デジタルアーカイブの理論と実践の表紙

デジタルアーカイブの理論と実践(デジタルアーカイブノリロントジッセン)

デジタルアーキビスト入門

資格・検定
著者:
特定非営利活動法人 日本デジタルアーキビスト資格認定機構/井上 透/大井 将生/細川 季穂(トクテイヒエイリカツドウホウジン ニホンデジタルアーキビストシカクニンテイキコウ/イノウエ トオル/オオイ マサオ/ホソカワ キホ)
出版社:
樹村房
出版日:
2023年04月01日
ISBN:
9784883673797
在庫:
在庫あり
5(1 件 / 楽天ブックス)
中級者向け
デジタルアーカイブアーキビスト情報管理デジタル保存デジタル化アーカイブ管理法と倫理公開と利活用文化遺産情報学

なぜ注目されているか

資格・検定
8
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言及数
776

書籍紹介

特定非営利活動法人日本デジタルアーキビスト資格認定機構が認定する準デジタルアーキビスト資格養成講座のテキスト。
デジタルアーカイブを理解するとともに,デジタルアーカイブを支える人材であるデジタルアーキビストが必要とする知識・技能を習得できる基本書。

1 章 デジタルアーカイブとは

2 章 多様なデジタルアーカイブ

3 章 運営・管理

4 章 法と倫理

5 章 デジタル化

6 章 公開・利活用

技書の森解説

『デジタルアーカイブの理論と実践 デジタルアーキビスト入門』は、特定非営利活動法人日本デジタルアーキビスト資格認定機構と井上透氏、大井将生氏、細川季穂氏の編により、 2023 年 4 月 1 日に樹村房から刊行された B5 判 108 ページのテキストです。版元の紹介文によれば、同機構が認定する準デジタルアーキビスト資格の養成講座のテキストであり、デジタルアーカイブを支える人材であるデジタルアーキビストが必要とする知識と技能を習得できる基本書と位置づけられています。

全 6 章の構成: 計画から公開・利活用まで

構成は 6 章です。「デジタルアーカイブとは」で全体像を押さえ、「多様なデジタルアーカイブ」で分野ごとの姿を見た後、「運営・管理」「法と倫理」「デジタル化」「公開・利活用」と続きます。資料をスキャンして終わりではなく、何を残すかの計画、権利と倫理の整理、デジタル化の作業、公開して使ってもらうまでの一連の流れを、講座で扱える分量に凝縮した作りです。 B5 判 108 ページというコンパクトさは、独習用の分厚い専門書ではなく、養成講座と対にして使う教材としての性格をよく表しています。

読みどころ: 技術と制度の両輪という視点

デジタルアーカイブという仕事の難しさは、技術だけでは完結しない点にあります。資料のデジタル化そのものは撮影やスキャンの技術の問題ですが、その手前には所蔵機関の運営方針や予算の問題があり、公開の段階では著作権や肖像権、資料に写った人々への倫理的配慮が立ちはだかります。図書館、博物館、自治体、学校などの現場でこの全工程を見渡せる人材を育てるために資格制度があり、本書は技術と制度の両輪を最初にまとめて学ぶ入り口として編まれています。

資格取得前の注意: 対応する講座と段階

資格取得を目的に手に取る人への注意点があります。機構の資格には準デジタルアーキビスト、デジタルアーキビスト、上級デジタルアーキビストという段階があり、本書が対応するのは版元の紹介文によれば準デジタルアーキビスト資格の養成講座です。講座や審査の実施形態、指定テキストは変わり得るため、受講や受験を予定している人は、申込前に機構の公式サイトで現行の講座案内と指定教材を確認してください。また、メタデータの設計手法やシステム構築といった技術の深部を求める人には、入門テキストという性格上、この一冊では足りません。

向いている読者: 見取り図を短時間で得る

その上で、文化資源のデジタル化にこれから関わる人が、技術・運営・法と倫理・公開までの見取り図を短時間で手に入れられる本として、本書は手頃な選択肢です。資格の入り口としてはもちろん、デジタルアーカイブ事業の立ち上げに関わることになった実務者が、検討すべき論点の全体像をつかむ 最初の一冊 としても価値があります。

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