思いどおりになんて育たない

オモイドオリニナンテソダタナイ

反ペアレンティングの科学

思いどおりになんて育たないの表紙
その他
著者:
アリソン・ゴプニック / 渡会 圭子 / 森口 佑介(アリソン ゴプニック / ワタライ ケイコ / モリグチ ユウスケ)
出版社:
森北出版
出版日:
2019年07月20日頃
ISBN:
9784627854314
在庫:
在庫あり
3.5(6 件 / 楽天ブックス)
初級者向け
子育て発達心理学進化生物学教育学親子関係学習理論人間発達科学的知見子どもの学習家庭教育

なぜ注目されているか

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書籍紹介

“魅力的で情熱的...成果主義的な子育てのアプローチへの、歓迎すべき修正案”--『ガーディアン』紙
“親、もしくは親になろうとしている人の必読書”--『ファイナンシャル・タイムズ』紙

“深い調査にもとづく一冊”--『ネイチャー』誌

「ひとりで寝かせるべき?」
「添い寝をすべき?」

「習いごとをさせるべき?」

「それとも、遊びを優先すべき?」

よき親として「すべき」ことは何かを求め、日々悩みが尽きない現代の親たち。しかし、数十年にわたり子どもの学習を研究してきたアリソン・ゴプニック氏によれば、巷の子育ての「べき」論 (=ぺアレンティングの規範) には根拠が乏しい。そればかりか、子育てを仕事のように捉える発想自体が、最新の科学的知見に反するのだ。

ほかの動物と比べ、人間の子育てには特殊な点が多い。人間の子どもは、異常に長い期間、親やそれ以外の大人たちから世話を受ける。見る、聞く、遊ぶことすべてを通じて、生まれ落ちたこの世界について知っていく。

・進化の過程で、人間の親子が獲得した「育て、育てられる」関係とは?
・発達研究が明らかにしつつある、子どもの持つ驚くべき学習能力とは?

子どもは親の思いどおりになんて育たない。それこそが、子どもが「学ぶ力」を持って生まれてくる意味なのだから。

発達心理学の第一人者が贈る、優しさと意外性に満ちた、親子の科学。

「アリソン・ゴプニック氏は…当世で最も独創的な研究者の一人である。…加えて、母親でもあり、祖母でもある。その彼女が、世の中にあふれかえる育児書に対する不満をぶつけて書いたのが本書である。…子育て本を書く人も、教育関係者も、親も、子どものことを知らなさすぎる。…大人が思っているよりも、子どもは学習が上手な存在だ。」
ーー解説: 森口佑介 (京都大学准教授、『おさなごころを科学する』著者)

イントロダクション

第 1 章 ペアレンティングに異議あり

第 2 章 子ども時代の進化

第 3 章 愛の進化

第 4 章 見て学ぶ

第 5 章 耳から学ぶ

第 6 章 遊びの役割

第 7 章 成長する

第 8 章 未来と過去: 子どもとテクノロジー

第 9 章 子どもの価値

解説: 森口佑介

技書の森解説

ひとりで寝かせるべきか、添い寝をすべきか。習いごとをさせるべきか、遊びを優先すべきか。『思いどおりになんて育たない』 (アリソン・ゴプニック 著、渡会 圭子 訳、森北出版、2019 年 7 月刊) は、こうした子育ての「べき」論に根拠が乏しいことを、子どもの学習を数十年にわたって研究してきた発達心理学者が論じる本です。副題は「反ペアレンティングの科学」、原題は THE GARDENER AND THE CARPENTER です。版元は、子育てを仕事のように捉える発想そのものに異を唱え、見る、聞く、遊ぶことを通じて世界を知っていく子どもの姿を描く親子の科学として紹介しています。

イントロダクションと全 9 章、規範への異議から子どもの価値まで

目次はイントロダクションに続く 9 章と、巻末の解説です。第 1 章「ペアレンティングに異議あり」で子育ての規範そのものを問い、第 2 章「子ども時代の進化」と第 3 章「愛の進化」を経て、第 4 章「見て学ぶ」、第 5 章「耳から学ぶ」、第 6 章「遊びの役割」と、子どもが世界を知っていく経路を章ごとに取り上げます。そのあとに第 7 章「成長する」、第 8 章「未来と過去: 子どもとテクノロジー」が続き、第 9 章「子どもの価値」で締めくくられます。巻末の解説は、刊行時に京都大学准教授で『おさなごころを科学する』の著者でもある森口 佑介氏が書いています。版元はあわせて『ガーディアン』紙、『ファイナンシャル・タイムズ』紙、『ネイチャー』誌の評を紹介しています。

長い子ども時代はなぜあるのか、進化と学習の問い

人間の子どもは、ほかの動物と比べて異常に長い期間、親やそれ以外の大人から世話を受けます。版元の紹介はこの点を人間の子育ての特殊さとして挙げ、進化の過程で人間の親子が獲得した「育て、育てられる」関係と、発達研究が明らかにしつつある子どもの学習能力を問いとして示しています。前半の進化の章のあと、見ること、聞くこと、遊ぶことによる学びの章へ進みます。版元の紹介文は、見る、聞く、遊ぶことすべてを通じて世界を知っていく子どもの姿を本書の主題として挙げています。原題は庭師と大工を並べた形で、邦題は「思いどおりになんて育たない」と言い切っています。

育児書に迷う親と、子どもの学びに関心のある人へ

解説で森口氏は、本書を世の中にあふれる育児書への不満をぶつけて書かれた本と位置づけ、大人が思っているよりも子どもは学習が上手な存在だと述べています。具体的な寝かしつけの手順や習いごとの選び方を指南する実用書ではなく、そうした「べき」の前提そのものを問い直す読み物です。育児の手順書を探している人には答えの形が違いますが、手順書の助言が互いに食い違って迷っている親や、これから親になる人に向けた本です。

子どもを思いどおりに育てなければという重さを一度下ろし、子どもが自分で学ぶ力を発達研究の知見から理解したい人は、本書で規範への異議から子どもの価値までを 1 冊で通して考えられます。

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