C入門の表紙

C 入門(シー ニュウモン)

その他
著者:
浦昭二/原田賢一(ウラ,ショウジ/ハラダ,ケンイチ)
出版社:
培風館
出版日:
1994年07月
ISBN:
9784563013721
シリーズ:
電子計算機のプログラミング
在庫:
メーカー取り寄せ
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技書の森解説

C 言語の教科書には、開発環境の操作から入る実習書の系譜と、言語仕様そのものを軸に据える大学テキストの系譜があります。 1994 年に培風館から刊行された本書は後者に属する入門書で、浦昭二氏と原田賢一氏の共著、「電子計算機のプログラミング」シリーズの 1 冊として編まれました。理工系の教科書を数多く手がける培風館の叢書という出自が示すとおり、独習用の読み物というより、講義と併走して基礎を固めるテキストとしての性格を持ちます。

刊行された 1994 年は、 ANSI C (C89) が標準として定着し、大学のプログラミング教育でも C が主要な教育言語になっていった時期にあたります。この時代の C テキストは、特定の処理系や OS に依存せず、型と変数、制御構造、関数、配列、ポインタといった言語の骨格を順に積み上げていく構成が基本で、本書もシリーズ名が示す「プログラミングをどう教えるか」という教育的関心の上に立っています。流行のツールやライブラリを追う本ではないため、扱う内容の中心が時間で陳腐化しにくいのも、この系譜の教科書の持ち味です。

前提知識は求められない入門水準ですが、刊行から時間が経っているため、コンパイラや開発環境のまわりは今日の資料で読み替える必要があります。 C89 時代の基礎はそのまま現行の C 学習の土台と重なるので、古典的なテキストで言語の幹を確かめたい学生や、 1990 年代の情報教育を支えた教科書群を参照したい人に向く選択肢です。

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