情報学基礎の表紙

情報学基礎(ジョウホウガク キソ)

ネットワーク
著者:
山口和紀/和泉順子(ヤマグチ,カズノリ/イズミ,ミチコ)
出版社:
培風館
出版日:
2020年10月
ISBN:
9784563016050
在庫:
メーカー取り寄せ
0
初級者向け
情報科学情報システムネットワーク情報セキュリティ情報倫理IoT人工知能ICTデータ分析問題解決

なぜ注目されているか

総合2232 29 ランクダウン

書籍紹介

本書は、情報通信技術 (ICT) に必要な基本的な知識を習得することを目標とした文科系学生のための教科書である。情報システム、ネットワークなどの技術から情報セキュリティ、情報倫理などの生活知識までを幅広く解説している。さらに、 IoT (Internet of Things) 、人工知能 (AI) などの最新の話題についても言及する。自ら情報を収集し、分析、活用することで ICT 社会における問題を解決する能力を養うことができる最適な一冊である。

技書の森解説

大学では専攻を問わず、すべての学生が情報通信技術 (ICT) の基礎を学ぶ機会を持ちます。『情報学基礎』は、その一般情報教育の授業で使われることを想定した文科系学生向けの教科書で、山口和紀氏の監修のもと、和泉順子・桂田浩一・児玉靖司・重定如彦・滝本宗宏・入戸野健の 6 名の共著により、培風館から 2020 年 10 月に刊行されました。目標は ICT に必要な基本的な知識の習得で、特定のツールの操作手順ではなく、情報社会そのものの見取り図を与えることに主眼があります。

情報システムから情報倫理までの守備範囲

版元の紹介文によれば、本書は情報システムやネットワークといった技術的な骨格から、情報セキュリティや情報倫理といった生活に直結する知識までを幅広く解説します。加えて、 2020 年の刊行時点で社会的関心の高かった IoT人工知能にも言及しています。狙いとして掲げられているのは、自ら情報を収集し、分析・活用することで ICT 社会における問題を解決する能力を養うことです。個々の技術を深掘りするのではなく、技術と社会と倫理を一枚の地図の上に並べて見せる構成だと言えます。

技術と倫理を一冊で扱う一般情報教育という文脈

日本の大学の一般情報教育は、コンピュータの操作教育から出発し、情報社会を生きるための判断力の教育へと重心を移してきました。本書刊行後の 2022 年度には高校で「情報Ⅰ」が必修化されるなど、情報教育の裾野は年々広がっています。 SNS での発信、個人情報の扱い、クラウドサービスの利用規約といった日常の行動一つひとつが情報倫理とセキュリティの判断を含む時代には、仕組みの理解と行動の規範を切り離さずに学ぶことに実践的な意味があります。技術の章とセキュリティ・倫理の章を同じ教科書に束ねる本書の作りは、この考え方に沿ったものです。

文科系学生と学び直し社会人への向き不向き

授業の指定教科書として出会う学生が主読者ですが、独習の入り口としても使えます。プログラミングではなく「情報社会の全体像」から入りたい文系の学部生や、 IT 業界に入ったばかりで技術と社会制度の両面を俯瞰し直したい人にとって、セキュリティや倫理まで含めて一冊で見渡せる構成は効率的です。一方、コードを書いて動かす演習や、計算機科学の専門課程レベルの理論を求める人には主眼が異なります。また 2020 年刊のため、取り上げられる話題はその時点の技術環境が前提です。それを踏まえたうえで、 ICT 社会の基礎体力を短期間でつけたい人には、教科書ならではの過不足ない構成が働いてくれる一冊です。

この本に興味がある方におすすめ

この本に関連

関連記事

関連用語

共有:Xはてブ