やさしい Kotlin 入門

ヤサシイ コトリン ニュウモン

やさしい Kotlin 入門の表紙
プログラミング
著者:
野崎英一(ノザキ, エイイチ)
出版社:
カットシステム
出版日:
2018年05月
ISBN:
9784877834272
在庫:
在庫あり
4.5(2 件 / 楽天ブックス)
Kotlin

なぜ注目されているか

言及数
1260位
総合2042位 言及 2 件・うち記事 1 件を掲載

技書の森解説

『やさしい Kotlin 入門』 (野崎 英一 著、カットシステム、2018 年 5 月刊) は、プログラミングがまったく初めての読者を対象に、Kotlin の文法を全 45 章で一つずつ解説する入門書です。版元の紹介文は、本書を読むのに Java やオブジェクト指向に関する予備知識は必要ないとしたうえで、「あえて Java との比較による説明はほとんどしていません」と書いています。Kotlin の文法は Java と対比して説明されることが多く、それでは Java に詳しい人にしか分からない内容になる、というのが版元の挙げる理由です。

全 45 章の構成、変数の基礎からマルチスレッドまで

目次は第 1 章「Try Kotlin でプログラムを実行してみよう」で始まり、第 45 章「マルチスレッド」で終わります。第 2 章から第 10 章でソースコードの形、変数、数値型、文字と文字列、真偽、論理演算、型変換、値の更新、範囲を扱い、第 11 章から第 15 章で if と when による分岐、for と while による繰り返し、break と continue を扱います。第 16 章から第 22 章は配列、リスト、セット、マップ、main 関数とパラメーターの処理、関数の定義、例外と try-catch 構文です。第 23 章から第 31 章はクラスとオブジェクト、プロパティ、コンストラクタとセカンダリコンストラクタ、継承、メソッドのオーバーライド、ポリモーフィズム、抽象クラス、インターフェースを扱います。第 32 章から第 45 章は null 許容型の変数、Any クラス、スマートキャスト、データクラス、スコープ、オブジェクトとしての関数、クロージャ、ラムダ式、メンバ参照、ジェネリクス、パッケージ、可視性識別子、拡張関数、マルチスレッドです。

Kotlin の null 許容型と関数の扱い

Kotlin の型は、null を入れられる型 (String? のように型名に ? を付ける) と入れられない型を区別します。null を入れられない型の変数には null を代入できないため、Java で実行時の NullPointerException になっていた誤りの多くを、コンパイルの時点で見つけられます。これが Kotlin の null 安全 の仕組みで、null 許容型の値を使う側は、安全呼び出しの ?. や、null でないことを確かめた後に型が自動で絞り込まれるスマートキャストを使って書き分けます。もう一つの要所は、関数を値として変数に入れたり引数に渡したりできる点です。ラムダ式で書いた関数が外側の変数を参照したまま持ち出される クロージャ は、リストの絞り込みや並べ替えのような処理を短く書く場面で頻繁に使われます。

版元の書籍ページにある正誤表とサンプルファイル

版元の書籍ページ (2026 年 10 月時点) には、学習に使えるサンプルファイルのダウンロードサービスと、2019 年 5 月から 2020 年 12 月にかけて掲載された正誤表があります。正誤表にはコード例の訂正と、null 許容型の変換を説明する本文の訂正が含まれます。第 1 章の題にある Try Kotlin のアドレス (try.kotlinlang.org) は、2026 年 10 月時点では Kotlin Playground (play.kotlinlang.org) へ転送されます。目次に Android アプリの画面作りやサーバー側のフレームワークを扱う章はありません。プログラミング言語の入門書の選び方は プログラミング言語の入門書ガイド にまとめています。

本書は、最初の実行から変数、制御構文、コレクション、クラスと継承、null 許容型、ラムダ式、ジェネリクス、マルチスレッドまでの Kotlin の文法を、全 45 章に収めています。

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