11 歳からの正しく怖がるインターネット

ジュウイッサイカラノタダシクコワガルインターネット

大人もネットで失敗しなくなる本

11 歳からの正しく怖がるインターネットの表紙
その他
著者:
小木曽健(オギソケン)
出版社:
晶文社
出版日:
2017年02月18日頃
ISBN:
9784794969552
在庫:
在庫あり
4.17(26 件 / 楽天ブックス)
初級者向け
インターネットセキュリティデジタルリテラシーオンラインマナー情報管理プライバシーポリシーサイバーリスクネット炎上子供向け IT 教育オンラインコミュニケーションデジタル市民権

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書籍紹介

炎上した投稿は、消してはいけない!?

一度ネットで起こしてしまった失敗=炎上は、
進学・就職・結婚など、大事な場面でくり返し

あなたの人生の邪魔をする。

毎日数十万人が行き交う東京渋谷のスクランブル交差点。
数十万人が行きかう場所で、携帯番号から住所、趣味・嗜好まで

あなたは自分のプライベートな情報をボードに書いて掲げられますか?

ネットに何かを書きこむというのはそれと同じ、いやそれ以上のことです。
しかも、掲げたボードは下せるけど、ネットへの書き込みは二度と下せないんです……。

日本全国 40 万人以上に伝えられた、
ネットを安全・安心に使うための「絶対に失敗しない方法」を

イラスト入りでわかりやすく紹介。

▼「ネットの正体」、バラしちゃいます。

炎上ニュースでは絶対に報道されない「炎上の本当のリスク」や、
万が一、炎上してしまったときの対応策、ご存じですか?

はたまた、大人が知らないインターネット

(迷惑メール、隠れスマホ、ネットバトル etc) とうまく付き合う方法は?

とにかく、ぜんぶ知ってしまえば、もう怖くない!
ネットを「普通の道具」として使うために必要なこととは。

第 1 章: ネットで絶対に失敗しない方法

アイスケース炎上事件 / 個人特定のカラクリ / すぐ消すから大丈夫? ほか

第 2 章: SNS「大人のたしなみ」

震災翌日、SNS でヘリが来た / SNS の正体 / 乗っ取りに負けないパスワード ほか

第 3 章: ネットと子育て・ネットと家族

スマホ所持率のウラ / ネット被害から子どもを守る……? / 迷惑メールが届くワケ ほか

第 4 章: ネットと未来

デジタルネイティブ / 「思い出」泥棒 / AI は人類を滅ぼすのか ほか

技書の森解説

ネットでの失敗を避けるには、何を怖がり、何は怖がらなくてよいのかを知っておく必要があります。『11 歳からの正しく怖がるインターネット』 (小木曽健 著、晶文社、2017 年 2 月刊) は、炎上、個人特定、アカウントの乗っ取り、迷惑メールといったネットのトラブルを取り上げ、失敗しないための考え方をイラスト入りで伝える一般書です。副題は「大人もネットで失敗しなくなる本」です。版元の紹介文は子どもにスマホを買い与える時に親が知っておくべきことにも触れており、子どもだけでなく大人も読み手に含めた本です。

講演から生まれた本、全 4 章の構成

版元の紹介によれば、著者は刊行時点でグリー政策企画室の安心安全チームマネジャーを務め、SNS「GREE」のネットパトロールやカスタマーサポート部門の責任者を経て、小中高や警察、企業でネットの安全利用について年間 300 回以上の講演をしていました。本書はその講義内容を基にした構成です。目次は第 1 章「ネットで絶対に失敗しない方法」、第 2 章「SNS「大人のたしなみ」」、第 3 章「ネットと子育て・ネットと家族」、第 4 章「ネットと未来」の全 4 章です。楽天ブックスの書誌の紹介文には章ごとの項目の一部が挙がっており、第 1 章にはアイスケース炎上事件や個人特定のカラクリ、第 2 章には震災翌日に SNS でヘリが来た話や乗っ取りに負けないパスワード、第 3 章にはスマホ所持率のウラや迷惑メールが届くワケ、第 4 章にはデジタルネイティブや、AI が人類を滅ぼすのかという問いが並びます。

炎上した投稿が消えない仕組みと個人特定

楽天ブックスの書誌の紹介文は「炎上した投稿は、消してはいけない!?」という問いから始まります。ネットの仕組みから見ると、投稿は書いた本人の手元だけにあるものではありません。公開した時点で、閲覧者のスクリーンショット、別のアカウントによる転載、まとめサイトやウェブアーカイブへの保存、検索エンジンの索引といった複製が別々の場所に生まれ、元の投稿を消してもそれらは残ります。個人特定も同じ構造で、1 つの投稿に名前が無くても、写真の背景や制服、投稿の時刻、過去の投稿で触れた学校や最寄り駅といった断片を組み合わせると、人物が絞り込めてしまいます。版元の紹介文が挙げる、炎上が子どもの進学や就職、結婚まで影響するという指摘は、この消えにくさと結び付けて読むと理解しやすくなります。

乗っ取りと迷惑メールを家庭で防ぐ前提知識

第 2 章の乗っ取りの項目と第 3 章の迷惑メールの項目は、技術的にはつながった話題です。アカウントの乗っ取りの典型的な手口の 1 つは、どこかのサービスから漏れたメールアドレスとパスワードの組を、別のサービスで次々に試すものです。同じパスワードを使い回していると、1 か所の漏えいが全部のアカウントに広がるため、サービスごとに別の長いパスワードを使うことが基本になり、パスワードに加えて手元の端末での確認などを求める 多要素認証 を有効にしておけば、パスワードが漏れても乗っ取りの成立を大きく妨げられます。パスワードの決め方 の考え方を家族で共有しておくと、子どもが初めてアカウントを作る場面でも迷いにくくなります。迷惑メールや請求詐欺も、受け取った側が慌てて連絡先へ返信したりリンクを開いたりすることで成立するため、手口の型を先に知っておくことが大きな防御になります。

本書は 2017 年の刊行で、取り上げる SNS やスマホの使われ方はその時点の環境を前提にしています。サービスの名前や設定画面の手順を確かめたい人には向きませんが、なぜ投稿は取り消せないのか、どこから個人が特定されるのかという考え方は、サービスが入れ替わっても変わりません。子どもにスマホを持たせる前に親子で同じ前提を持ちたい家庭や、自分自身の SNS の使い方を一度点検しておきたい大人にとって、講演の語り口で要点を押さえられる一冊です。

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