サイバーセキュリティ入門:図解×Q&A【第2版】の表紙

サイバーセキュリティ入門:図解× Q&A 【第 2 版】(サイバーセキュリティニュウモン ズカイカケルキュウーアンドエーダイニハン)

セキュリティ
著者:
羽室 英太郎(ハムロ エイタロウ)
出版社:
慶應義塾大学出版会
出版日:
2022年05月18日頃
ISBN:
9784766428278
在庫:
在庫あり
3.5(2 件 / 楽天ブックス)
初級者向け
セキュリティサイバーセキュリティ入門図解Q&ADXテレワーククラウドセキュリティゼロトラストセキュリティ基本

なぜ注目されているか

言及数
435
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出版前出版日01220222023202420252026

書籍紹介

▼ DX 時代の最新セキュリティの基本の全て! 定番セキュリティ書籍の最新版!
▼新型コロナウイルスが、サイバーセキュリティを変えた!

DX の加速、テレワーク、クラウドサービスの普及など。「ゼロトラスト」の時代を迎えたセキュリティの基本の全てをを解説。

▼豊富な図解と Q&A 形式はそのままに、幅広い分野にわたるサイバーセキュリティの知識を直感的に理解する待望の最新第 2 版!

新型コロナにより、サイバーセキュリティの考え方は大きく変わった。これから、個人や家庭、企業や組織のセキュリティ管理を的確に行うためには何が必要なのか?
企業のセキュリティ部門担当者から、一般のユーザーまで、すべての立場の方を対象に、 Q&A と豊富なイラストで、押さえておくべきセキュリティのポイントと基本を視覚的に理解しながらやさしく解説。

電子版はカラー!

技書の森解説

セキュリティの学習が難しいのは、技術・法制度・組織管理という性質の違う 3 領域にまたがっていて、どこから手を付けても全体像が見えにくいからです。『サイバーセキュリティ入門 図解× Q&A 第 2 版』 (羽室英太郎著、慶應義塾大学出版会、 2022 年 5 月刊) は、この全域を一問一答と豊富な図解で見渡せるようにした A5 判 512 ページの入門書です。初版は 2018 年 10 月刊で、本書はその 4 年ぶりの改訂版にあたります。版元は、企業のセキュリティ部門担当者から一般ユーザーまで、すべての立場の読者を対象と位置づけています。

警察庁出身の著者による技術と制度の横断

著者の羽室英太郎氏は元警察庁技術審議官・元奈良県警察本部長で、警察庁でサイバー犯罪に関する電磁的記録の解析や捜査支援を担当し、サイバーテロ対策技術室長や情報管理課長 (警察庁 CIO 補佐官・最高情報セキュリティアドバイザー) を歴任した人物です。この経歴が本書の性格を決めています。攻撃手法の解説書でも法律書でもなく、サイバーセキュリティ基本法や個人情報保護、 ISO/IEC 27000 シリーズといった制度・規格の話が、マルウェアや脆弱性の話と同じ重みで並ぶ構成は、技術と法執行の両方を内側から見てきた書き手ならではのものです。

一問一答と図解で進む全 9 章の構成

全 9 章は、サイバーセキュリティの概念と基本法から始まり、脅威・リスク・インシデントの区別、ランサムウェアや標的型攻撃・ソーシャルエンジニアリング・ DoS 攻撃といった攻撃手法、リスク分析・アクセス制御と認証・ SSL/TLS や VPN ・電子証明書・送信ドメイン認証などの事前対策、サンドボックスやデジタルフォレンジックを含む検知と対処、職場の PC やスマートフォンといった端末の管理、 IoT や制御システム、クラウドのセキュリティ、そして国際規格と組織管理へと進みます。「サイバーセキュリティと情報セキュリティは違う?」「 PPAP なぜ禁止?」のような具体的な問いを図解付きで 1 つずつ解いていく形式なので、通読だけでなく、実務でぶつかった疑問から辞書のように引く使い方にも耐えます。

第 2 版の主眼はクラウドとゼロトラスト

第 2 版の主眼は、テレワークとクラウドサービスの普及というコロナ禍以降の環境変化です。版元は「ゼロトラスト」の時代を迎えたセキュリティの基本を扱うと明言しており、実際にクラウドだけで独立した章が置かれ、仮想化・コンテナ・ サーバレス ・クラウドネイティブといった基盤技術からクラウド防護の手法、関連ガイドラインまでを扱います。境界の内側を信頼する前提が崩れ、エンドポイントと認証を軸に守る発想へ移るという 2020 年代のセキュリティ観の転換を、入門書の段階で織り込んでいる点は本書の改訂の価値そのものです。

読む際の期待値と向いている読者

読む際の期待値も明確にしておきます。本書はツールを操作して攻撃と防御を実習する本ではなく、コードやコマンドで手を動かしたい人には向きません。また 2022 年 5 月時点の技術環境と制度を前提としているため、それ以降の法改正や新しい攻撃動向は反映されていません。一方で、脅威の分類や暗号化・認証の仕組み、組織対策の枠組みといった本書の主戦場は変化の遅い土台の知識であり、この種の全体地図は古びにくい部類です。

「職場でセキュリティ担当に指名されたら?」という節が実際にあるとおり、兼任でセキュリティを任された IT 担当者、セキュリティ投資の判断材料が欲しい管理部門、あるいは情報セキュリティ系の資格学習を始める前に地図が欲しい人が、最初の一冊として買って元が取れる本です。個別領域の深掘りは 専門書 に譲る割り切りの分、 512 ページを費やして「全部の領域に一度は触れておく」ことに徹しており、その後どの方向に深掘りしても迷子になりにくい土台が残ります。

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