独習 Python 第 2 版
ドクシュウパイソンダイニハン
- 著者:
- 山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)
- 出版社:
- 翔泳社
- 出版日:
- 2025年05月14日頃
- ISBN:
- 9784798189499
- 在庫:
- 在庫あり
なぜ注目されているか
書籍紹介
技書の森解説
『独習 Python 第 2 版』 (山田 祥寛 著、翔泳社、2025 年 5 月 14 日発売) は、「Python の基本的な言語仕様から、標準ライブラリ、ユーザー定義関数、オブジェクト指向構文、モジュールまで」を、サンプルプログラムを例示しながら解説する独習シリーズの一冊です。版元の紹介文では、非同期や型ヒントなどの新しい仕様を取り込んだ 5 年ぶりの改訂とされ、NDL の書誌には Python 3.13 対応と記されています。プログラミングの基礎知識がない人でも、解説、例題、理解度チェックの 3 つのステップで必要な知識を体系的に身につけられると案内されています。
全 11 章の構成、イントロダクションからオブジェクト指向構文の応用まで
第 1 章「イントロダクション」で Python の歴史と開発や実行の基本環境、基本ルールを押さえ、第 2 章「Python の基本」で変数とデータ型を学びます。第 3 章「演算子」は算術、代入、比較、論理、ビットの各演算子と優先順位と結合則を、第 4 章「制御構文」は条件分岐、繰り返し、ループの制御、例外処理を扱います。第 5 章から第 7 章は標準ライブラリを扱う 3 章で、文字列と日付や時刻の操作、シーケンス型とセット型と辞書型、正規表現、ファイルとファイルシステムの操作、HTTP 経由でのコンテンツの取得などが並びます。
第 8 章「ユーザー定義関数」は関数の基本、型アノテーション、変数の有効範囲、引数のさまざまな記法、関数呼び出しと戻り値を、第 9 章「ユーザー定義関数[応用]」はデコレーター、ジェネレーター、関数のモジュール化、非同期処理、ドキュメンテーションを扱います。第 10 章「オブジェクト指向構文」でクラスの定義、カプセル化、継承、ポリモーフィズムを学び、第 11 章「オブジェクト指向構文[応用]」は例外処理、特殊メソッド、データクラス、列挙型、ジェネリクス、イテレーター、メタクラスまで進みます。例外処理は第 4 章と第 11 章の 2 か所に節があります。練習問題と理解度チェックの解答は、付属 PDF の付録にまとめられています。
型ヒントと非同期処理が改訂の軸になる理由
Python は変数の型を宣言せずに書ける動的型付けの言語です。手軽に書ける反面、プログラムが大きくなると、関数がどんな値を受け取ってどんな値を返すのかをコードから読み取りにくくなります。型ヒントは関数の引数や戻り値、変数に期待する型を注釈として書き添える仕組みで、実行時には原則として検査されません。mypy などの型チェッカーや編集環境がその注釈を読み取り、呼び出し側の食い違いを実行前に知らせることで、読みやすさと保守のしやすさを支えます。
ネットワークの応答やファイルの読み書きを待つ時間が長いプログラムでは、待ち時間の間に別の処理を進める書き方 を取ると、全体の所要時間を短くできます。Python では async と await の構文と標準ライブラリの asyncio がこの書き方を支えており、Web API を呼ぶ処理などで出会う機会の多い機能です。本書は型アノテーションを第 8 章の関数の基本と同じ章に、非同期処理を第 9 章の関数の応用に置いており、文法を順に学ぶ流れの中でこの 2 つに触れられる構成になっています。
一から学ぶ初学者と再入門者に向く理由、扱わない分野
版元は対象として、プログラミングの入門者、これから Python で開発を始めたい初学者から、再入門者、学生やホビープログラマまでを挙げています。独習シリーズの特長として紹介文が示すのは、書いて実行して結果を確かめながら覚える進め方なので、手元に実行環境を用意し、例題を自分で打ち込んで進めるほど効果が出ます。一方、目次は言語仕様と標準ライブラリの範囲でまとまっており、データ分析や機械学習のライブラリ、Web アプリケーションのフレームワークを扱う章はありません。これらを目的にする人は、本書で文法を固めてから目的別の本へ進む順序になります。
次の一冊をどう選ぶかは、動機ごとに整理した Python 本の選び方 が参考になります。そのうえで、Python をはじめて学ぶ人や、我流で覚えた知識を一度体系立てて整理し直したい人にとって、解説と例題と理解度チェックを繰り返しながら型ヒントや非同期処理まで一冊で通せる本書は、最初に手元へ置く教科書として選びやすい一冊です。
言及した記事 (10 件)
精読「独習Python」(オブジェクト指向構文)
♡ 3python, python3精読「独習Python」(ユーザー定義関数 応用)
♡ 2python, python3精読「独習Python」(標準ライブラリ 正規表現/ファイル操作/HTTP通信/数学演算など)
♡ 2python, python3精読「独習Python」(標準ライブラリ コレクション)
♡ 2python, python3精読「独習Python」(標準ライブラリ 基本)
♡ 2python, python3精読「独習Python」(演算子)
♡ 2python, python3精読「独習Python」(オブジェクト指向構文 応用)
♡ 1python, python3精読「独習Python」(制御構文)
♡ 1python, python3精読「独習Python」(Pythonの基本)
♡ 1python, python3精読「独習Python」(ユーザー定義関数)
♡ 0python, python3
この本に興味がある方におすすめ
関連する本
山田 祥寛 の他の書籍
関連記事
Python 本の選び方 - 独学の最初の 1 冊から実務品質まで
Python 本の選び方を「動機」から逆算して整理。プログラミング未経験の最初の 1 冊、業務自動化に直結する本、型ヒントとコード品質で実務水準へ進む本まで、2026 年 8 月時点の定番を独学ルートに沿って解説します。
本の選び方に正解はない
どの本を選べばいいか迷って決められない。同じテーマの入門書は扱う基礎が大きく重なるため、どれからでも学べます。確認すべき 1 点と、迷いを終わらせる決め方を解説します。
本に書いてあることが古くても学べることはある
プログラミングの世界は変化が速く、本の内容がすぐ古くなると言われます。でも、古い本からでも学べることはたくさんあります。何が古くなり、何が古くならないのかを解説します。