AWS ではじめるクラウドセキュリティ
エーダブリューエスデハジメルクラウドセキュリティ
クラウドで学ぶセキュリティ設計 / 実装
- 著者:
- 松本 照吾 / 桐谷 彰一 / 畠中 亮 / 前田 駿介(マツモト ショウゴ / キリタニ ショウイチ / ハタナカ リョウ / マエダ シュンスケ)
- 出版社:
- テッキーメディア
- 出版日:
- 2023年02月10日頃
- 一覧:
- 2023 年に出た技術書
- ISBN:
- 9784910313030
- 在庫:
- 在庫あり
なぜ注目されているか
書籍紹介
本書は AWS を題材に、セキュリティの基本を学ぶことのできる本です。「セキュリティを考えたいが何から始めるべきか知りたい」、「クラウドにおける特徴やポイントを知りたい」など、ユーザーの方が抱きがちな疑問に答え、セキュリティと上手く付き合っていくための指針を得ることができます。
本書はセキュリティの概念からその業務、セキュリティ資産の把握や対応策の策定、実装の方法などを説明します。大きく 3 つのパートに分かれ、まず基礎編の第 1 部では、セキュリティの基本やその業務、AWS などのクラウドに特徴的な責任共有モデルの考え方などについて解説していきます。中盤の第 2 部では、セキュリティの設計 / 実装の流れや仕組み作りについて解説します。AWS の利用を開始するにあたって対応しておきたい初期設定から、「識別」「防御」「検知」「対応・復旧」というセキュリティ業務の解説を行い、組織的なセキュリティ活動を具体的にガイドしていきます。第 3 部はセキュリティの実践編として、代表的な AWS のセキュリティサービスを活用した防御と検知、対応をハンズオン形式で演習できるように構成されています。
本書はセキュリティに特別な知識のないユーザーの方でも読めることを前提に、組織としてセキュリティに取り組むための具体的な活動内容を説明しています。「防御」や「検知」などのセキュリティ業務の概念だけではなく、実際に活用できる AWS の機能やサービスを交えて解説していることが特徴です。本書を読むことで、業務としてとらえたセキュリティ対応の全体を俯瞰できます。
第 1 部 クラウドとセキュリティの基本
第 1 章 セキュリティって何だろう、クラウドって何だろう
第 2 章 セキュリティと責任共有モデル
第 3 章 ガバナンスとセキュリティの要件
第 4 章 セキュリティポリシーを作る
第 2 部 AWS でセキュリティを実装する
第 5 章 AWS の利用を開始する際のセキュリティ
第 6 章 リスクの特定とセキュリティ管理策の決定
第 7 章 セキュリティ管理策の要となる防御
第 8 章 セキュリティ検知の仕組み作り
第 9 章 AWS で対応 / 復旧を始める
第 3 部 AWS のセキュリティを試す
第 10 章 代表的なセキュリティサービスの操作
第 11 章 セキュリティ対応環境の構築、脅威検知 / 対応
技書の森解説
『AWS ではじめるクラウドセキュリティ』 (松本 照吾、桐谷 彰一、畠中 亮、前田 駿介 著、テッキーメディア、2023 年 2 月刊) は、AWS を題材にセキュリティの基本を学ぶ入門書です。副題はクラウドで学ぶセキュリティ設計 / 実装で、版元の紹介文は、セキュリティに特別な知識のないユーザーでも読めることを前提に、組織としてセキュリティに取り組むための具体的な活動内容を説明する本だと案内しています。AWS を使い始めた組織や使っている組織で、何から手を付ければよいのかを整理したい担当者に向いた一冊です。
3 部 11 章の構成、責任共有モデルからハンズオンまで
本書は大きく 3 部に分かれます。第 1 部のクラウドとセキュリティの基本は第 1 章から第 4 章で、セキュリティとクラウドそれぞれの考え方、責任共有モデル、ガバナンスとセキュリティの要件、セキュリティポリシーの作成を扱います。第 2 部の AWS でセキュリティを実装するは第 5 章から第 9 章で、AWS の利用を開始する際のセキュリティから、リスクの特定とセキュリティ管理策の決定、防御、検知の仕組み作り、対応と復旧へと進みます。版元の紹介文によれば、この部では利用開始時に対応しておきたい初期設定から、識別、防御、検知、対応 / 復旧というセキュリティ業務を順に解説します。第 3 部の AWS のセキュリティを試すは第 10 章と第 11 章で、代表的なセキュリティサービスの操作と、セキュリティ対応環境の構築、脅威の検知と対応をハンズオン形式で演習する構成です。
クラウドのセキュリティを業務として回し続ける理由
クラウドでは、データセンターの物理的な管理や基盤のソフトウェアは事業者が担い、利用者はアカウントの権限、ネットワークの設定、保存するデータの扱いといった自分の側の設定に責任を持ちます。この分担を理解しないまま使い始めると、事業者が守ってくれるはずだと思い込んだ設定の穴がそのまま残りがちです。またクラウドの設定は API の呼び出し一つで変えられるため、一度安全に整えても、その後の変更で崩れることがあります。そのため、守るべき資産を把握し、権限を 最小権限の原則 に沿って絞り、複数の対策を重ねる 多層防御 を組み、それでもすり抜けた事象を検知して対応する、という一連の流れを業務として回し続けることが欠かせません。本書が個々の機能の説明にとどまらず、方針作りから検知と対応までを組織の活動として描いているのは、この継続性を前提にした構成と読めます。
刊行時の著者の支援領域と、AWS 初学者が読む前の準備
著者 4 名の刊行時のプロフィールは、政府や規制業界に対するコンプライアンス面での支援、エンタープライズや官公庁のセキュリティ対策の支援、クラウドセキュリティ戦略の立案やガイドラインの策定の支援、ISV や SaaS の顧客に対するソリューションアーキテクトとしての技術支援と、それぞれ異なる領域を挙げています。版元は本書を、同じ版元の『AWS ではじめるデータレイク』に続く AWS の技術解説書として刊行したと説明しています。
版元はセキュリティの特別な知識を前提にしないとしていますが、第 3 部のハンズオンを手元で試すには、AWS のアカウントを用意し、マネジメントコンソールの基本操作に慣れていることが助けになります。演習で作ったリソースには料金が発生しうるため、終わった後の削除まで含めて計画すると安心です。刊行は 2023 年 2 月なので、画面や機能はその時点のものを前提としており、手順の細部は AWS の公式ドキュメントと照らし合わせながら進めるのが確実です。一方で、特定のサービスの設定項目を網羅的に引く参照書や、資格試験の対策書を求める人には目的が合いません。AWS の学び方全体の中での置き場所は、AWS 本の選び方 のセキュリティの視点と合わせて確認できます。
クラウドの利用は始まったものの、セキュリティの担当として何から決めればよいか分からない人や、方針と実装の両方をつなぐ役を任された人にとって、考え方の整理から AWS のサービスを使った検知と対応の演習までを 1 冊で通せる本書は、自分の組織の取り組みの全体像を描く足場になります。
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この本は技書デッキのカードです (備え 5 / 敵に弱体 1) 図鑑でこの本を見る
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