資金ゼロではじめる輸入ビジネス 3.0
シキンゼロデハジメルユニュウビジネスサンテンゼロ
- 著者:
- 大竹秀明(オオタケ ヒデアキ)
- 注目:
- 総合 2547 位
- 出版社:
- フォレスト出版
- 出版日:
- 2019年07月05日頃
- 一覧:
- 2019 年に出た技術書
- ISBN:
- 9784866800479
- 在庫:
- 在庫あり
なぜ注目されているか
書籍紹介
副業で 100 万円以上稼ぐ事例が続出。
売れる商品の探し方、商品を魅力的に見せる方法、
無料サイトで売る新しい売り方、リピートを増やす配送から
語学力のいらない海外メーカーとの契約テンプレートまで、
この 1 冊で“資金ゼロ”で始める輸入ビジネスがすべてわかる。
技書の森解説
海外の商品を仕入れて国内で売る輸入ビジネスを、会社勤めを続けながら個人で始めるにはどこから手を付ければよいのか。『資金ゼロではじめる輸入ビジネス 3.0』 (大竹秀明 著、フォレスト出版、2019 年 7 月刊) は、副題に「新時代の稼ぎ方「ひとり貿易」入門」と掲げ、その問いに 1 冊で答えようとするビジネス書です。版元の紹介文は、売れる商品の探し方、商品を魅力的に見せる方法、無料サイトで売る新しい売り方、リピートを増やす配送から、語学力のいらない海外メーカーとの契約テンプレートまでを扱い、資金ゼロで始める輸入ビジネスがこの 1 冊ですべてわかる、と案内しています。書店掲載の書誌 (出版社提供) の内容説明も、売れる商品の探し方から在庫レスの新しい売り方、語学力のいらない契約方法まで、と同じ骨格を示しています。
全 6 章の構成、「貿易家」の考え方から商品選び、メーカー交渉、販売後まで
構成は全 6 章です。第 1 章「ワクワクする商品が世界にはたくさんある!」は「貿易家」とは何か、輸入ビジネスが副業レベルでできる時代という副題を持ち、第 2 章「「ひとり貿易」とは?」でリスクを最小限にして個人で貿易するまったく新しい仕組み、と副題が位置づける本書の中核の考え方を示します。第 3 章「あなたの「好き」で売りたい商品を決める」が商品選び、第 4 章「海外のメーカーに交渉なんてできるの?」が仕入れ先との交渉、第 5 章「販売: さあ、いよいよ売る時がきた!」が売る段階で、第 6 章「あなたも貿易家の仲間入り!」は販売後にさらに世界とつながっていく、という副題のとおり、売った後の展開を扱います。公開されている目次は章題までで、各章の節立てや、書名の「3.0」が何を指すのかは公開情報からは読み取れません。商品を決め、メーカーと交渉し、売り、その後につなげるという章の並びは、輸入ビジネスの実務の順序そのものです。
個人の輸入ビジネスの仕組み、資金と語学と販路という 3 つの壁
輸入ビジネスの基本は、海外で仕入れた商品を国内で売り、その差額から送料や手数料を引いた残りを利益にする、という単純な構造です。単純であるほど、個人が始めるときの壁もはっきりしていて、第 1 に商品を先に買い付ける資金、第 2 に海外の相手とやり取りする語学、第 3 に買ってくれる人にたどり着く販路の 3 つに集約されます。本書の版元紹介文が、資金ゼロ、語学力のいらない契約テンプレート、無料サイトで売る新しい売り方、という 3 点を前面に出しているのは、この 3 つの壁にそれぞれ答えを用意している、という売り込みだと読めます。在庫を持たずに売る方式は、一般に、先に仕入れる資金を要らなくする一方で、納期の管理や仕入れ先との関係維持が難しくなるという性格を持ちます。本書がどの方式で在庫レスを実現するかは公開情報からは確認できないため、仕組みを示す第 2 章と販売を扱う第 5 章を読む際に前提条件を確かめる読み方が必要です。輸入ビジネスは仕組みを知ることと実際に売れることの間に距離がある分野なので、本書の類の入門書は、その距離を測るための地図として使うのが現実的です。
副業で始めたい初心者向け、成果表現の読み方と向かない人
前提知識は要りません。第 1 章の副題が輸入ビジネスを副業レベルでできる時代と位置づけ、副題全体が入門を名乗っているとおり、貿易の経験がない会社員や、個人で何かを売った経験のない人が最初に読む本として位置づけられています。一方で注意したいのは、書名の資金ゼロや、版元の紹介文にある副業で 100 万円以上稼ぐ事例が続出という表現は、いずれも版元と著者側の表現であり、読者の再現を保証するものではないという点です。ビジネス書として読むなら、事例と、それが成り立つ前提条件を切り分けて読む姿勢が要ります。目次には税務や会計、法務を扱う章はなく、そうした実務は本書の外で確かめる前提です。2019 年 7 月刊のため、販売に使うサイトやサービスの状況は刊行時点のものとして読む必要があります。物を売る副業ではなく、自分の技術力を売る副業を考えている IT エンジニアであれば、副業エンジニア向けの選書記事 のほうが近道です。
書店掲載の書誌 (出版社提供) によると、著者の大竹秀明は 1974 年生まれ、神奈川県横浜市出身で、刊行時点で一般社団法人まじめに輸入ビジネスを研究する会 (ユビケン) の代表理事と、クラウドファンディング Makuake の公式エバンジェリストを務めています。元ビジュアル系ロックバンドのプロギタリストとして 2000 年に東芝 EMI よりメジャーデビューし、その後 2008 年より楽器の転売をヒントに輸入ビジネスを開始、ほぼ 1 人で年商 1 億円以上を売り上げた、と紹介されており、貿易会社の経営に加えてセミナー講演や海外展示会コンサルティング、副業や独立を目指す個人の起業支援を行っている、とあります。輸入ビジネスを一度もやったことがなく、商品を選ぶところから海外メーカーとの契約、売った後の展開までの全体の流れを、資金を先に用意せずに始める前提で一望したい人にとって、本書は最初の 1 冊として読む価値があります。読み終えたときに、自分が売りたい商品のイメージと、それを誰から仕入れてどこで売るかの道筋を紙に書けるようになっていれば、投じた時間の元は取れています。
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