まちの課題・資源を可視化する QGIS 活用ガイドブック

マチノカダイシゲンヲカシカスルキュージスカツヨウガイドブック

基本操作から実践例まで

まちの課題・資源を可視化する QGIS 活用ガイドブックの表紙
データサイエンス
著者:
半井 真明(ナカライ マサアキ)
出版社:
学芸出版社
出版日:
2022年05月16日頃
ISBN:
9784761532819
在庫:
在庫あり
5(1 件 / 楽天ブックス)
中級者向け
GISQGIS地域開発空間データ分析災害対策施設計画交通アクセス分析3D モデリングデータ可視化オープンソース

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書籍紹介

高機能のフリーソフト QGIS でまちの課題や資源を可視化しよう!
国内外の地域開発に活かせるアイデア満載

・「災害に備えたまちを計画したい」→市街地の建物密集度を図示してみよう (Chapter 8)

・「地域のための施設をつくりたい」→なわばりを表す勢力図をつくろう (Chapter 10)

・「交通弱者の分布を把握したい」→公共交通へのアクセス性を分析しよう (Chapter 11)

etc.

GIS (地理情報システム) を地域づくりに活用するための手法について、高い機能性と操作性で支持されるフリーソフト「QGIS」を用いて徹底解説。
データの読み込みや地図の作成などの基本操作に加え、建物密集度の可視化や街並みの 3D モデル作成、施設の勢力圏分析といった、さまざまな実践アイデアと具体的な手順を豊富に紹介しています。

【基礎編】QGIS の操作を知る

Chapter 1 GIS の基礎

Chapter 2 QGIS の基本操作

Chapter 3 座標系

Chapter 4 QGIS で地図を作る

Chapter 5 データの出力方法

【実践編】QGIS を活用する

Chapter 6 地域の等高線を描いてみようーー河川の流域や地形の変化を示す

Chapter 7 広域エリアのベースマップを作成しようーー使い勝手の良い地図を出力する

Chapter 8 建物の密集度をマッピングしようーー市街地の防災まちづくりに活かす

Chapter 9 街並みの 3D モデルをつくろうーーまちに建つ建物の現況を調査する

Chapter 10 施設の“なわばり”を図示しようーー効果的な立地計画を立てる

Chapter 11 公共交通へのアクセスしやすさを可視化しようーー交通弱者の分布範囲を把握する

Chapter 12 GPS アプリと連携しようーーフィールドサーベイの位置情報を記録する

Chapter 13 夜間光のデータをビジュアライズしようーー都市圏の経済力を分析する

【付録】

フリー GIS データダウンロードサイト

技書の森解説

『まちの課題・資源を可視化する QGIS 活用ガイドブック』 (半井 真明 著、学芸出版社、2022 年 5 月 20 日発行) は、無料で使える GIS (地理情報システム) のソフト QGIS を使い、まちの課題や資源を地図の上に表す方法を、基本操作から実践例まで解説した書籍です。副題は「基本操作から実践例まで」です。版元の紹介文は、データの読み込みや地図の作成といった基本操作に加え、建物密集度の可視化、街並みの 3D モデル作成、施設の勢力圏分析などの実践アイデアと具体的な手順を紹介すると案内しています。体裁は B5 変判のオールカラーです。

基礎編 5 章と実践編 8 章、GIS の基礎から夜間光の分析まで

目次は【基礎編】と【実践編】の 2 つに分かれ、巻末に付録が付きます。基礎編は第 1 章「GIS の基礎」、第 2 章「QGIS の基本操作」、第 3 章「座標系」、第 4 章「QGIS で地図を作る」、第 5 章「データの出力方法」の 5 章です。実践編は第 6 章「地域の等高線を描いてみよう」から第 13 章「夜間光のデータをビジュアライズしよう」までの 8 章で、どの章にも目的を示す副題が付いています。第 8 章の建物の密集度のマッピングは市街地の防災まちづくりに、第 10 章の施設の“なわばり”の図示は立地計画に、第 11 章の公共交通へのアクセスしやすさの可視化は交通弱者の分布範囲の把握に結び付けられています。第 7 章の副題は「Open Street Map やジオリファレンスを活用して地図を出力する」で、第 9 章は街並みの 3D モデル、第 12 章は GPS アプリと連携したフィールドサーベイの位置情報の記録を扱います。付録はフリー GIS データのダウンロードサイトです。

座標系と空間データの扱い

GIS が表計算のグラフと違うのは、一つひとつのデータが地球上の位置を持つ点です。位置を数値で表す約束事が座標系で、緯度と経度で表す地理座標系と、地図を平面に投影してメートル単位で距離や面積を測れる投影座標系があります。座標系の異なるデータをそのまま重ねると図形がずれ、距離や面積の計算も狂います。基礎編の第 3 章は座標系で、まえがきでも GIS を使ううえで理解しなければいけない概念として座標系を挙げています。位置を持つデータは、属性の集計に加えて、距離や範囲、重なりといった空間の関係で データ分析 ができるところに強みがあります。施設から一定の距離に入る地区を拾う勢力圏の考え方や、駅やバス停からの近さで地区を塗り分ける作業は、その代表例です。

オープンソースの QGIS と、著者が現場で培った手順

QGIS は オープンソース で開発されている GIS ソフトで、ライセンス費用なしで Windows、macOS、Linux に導入できます。版の更新で画面やメニューの配置が変わることがあります。刊行時の版元の著者紹介によると、半井 真明 氏は CHEZA という合同会社の共同代表で、国内の都市計画 / 再開発コンサルタント、JICA / 青年海外協力隊を経て、開発コンサルタントとして JICA や World Bank などの専門家を歴任してきました。GIS は実務で 15 年以上使っているとされ、まえがきは、同社が初心者から中級者に向けて行う QGIS 研修で培ったエッセンスを本書にまとめたと説明しています。

まえがきの読者と、目次に無い題材

まえがきが呼びかけているのは、業務や調査、研究で統計資料や現地調査の結果をより視覚的に表したいと考えている人です。初めて GIS に触れる人にも短時間で概念から実践的な使い方までわかるようにまとめた、と著者は書いています。目次にはプログラムで処理を自動化する章や空間データベースを設計する章はありません。防災、施設の立地、公共交通の空白の把握といった具体的な問いを持ち、手元のデータを地図にして議論の根拠にしたい人に向けて、本書は、基礎編で座標系と地図作成を扱い、実践編で地域の題材ごとの手順を扱います。

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