はじめよう! 要件定義 〜ビギナーからベテランまで

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はじめよう! 要件定義 〜ビギナーからベテランまでの表紙
アプリケーション
著者:
羽生章洋(ハブ アキヒロ)
出版社:
技術評論社
出版日:
2015年02月
ISBN:
9784774172286
在庫:
在庫あり
4.1(30 件 / 楽天ブックス)
初級者向け
要件定義ソフトウェア開発プロジェクト管理ユーザー体験システム設計要件分析UI/UXビジネス分析開発プロセスソフトウェアエンジニアリング

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言及数
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書籍紹介

業務システム開発でもスマホアプリ開発でも、ユーザ・顧客が納得のいくソフトウェアを実現するためには「要件定義」というフェーズが欠かせません。要件定義とは、「作ってほしい人と作る人の間の合意事項」であり、「UI」「機能」「データ」をどのようにするか決めていくことを言いますが、実際にはこのフェーズをおざなりに開発を進め、プロジェクトが迷走するケースが後を絶ちません。本書では、ソフトウェアの企画・開発に携わるすべての方にとって役に立つ「要件定義」の知識を、豊富な図解とともにわかりやすく解説します。

技書の森解説

要件定義を「作ってほしい人と作る人の間の合意事項」と捉え、UI、機能、データの 3 つをどう決めるかを、企画の確認から成果のリリースまで通しで追う入門書です。書名は『はじめよう! 要件定義』、副題は「ビギナーからベテランまで」で、著者は羽生 章洋 氏、版元は技術評論社です。刊行は NDL の書誌で 2015 年 4 月、版元ページの紙書籍の発売日は 2015 年 2 月 28 日です。版元の概要は、業務システム開発でもスマホアプリ開発でも利用者や顧客が納得するソフトウェアには 要件定義 というフェーズが欠かせないのに、ここをおざなりにしたまま開発を進めてプロジェクトが迷走する例が後を絶たない、という問題意識を示し、本書はその知識を豊富な図解とともに解説すると案内しています。

2 部 17 章の構成、合意の流れから UI と機能とデータへ

第 1 部「要件定義って何だろう?」は Chapter-01 から Chapter-04 までの 4 章です。要件定義とは何か、要件とは何か、なぜ定義する必要があるのかを確かめたあと、Chapter-02 で、要望を出し、要望を要求にし、要求を検討し、代替案を考えて提案し、検討と再要求を繰り返して合意から要件に至るという基本の流れを示します。Chapter-03 で定義すべき要件の内訳を UI、機能、データの 3 つに分け、Chapter-04 でその定め方を述べます。第 2 部「要件定義の詳細」は、Chapter-05「要件定義、その前に」のあと、「準備編」として企画の確認、全体像を描く、サブブロック図による区分け、実装技術の決定、やりたいことの整理 (Chapter-06 から Chapter-10) を、「助走編」として利用者の行動シナリオと概念データモデル (Chapter-11 と Chapter-12) を置きます。「離陸編」の見出しのあとは Chapter-13 の UI から始まり、Chapter-14 で機能、Chapter-15 でデータを考え、Chapter-16「要件定義の仕上げ」で CRUD マトリックスを作って精度を高め、Chapter-17「要件定義、その後に」で成果物の確認、一覧、想定問答集、成果のリリースまでを扱います。

UI を先に決める順序と、仕上げの CRUD マトリックス

Chapter-04 の節は「何はともあれ UI」に始まり、操作に対して機能が動作すること、機能に必要なデータが揃っていることへと進みます。依頼する側が自分の目で確かめられるのは画面や帳票といった UI であり、抽象的な機能の一覧だけでは合意したつもりの食い違いが残りやすいことを考えると、目に見えるものから決めて、それを動かす機能、機能が必要とするデータへと掘り下げる順序は、合意を作る作業としての要件定義に沿った並びと読めます。Chapter-13 は項目の列挙、動線、操作と機能の織り込み、項目の名称、導出項目、エラーメッセージまで節を細かく分けており、UI の定義に最も多くの節が割かれています。仕上げの CRUD マトリックスは、機能を行、データを列に取り、それぞれの組み合わせで作成、参照、更新、削除のどれが起きるかを書き込む表で、作られるのに使われないデータや、参照されるのに誰も作らないデータを見つけるのに使われる道具です。また、準備編の Chapter-09 では UI の定義より前にソフトウェアの アーキテクチャ と実装技術を決める手順を置いており、使える技術によって実現できる画面や機能が変わることを、要件を詰める前提として扱う構成になっています。

上流から下流まで携わる開発者に向く理由と、非機能要件の扱い

版元が挙げるおすすめの読者は、ソフトウェア開発プロジェクトを成功させたいエンジニア全般と、スタートアップや中小ソフトハウスに在籍し開発者として上流から下流まで携わる人です。企画書の確認や全体像の描き方から始まり、想定問答集の作成まで含むため、発注側と開発側の間に立って合意をまとめる立場の人には、手元の作業にそのまま当てはめやすい流れです。一方で、目次の節題には性能や可用性などの非機能要件や、ユースケースの書き方といった項目は見当たりません。そうした要求を体系立てて詰める方法を求める場合は、別の本と組み合わせる必要があります。

上流の工程をはじめて任された開発者や、要件定義の進め方を自分の手順として持ち直したいエンジニアにとって、要望が要件になるまでの流れと UI、機能、データの決め方を 1 冊で通せる本書は、次の案件の打ち合わせからすぐに使える型を手に入れる手段になります。とくに第 2 部の準備編から離陸編までの並びは、案件の進め方を組み立てる際の手本として繰り返し参照できます。

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