岐点を知る読書になりますし、事業企画やスタートアップに関わる人には、成長の種を殺す組織の力学を考える材料になります。読み終えたあと、書名の問いに自分ならどう答えるか。それを同僚と議論したくなるタイプの本です。
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